現在の挑戦
-教育に携わる上で心がけていることはありますか?
1回目の異動でグループ病院に赴任した際、看護部長から「先輩に大切に育てられた看護師は、患者様と後輩を大切にする看護師に育っていく」という言葉をもらい、常に心に留めています。現場でも研修でも説明会会場でも、いつも思い出すのはその言葉で、一人ひとりを大切に育てたいという気持ちが第一にあって、そのためにはどんな環境が必要だろう?と考えています。
当院の看護師には、病棟という小さなコミュニティではなく、病院レベル・地域レベルでリーダーシップを発揮できる人材を目指してほしいと考えています。たとえ当院を退職しても、当院で学んだこと・経験したことを糧にして、次の新しいステージでリーダーシップを発揮できる看護師になってほしいです。
私自身も地域の生活者の一人として、いつか患者という立場で当院のお世話になるかもしれませんし、当院の看護師に看取ってもらうかもしれないので、自分だったら、自分の大切な人だったらどんな関わりをしてほしいかを考えながら、日々の教育に携わっていますね。
-教育担当者としての取り組みについて教えてください。
現在は臨床の場を離れ、教育専任係長という立場で、看護部や病院全体の教育活動に広く携わっています。看護部の教育は、新卒看護師を対象とする「新人教育部会」と、卒後2年目以降の看護師を対象とする「継続教育部会」に分かれているのが特徴。私は新人教育部会の責任者なので、新人研修の運営や職場定着支援などがメインの仕事ですが、継続教育部会のオブサーバーとして、2年目以降のスタッフの研修運営もサポートしたり、看護研究の支援や院内看護研究発表会の企画・運営なども行ったりしています。
また他にも、看護師・看護補助者ラダーの研修とレベルの管理や、eラーニングの受講管理、施設基準の研修の受講履歴管理、看護師国家資格不合格者への学習支援など、教育に関することは一通り関わっています。最近は、看護部長と一緒に看護師・看護補助者の求人活動にも取り組んでいて、病院見学・インターンシップの開催や、就職説明会や学校訪問にも出向いています。
-新卒看護師には年2回のローテーション研修を実施しているそうですね。
ええ、4月と9月に開催し、院内のほぼ全ての部署を体験できる機会を提供しています。4月は配属部署を決める前に、新人の適材適所を見極める目的で実施していて、9月は仕事に慣れてきた頃に病院全体の流れを知ることと、新人のリフレッシュ期間にあてるという目的で実施しています。9月は疲れが溜まっている時期なので、ローテーション研修の3週間は自分の現場を離れられるようにして、早く帰って同期と遊んだり、勉強の時間にあてたりしてほしいと考えています。
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