療養病棟について

療養病棟は5F（28床）と6F（28床）で、入院患者様の約8割が透析をされています。
血液透析だけでなく、腹膜透析の患者様もいらっしゃるため、
病棟にて、APD（寝ている間に機械を使って自動的に透析を行う方法）や、
CAPD（日中に数回透析液を交換する方法）に対応しています。

看護師の中には、初めて腹膜透析に携わるメンバーも多く、専門医に講師を
依頼し、病棟全体の勉強会を定期的に開催。また、高齢患者様が中心なので、
認知症への理解も深め、帰宅願望やせん妄などの症状が現れた際も、
患者様にじっくり寄り添い、対話の時間を大切にしています。

看護補助者は、無資格・未経験者も大歓迎で、
食事・入浴・排泄介助などの患者様の日常生活支援を中心に担い、
働きながらの介護の資格取得も応援しています。

スタッフステーションの様子。明るく開放的で、清掃が行き届いた院内環境が魅力です。

地域包括ケア病棟について

地域包括ケア病棟（30床）の入院患者様は、約8割が透析患者様で、
約2割は泌尿器科・腎臓内科の患者様。透析治療は「血液透析」と「腹膜透析」
に対応していて、透析導入から退院に向けての看護を経験できる環境です。
泌尿器科においては、結石・前立腺肥大・膀胱がんなど、
経尿道的な手術前後のケアにあたることができます。

腹膜透析は病棟で対応しているため、病棟看護師も透析に関する知識を
深めていけることが大きな特徴。院内には療養病棟もあり、
長期入院が必要な患者様もいるので、スムーズな転棟のために、
地域包括ケア病棟と療養病棟の看護師間で密な情報共有を行っています。

看護師の年齢層は20代～50代と幅広く、家庭的で温かい人間関係が自慢です。
看護についての問題は皆で話し合いを重ねながら、チームで解決に導いています。
また、家庭を持つ職員に配慮し、業務時間内に仕事が終わるように
協力していて、残業ほぼゼロを実現しています。

定期的に多職種カンファレンスを実施し、チーム医療を推進しています。

透析センター・外来・手術室について

透析センターには、オンラインHDF対応の透析装置が40台あり（内2床個室）、
医師、看護師、臨床工学技士、看護補助者、クラークがチームを組んで、
感染対策・安全管理を徹底しながら治療を提供しています。病棟併設のため、
外来患者様の体調不良時の入院体制も安心で、看護師は透析業務に加えて、
フットケアにも力を注いでいることが特徴です。

外来の看護師は、限られた時間の中で患者様の状況・問題点・希望などを把握し、
医師や他職種と連携を図りながら、安心・安全な診療・検査をサポート。
不安を抱えた患者様の心が少しでも軽くなるような関わりを心がけています。

手術室の看護師は、外来業務も兼務です。手術の説明は外来で行いますが、
患者様は顔なじみのスタッフから説明を受けることで安心を得ています。
患者様の緊張が少しでも和らぐように、一つひとつの処置内容をしっかり説明し、
安心して手術に臨んでいただけるように努めています。

透析装置は、オンラインHDF対応の全自動コンソールです。