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社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部神奈川県 済生会横浜市東部病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部神奈川県 済生会横浜市東部病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

メイン写真
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自らキャリアプランを描いて挑戦する
自律した看護師を育てています。

Profile

看護部長 小児看護専門看護師/渡邊輝子大学卒業後、大学病院の小児病棟で5年間勤務。小児看護をより深めていくために大学院修士課程を修了し、2002年に小児看護専門看護師の資格を取得。大学病院やがんセンターでの勤務を経て、2007年開院の済生会横浜市東部病院に「こどもセンター」を立ち上げるため、開設準備室の一員となる。同病院の開院後は、こどもセンターの師長や併設の重症心身障害児(者)施設サルビアの師長を経験し、2017年に看護部長に就任。現在に至る。

これまでの歩み

小児看護に長く携わっているそうですね。

そうなんです。看護師になってからずっと小児領域に携わってきたので、成人看護の経験はほぼゼロに近いですね。日本看護協会による小児看護専門看護師(CNS)の認定制度は2002年にスタートしたのですが、私は第1号の合格者なんです。当時はCNSが専門性を発揮する仕組みや環境が整っておらず、すべてが手探りの状態でしたが、子どもたちの笑い声が絶えない明るい病棟づくりに奮闘してきました。

小児看護の道に進むきっかけとなった出来事はありますか。

看護学生時代、道端で出会ったおじさんに「うちの子どもに勉強を教えてくれないか?」と、声をかけられたことがきっかけです。詳しくお話を伺ってお引き受けしました。その子は白血病を患っていて、しばらく勉強を教えていたのですが、容態が悪化し、私が看護師になる前に亡くなってしまいました。病気を抱えながら学びを続けていたその姿を忘れることはありません。偶然が生んだ不思議な縁ですが、あの時の出会いがあったから今の私があります。

新人時代のエピソードを教えてください。

新人時代は大学病院の小児病棟に勤務していて、現場のスピードについていけず、いつも泣いていた思い出があります。失敗の多い新人でしたが、病気を抱えながら精一杯生きる子どもたちから感動をもらい、大事なことをたくさん学ばせてもらいましたね。卒後5年が経ち大学院進学を決意できたのは、「迷った時は勉強しなさい」という恩師の言葉があったから。そして、学びを続けられた原動力は、やはり子どもたちの存在です。

私が看護師としてずっと大切にしているのは、「優しさ」を行動であらわすこと。だって、思っているだけでは誰の力にもなれませんから。病気を抱える子どもやそのご家族が笑顔で過ごせる日々を支えるために、大学院での学びを活かして勉強会を開いたり、現場の相談を受けたり、チームをまとめたり、部署全体で質の高いケアができるように取り組んできました。

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現在の挑戦

こちらの病院には、開院の時から勤務しているそうですね。

開院前から、なんですよ。当院に「こどもセンター」を立ち上げるという相談を受け、連れて来られたのがマンションの一室にある開設準備室でした。看護師の採用もこれから、という段階だったので、全国各地を飛び回って一緒に働く仲間を集めました(笑)。それはもう大変でしたが、私の想いに共感して入職を決めてくれた仲間の多くが今も看護部を支える管理職として残ってくれているので、あの時に頑張って良かったなぁと思いますね。

こちらの病院の看護の特徴について教えてください。

当院は、横浜市と一緒につくりあげた地域の中核病院であり、日本最大の社会福祉法人である済生会の一院です。救命救急センターでは重症傷病者を24時間受け入れていて、看護師は一分一秒を争う現場に立ち、目の前の患者さんに必要なケアを考え実践しています。また、「東部がんセンター」を有してがん患者さんの手術にも多く対応しているので、平均在院日数は約1週間と短いですが密度の濃い看護を経験できます。

当院では、プリセプター・サポーターシップによるOJTや充実した研修制度を用意し、毎年70~80名ほど入職する新卒看護師を、高度急性期病院で活躍できる一人前の看護師に育て上げています。そして、卒後4年目以降も、院内認定制度によって主体的な学びを支え、理想とするキャリアに向かって専門性を高めていく挑戦を応援しています。

特定看護師・専門看護師・認定看護師の人数も多いですよね。

そうですね。進学や資格取得、外部研修の受講費用を援助する制度が整っているので、診療特定看護師7名、領域特定看護師28名、専門看護師10名、認定看護師31名、認定看護管理者3名、アドバンス助産師14名、日本精神科看護技術協会認定 精神科認定看護師1名が在籍しています(2024年10月)。

当院は、国内唯一の「小児プライマリケア認定看護師」の教育課程を開講する病院です。病気の子どもやご家族に心理社会的支援を行う「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」も常駐しています。「こどもセンター」「NICU・GCU」「重症心身障害児(者)施設」など、小児領域を深めたい看護師が活躍できる場が幅広くある環境です。

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職員への思い

看護部長として、スタッフのために心がけていることはありますか。

大前提として、一緒に働く仲間には「自律した看護師」であってほしいという想いがあります。だから、私が管理し過ぎず、自ら考えて決断できるように見守ることを心がけていますね。こんな働き方がしたい、こんな学びがしたい、こんな挑戦がしたい…など、要望を伝えてもらえれば、できる限りの支援をするつもりです。

最近では、どんなキャリアを望む看護師がいるでしょうか?

当院で経験できるのは急性期の看護が中心なので、急性期治療を終えた患者さんへのケアを経験してみたいという声が寄せられることがあります。当院では、2017年から「地域枠看護師」という雇用形態を用意し、採用後は当院で1年間研修を受講し、2年目~4年目は地域の医療機関で回復期や慢性期の看護を経験し、5年目以降は自分で就業先を選択できる働き方も提案しているんです。

神奈川県は、人口に対する医療従事者の割合が全国ワーストランキングに入ってしまうほど低く、看護師不足に悩む医療機関がとても多い地域です。当院は地域医療の確保を図る「地域支援病院」でもあるため、地域包括ケアシステムの構築に向けて近隣病院とネットワークを築き、地域で活躍する看護師の確保・育成に取り組んでいます。

求職者へのメッセージをお願いします。

当院には幅広い年齢・性別・キャリアの看護師が勤務していて、みんな明るくポジティブで、仲間を思いやる優しさを持っています。多職種連携が得意で、いろいろな専門職とチームを組み、患者さんへのより良いケアの提供を目指していることも大きな自慢です。当院が理想とする医療・看護に共感できる方、明るく楽しく看護を語れる方、ぜひ一緒に仕事をしましょう!

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