医療専門の
求人サイト

看護師の求人・転職・募集サイト 【医療21】

医療法人社団 心の絆 蓮田よつば病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

医療法人社団 心の絆 蓮田よつば病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

メイン写真
メイン写真

スタッフ一人ひとりの声に耳を傾け、
誰もがいきいきと活躍できる職場に。

Profile

看護部長/佐藤美佐江看護専門学校を卒業後、付属の大学病院の血液内科に5年間勤務。結婚・転居に伴い急性期病院のICUに勤務して第1子を出産。数年間は育児に専念し、地域の中規模病院で復職したのちに双子を授かり、出産。仕事と子育てを両立しやすい環境を求めて、老健や有料老人ホームなどの施設看護を経験し、子どもの手が離れてきたタイミングで病院に戻る決意をし、2017年に「蓮田よつば病院」に入職。主任や師長などの管理職を経験後、2022年より看護部長に就任して現在に至る。

これまでの歩み

どんな新人時代を過ごしていましたか?

はじめての職場は大学病院で、卒後1年目から血液内科病棟に勤務し、白血病などの血液のがんと闘う患者様と向き合ってきました。比較的若い患者様も多く、自分と同世代の患者様とのお別れが精神的にとてもつらかったです。

なんとか患者様の心の支えになりたくて、真夜中に「シャンプーがしたい」と訴える患者様を止められず、こっそりお手伝いをしたことがありました。若い患者様は特に、何日もお風呂に入れない日々にストレスを感じてしまうんですよね。でも、抗がん剤の副作用で髪がたくさん抜けてしまって、ショックを与えないように必死で隠した記憶があります。

血液内科での看護経験はたったの5年間ですが、私にとってはすごく濃密な時間で、関わるすべての患者様から貴重な学びを得ることができました。今もニュースで有名人の方が白血病を克服したという情報を目にすると、心から安心して涙が溢れそうになります。

その後は結婚・出産などのライフイベントを経験されたそうですね。

ええ。第1子の出産後は3年ほど育児に専念しました。そして、ブランクから復帰した病院で次に授かったのが双子で、出産後ますます育児に追われるようになり、病院勤務は退いて自宅の近くの介護施設で働く道を選んだんです。でも、当時はその選択は、医療から遠ざかり一線を退く感覚でした。けれど、実際に施設看護を経験すると想像以上のやりがいに出会えて、介護スタッフの専門性の高さに驚かされる日々でした。

こちらの病院に入職した経緯を教えてください。

介護施設に勤務していた頃に両親を看取り、はじめて患者家族の立場を経験したことが大きく影響しています。今後の看護師人生は、高齢者の方やそのご家族を支えられる職場がいいなと考え、双子の子どもたちの高校進学を機に、認知症専門病院である当院に入職を決めました。患者様と向き合う時は、もしも自分の両親だったら…と置き換え、こんなことはしたくないな、こんなことをしてもらいたいなと考えながらケアを提供しています。

テーマ1

現在の挑戦

病院の特徴的な取り組みがあれば教えてください。

一番の特徴は、「身体拘束ゼロの認知症ケア」に取り組んでいることです。私たち職員にとってはすでに当たり前のことですが、求職者の方にはよく驚かれますね。当院では、私の入職前から基本的に身体拘束を行わない方針で、長い間ほぼゼロを維持しています。やむを得ず拘束に至ったケースはわずかで、例えば術後間もない患者様を受け入れた際、手術部位を触らないように必要最低限の期間だけ抑制を行ったくらいです。

かつては当院でも拘束が行われていた時代があったようですが、身体的な自由を奪うことは、患者様にとってもご家族にとっても職員にとっても苦しいものです。ある時、病院全体で「身体拘束を廃止しよう」と決め、そこからしばらくの間は、不穏状態の患者様を落ち着かせるのが大変で、総務課などの事務職員も病棟に上がって患者様と過ごしたのだとか。共通の目標に向かってスタッフが一丸となれるのは、当院の一番自慢できることです。

こちらの病院の看護の特徴について教えてください。

看護部では、認知症ケア技法の「ユマニチュード」を導入し、目と目を合わせて触れ合い、「あなたのことを大切に思っています」という想いが伝わるケアを実践しています。認知症の進行とともに記憶障害が悪化しても、すべてを忘れてしまうわけではなくて、嬉しさや悲しさといった感情は残るそうです。だから私たちは、「患者様が笑顔で過ごせる時間」を少しでも長く作ることが大切だと考え、会話を楽しんだり、お散歩に出かけたりする時間を積極的につくっています。

また、季節にちなんだ行事や、高齢者の方が楽しめるイベントの開催にも力を注ぎ、先日の敬老会では手作りの表彰状をお一人おひとりに手渡し、とても盛り上がりました。またある時は、患者様から幼少期にザリガニ釣りをしたというエピソードを聞いた作業療法士が、自らザリガニを釣ってきて「ザリガニ釣りのレクリエーション」を行ったこともあります。たとえ初めての試みでも、安全面に問題なく楽しめる内容であれば、「まずはやってみよう!」という方針なので、現場からどんどん新しいアイディアが上がってくるんですよね。

自由度の高い職場ですね。

そうですね。柔軟な発想ができる職員ばかりで、認知症に関する困りごとが少しでも改善するよう、患者様やご家族のちょっとした一言にもアンテナを張っていて、いつも尊敬しています。先日は食事が進まない患者様への対応に困った際、その方の大好物が都昆布という情報を得て、試しに塩昆布を小さく刻んでご飯に混ぜてみると、喜んで召し上がっていたそうで、「すごい発見だね!」とみんなで喜びました。

テーマ2

職員への思い

どんな仲間と一緒に仕事がしたいですか?

認知症患者様を支えていくには多職種連携が欠かせないので、患者様にも働く仲間にも優しく接することができて、協調性のある方が第一条件。経験やスキルはその次です。現在働くスタッフたちも思いやりのあるメンバーばかりで、准看護師・介護職から看護師の資格を取ったばかりの方や、第二新卒者、子育て中のママさんなど、多様な人材が活躍しています。また、当院は定年を70歳に延長したため、別の病院で60歳の定年を迎えてから入職したプラチナナースも複数名います。

スタッフのために取り組んでいることはありますか?

当院の入院患者様は身体介助や生活支援のニーズが高いですから、腰痛対策に役立つパワーアシストスーツや、最新型のシャワー浴槽などを導入し、業務の負担軽減に努めています。また、各病棟には看護師とほぼ同数のケアスタッフを配置して、看護師の頼れるパートナーとして活躍するための教育を行っていることも特徴ですね。

ケアスタッフは一般病院で言う看護補助者のことですが、当院では看護師の補助的な役割ではなく、対等な立場で協働する専門職としての自律を期待し、あえて「ケアスタッフ」という呼び方を選びました。ケアスタッフは無資格・未経験OKですが、キャリアアップを推奨しているので、約半数は介護福祉士資格を有し、認知症ケア専門士の資格を取得した方も数名います。

求職者へのメッセージをお願いします。

私は、「大切な人に自信をもってすすめられる病院をつくります」という当院の理念が大好きです。私にとって大切な人とは、家族や友人、そして一緒に働く仲間。大切な人が困っていれば協力したいし、相談に乗りたい、私にできることは何でもしたいと思っています。

当院には多様な人材が活躍しているので、個性や価値観、家庭の状況などはさまざまです。「認知症看護のスペシャリストを目指したい」「今は家庭を優先したい」「趣味の時間もしっかり確保したい」など、一人ひとりの声に耳を傾け、誰もがいきいきと活躍できる職場をつくっていきたいと考えています。ぜひ一度、私たちの自慢の職場の見学に訪れてくれたら嬉しいです。

テーマ3

プライベートの過ごし方

愛猫に癒されながら自分の時間を満喫♪

3人の子どもたちは成人したので、大阪に住む姉を誘ってあちこち旅行を楽しんだり、今が一番若い!をモットーに筋トレに励んだりと、自分の時間を楽しんでいます。また、猫が大好きで3匹の保護猫と暮らしているので、愛猫たちとまったりくつろぐ時間も大好きです。

プライベート