「将来は専門領域を定めてしっかり深めていきたい」と考えている看護師の方は多いのではないでしょうか。上尾中央医科グループ(AMG)の「横浜相原病院」には、精神疾患や合併症の看護、認知症ケア、高齢者看護など、幅広い専門性を身に付けられる環境が整っているとのこと。教育体制や働きやすさも充実していて、結婚・出産後も長く定着する方が多いそうなので、さっそく見学に行って働く魅力を確かめてきます!
- 形 態
- 精神科病院
- 所在地
- 神奈川県横浜市瀬谷区/三ツ境駅
- 病床数
- 343床(精神307床、医療療養36床)
玄関
「横浜相原病院」へのアクセスは、相鉄線「三ツ境駅」からバスに乗り、「阿久和坂上」バス停で下車して徒歩5分。相鉄いずみ野線「いずみ野駅」や、JR「戸塚駅」からもバスがあり、マイカー通勤も可能です。病院周辺は豊かな自然に囲まれていて、敷地内には患者様とお散歩を楽しめる庭もあります。玄関で迎えてくれたのは、特殊疾患病棟で働く新卒入職2年目の看護師さん。今日はよろしくお願いします。
看護部長室
まずは、牛膓(ごちょう)看護部長にお会いしました。どんな人材を育てていますか?「精神疾患も身体疾患も受け入れる病院の特徴を活かして、『こころ』と『からだ』の両方を看られる看護師を育てています。卒後教育からスペシャリストを目指す際の支援まで、継続的な成長を支える体制を整え、興味を深めていけるように配属部署の希望にもできる限り応えています」と、看護部長。2024年度は8名の新卒看護師が入職したそうです。
精神一般病棟
精神一般病棟に行ってみると、多職種カンファレンスが行われていました。「当院では、医師や看護師だけでなく、すべての職種が『治療者』という意識を持って患者様と向き合い、チーム医療で『その人らしい生活』を取り戻せるように支援しています。特に精神科では、治療者と患者様の関係性が回復を大きく左右しますから、どの職種もコミュニケーションを重視し、職種間での意見交換・情報共有を密に行っています」と、皆さん。
医療療養病棟
お次は、医療療養病棟で新人指導の様子を見学しました。「新卒者にも中途入職者にもプリセプターの先輩が付き、こんなふうにマンツーマンの丁寧なOJTを行っています。看護部には第二新卒者やブランクがある方も毎年のように入職するため、個々のキャリアやペースに合わせたOJTを心がけているので安心してくださいね」と、看護師さん。医療療養病棟には一般科の看護技術が身に付く環境が整っているそうです。
特殊疾患病棟
特殊疾患病棟に行き、特定看護師さんを紹介していただきました。「特定行為研修修了者は2名在籍していて(2024年6月)、内科医と連携しながらCV管理や胃ろう・気管切開カニューレ交換の実施、褥瘡のデブリードメントなどを行っています。AMGのキャリアサポートを活用して各看護領域のスペシャリストの育成に力を注いでいて、精神科・認知症看護・感染管理などの認定看護師を目指したい方は特に歓迎しています」と、看護師さん。
特殊疾患病棟
つづいて、外国人スタッフのお2人を紹介していただきました。「当院は『多様性』という言葉がぴったりな職場で、技能実習や特定技能などの制度を活用して7名の外国人スタッフを受け入れています。また、ワークライフバランスへの取り組みに力を注いでいるため、小さなお子さんを持つママさんも多いですし、男性看護師も各病棟に複数名勤務していて、定年退職前後のプラチナナースもいきいきと活躍中です」と、看護師さん。
研修室
つづいて、看護部の教育担当を務める主任さんにお会いしました。「私はAMGの看護学校に勤務していた時期があるので、教員経験も活かしながら、新人さんが1日も早く職場に馴染めるようにサポートしています。知識や技術の習得だけでなく、メンタルヘルス対策も私の重要な役割ですから、新人さんを見かけたら声をかけ、心細さやネガティブな思いが生まれていないかを気にかけるようにしているんですよ」と、主任さん。
休憩室
つづいて、リニューアルしたばかりの休憩室へ。スタッフの皆さんで談笑しながら研修のアイディアを出し合っていました。「以前は歴史を感じる畳式の休憩室でしたが、2023年度に全病棟の休憩室をリニューアルしたんです。テーブルやソファベッドを置いて快適な環境を整えたので、お昼休みを休憩室で過ごすスタッフが増え、コミュニケーションの活性化にもつながっています」。それは素晴らしい!
精神科デイケア
お次は、院内5Fに併設する精神科デイケアを案内していただきました。「当院は地域密着型病院として、退院後のサポートにも力を注いでいて、こちらの精神科デイケアの他にも、精神科訪問看護に対応したり、近隣に障害者グループホームを開設したりしています」。病院で働く中で在宅医療に興味を持った方は、関連施設への異動も可能とのこと。
喫茶エスポアール
つづいて、スタッフの皆さんに人気の喫茶室「エスポアール」へ。「リーズナブルなランチが食べられる職員食堂もありますが、エスポアールがお気に入りのスタッフも多く、お昼休みはいつも賑わっています。1食700円の日替わりランチはボリューム満点で、患者様やご家族からも美味しいと評判なんですよ」。頑張った自分へのご褒美として、こちらでランチを食べるのを楽しみにしているスタッフさんもいるのだとか。
24時間保育室
最後は、病院の目の前の24時間保育室へ。子育て中のスタッフは多いですか?「とても多いです。残業が少なく、子育て支援が充実しているため、結婚・出産後の定着率も高いですし、仕事と子育ての両立のために入職するママさん・パパさんもたくさんいます。お子さんが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択も可能で、シフトの融通も利きやすいですよ」と、看護師さん。魅力的な職場ですね!今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。さまざまな専門性を身に付けられる病院、いかがでしたか?
- 一つの分野に特化した専門病院ではなく、複数の専門病棟を有する病院で、こころとからだの両方を看られる看護師の育成に取り組んでいました。活躍の場は、外来・精神一般病棟・精神療養病棟・認知症治療病棟・特殊疾患病棟・医療療養病棟と幅広く、個々の興味やキャリアプランに合わせて、できる限り希望に沿った部署配属を行っているそうです。
――どんなスタッフが活躍していますか?
- 新卒採用と中途採用だけでなく、第二新卒者の受け入れやブランクからの復職支援、定年退職前後のプラチナナースの活躍支援なども行っていて、多様な人材が活躍する職場です。看護部の年齢層は20代から50代と幅広く、全体の2割が男性看護師で、ママさん・パパさんも多数勤務していますし、技能実習や特定技能などの制度を活用して外国人スタッフさんも複数受け入れていました。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 一般急性期が学びたい方には合わない職場かもしれません。中途入職者の場合、独身時代に一般急性期を経験してから、結婚・出産後は専門性を磨いて長く定着するために入職される方が多いそうですよ。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- 精神疾患を抱える患者様の多くは、目に見えない困り事を抱えていて、「話を聞く」「そばにいる」「そっと手を差し伸べる」など、医療技術よりもコミュニケーションスキルが求められる場合も多いのだとか。だからこそ、経験が浅くても、年齢を重ねていても、ブランクがあっても、患者様とのコミュニケーションを大切にできる方なら大歓迎だそうですよ。
看護師として強みとなる専門性を身に付けたい方
結婚・出産を経て年齢を重ねても、イキイキと仕事がしたい方