－看護師を目指したきっかけを教えてください。

中学生のときに身内が急死し、母が必死に心臓マッサージをする隣で、私は呆然と見ていることしかできなかったんです。それ以降、「自分に何かできることがあったらいいな」と考えるようになり、看護師になることを決めました。

－新人時代について教えてください。

新卒で急性期の内科病棟に入職したのですが、1年目は患者様の話に耳を傾ける時間を取りすぎてしまい、自分の業務を後回しにすることが多く、要領よく仕事ができませんでした（笑）。

新人看護師がなかなか戻って来ず「どこに行ってたの？」と聞くと「患者様の話を聞きすぎちゃって…」というのは新人時代によくあることで、そういう新人看護師の話を耳にすると、いまだに共感してしまいます。

－看護の仕事が楽しいと思うようになったきっかけはありますか？

後輩ができてその子たちと関わっていく中で、一緒に業務に取り組んだり教えたりすることが楽しくて「もっと教えてあげたいな」と思うようになりました。プリセプターや教育担当者になったときに、指導の仕方や伝え方に悩みながらも「管理職の道に進んでみても良いな、挑戦してみようかな」と思ったんです。

その後主任になり、師長となって、病棟全体をまとめる難しさに苦労しながらもやりがいを感じ、約10年間管理業職を務めて、当院が開院する際に看護部長に就任しました。

－新人を育てる上で心掛けてきたことはありますか？

その人の良いところに目を向けることです。何かできないことがあっても「この子はここが良いところだな。でもこれができるようになったらもっと良くなるな。そのためにはどうしたら良いかな？」などとポジティブに考えた上で、本人に「このやり方でやってみたらどう？」と提案するようにしています。提案したことに本人が納得できていないときは、再度一緒に考えるようにもしています。

できていないところに目を向けると、こちらも楽しめないですし、相手も辛くなってしまうと思うので、新人さんがモチベーションを保ちながら学んでいけるように、相手の良いところを伝えながら指導をするようにしているんです。

－こちらではどんな看護が経験できますか？

比較的時間に余裕を持って患者様と関われる環境なので、患者様の希望や思いをじっくり傾聴して対応していくことができます。また、退院後の生活を入院時から多職種で考えて支援できることも、リハビリ看護の強みですね。

－看護を行う上でスタッフに大切にしてほしいことはありますか？

患者様がどんな方なのか、何を思っているのかを知るために、患者様としっかりコミュニケーションを取ることを大切にしてほしいです。そうしていくことで、これまでのご自宅での生活も見えてきます。

また、患者様に「退院後はこんなことができる」「障害が残っていてもこれができる」と、退院後の生活を想像して過ごしていただくために、看護を行う中で患者様の趣味や興味のあることに気づくのも大切です。患者様が退院後も生きがいを持って暮らせるように「お家に帰ったら、○○さんが好きな○○もできるようになるんじゃないですか？」と、退院後の生活も考えて支援できるようになってほしいですね。

今後は、そういった視点を育てていくための院内研修も計画しています。

－どんな仲間と一緒に仕事がしたいですか？

自分の思っていることや意見を積極的に伝えることができて、なおかつ相手の意見も尊重できる方、わからないことはわからないままにせずに素直に聞ける方がいいですね。

どの部署も「あれはだめ、これはだめ」というような雰囲気はなく、現在働いているスタッフは「まずは話を聞いてみて、できることならやってみよう」という方ばかりなので、自身の意見を伝えやすい環境です。

－求職者へのメッセージをお願いします。

当院は2024年8月にオープンしたばかりの、全120床の回復期リハビリテーション病院です。中規模の病院なので職種の垣根なく皆で協力して業務に取り組むことができて、意見が通りやすい風通しの良さが魅力です。

新しいことにどんどんチャレンジしていきたい方、患者様に寄り添った看護を経験したい方などには最適な職場だと思います。ぜひ一緒に働きましょう！