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医療法人財団 明理会 行徳総合病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

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看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

メイン写真
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進化を続ける病院と一緒に、
成長できる看護部を目指して。

Profile

看護部長/佐川 奈見看護専門学校を卒業後、市民病院に勤務。結婚・出産後もキャリアを継続できるように、保育室を完備するIMSグループの病院に入職。2人の子どもを育てながら仕事を続け、病棟師長や副看護部長などの管理職も経験。人事異動で都内や仙台のグループ病院で看護部長を経験し、5回目の異動で2023年3月に「行徳総合病院」の看護部長に就任して現在に至る。

これまでの歩み

どんな新人時代を過ごしていましたか?

子どもの頃から不器用なタイプで、新人時代の失敗は数え切れません(笑)。当時はガラス製だった注射器をまとめて落として破損してしまった時には、先輩にとても怒られました。私が職場で落ち込んでいると、必ず患者様が「こっちにおいで」とベッドサイドに呼び寄せ、励ましの言葉をかけてくれていたので、毎回救われていましたね。

だから私は新人の頃から、ベッドサイドが大好き。患者様と関わるのが大好きなんです。新人時代は、患者様とじっくり対話ができる手足浴やシャンプーの時間が待ち遠しくて、毎回いろいろな話で盛り上がり、関係性を深めていました。

新人時代の印象に残っている患者様とのエピソードはありますか?

卒後1年目は内科病棟に勤務していて、退院が難しい高齢患者様を担当したことがありました。その方はあまり食欲がなく、心配していると、「大好きな天丼なら食べられる」と打ち明けてくれたんです。私はなんとか患者様の想いに応えたくて、自宅で人生初の天丼づくりに挑み、お弁当箱につめて職場に持って行き、食べてくださいと患者様に差し出しました。患者様は優しい表情をして、ひとくち、ふたくち食べて「おいしい。ありがとう、もう大丈夫だよ」と言ってくれました。

もちろん、すぐに上司が病室にやってきて、こっぴどく叱られましたが、当時はそれがいけないことだとわからなかったんです。当時は、食欲も元気もない患者様に何もできない自分がもどかしく、私が天丼を作ればいいんだ!という発想に至りました。もしも今、部下が同じことをしたら私も注意しますが、一緒にその患者様のためにできることを探したいです。

IMSグループに入職したきっかけは何ですか?

結婚して子どもを授かり、仕事と育児を両立するなら保育室を持つ病院が安心だと思い、一番条件に合ったのがIMSグループの病院でした。田んぼが周囲にある病院で、看護部には米農家に嫁ぐ同僚も多く、子育てや家業の手伝いで仕事を休むことにも理解のある職場で、すごく働きやすかったですね。

子どもの手が離れてからはキャリアを磨くことを意識するようになり、感染委員会の活動や管理職にも積極的にチャレンジしました。当時は、感染管理認定看護師の資格を取ってスペシャリストの道を歩むか、管理職としてマネジメント業務を極めるべきか悩みましたが、自分の中で仲間のために仕事がしたいという気持ちが強くなり、初めての人事異動をきっかけに看護部長への就任のお話をお受けしたんです。

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現在の挑戦

人事異動を何度か経験されたそうですね。

はい。同じIMSグループでも病院が違えば特徴も異なり、そこで働くスタッフの想いや地域性が出ます。当院に赴任して一番感動したのは、スタッフの人柄がとっても温かいということ。例えば、忙しい病棟を応援するために他の病棟から看護師がやってきたり、リハビリスタッフや薬剤師が看護師の仕事をフォローしたり、部署や職種を超えた助け合いが当たり前に根付いています。

当院周辺には、三次救急を担う大学病院や、高度医療に取り組む大規模病院などが充実しているのですが、診療実績や設備面では劣るけれどスタッフの人柄では負けないぞ!という想いがあります。当院の一番のアピールポイントはスタッフですから、仲間を何よりも大切にしたいですし、仲間が幸せに働ける職場をつくることが私の使命だと考えています。

こちらの病院の看護の特徴について教えてください。

地域医療に取り組む当院では、二次救急の受け入れから急性期の手術や治療、回復期のリハビリ、訪問看護などの在宅支援まで、継続した看護を経験できるところが大きな特徴です。全307床の入院設備は、地域ニーズの変化に合わせて再編成を繰り返し、現在は急性期の一般病棟262床、回復期リハビリテーション病棟45床の構成(2024年10月)。救急外来では年間約5000台の救急車の受け入れを行っていて、心臓病・血管病センターを有し、ドクターヘリによる救急搬送にも対応しています。

看護師の活躍の場は、外来・病棟以外にも、ICU・HCU・SCUなどのユニット、手術室、透析室などがあり、職場内で幅広い経験を積むことが可能です。当院は時代や地域のニーズに合わせて診療の幅を広げているので、強みとする診療科もその年ごとに異なり、近年では脳外科医が増えたことで診療実績が伸びている点や、関東唯一のGID(性同一性障害)の手術が行える病院である点などが特徴でしょうか。

どの部署の看護師も目の前の患者様に一生懸命で、質の高いケアの提供に努めています。地域の患者様がどの病棟に入院されても快適に過ごせるような体制整備を進めていて、新入職員の方がどの部署に勤務しても高いモチベーションで仕事ができるような職場改革も進めています。

大切にしている看護方針があれば教えてください。

当院の看護師には、患者様・ご家族・多職種などと「つなぐ役割」を意識してほしいとよく話します。例えば、患者様の胸に秘めた想いをご家族に伝えたり、医師からの治療説明を患者様にわかりやすく解説したり、看護師が間に入ることで物事が円滑に進むような対応を心がけてほしいのです。また、看護師はチーム医療の中で患者様に最も身近な存在ですから、感情面や精神面にも配慮して、笑顔と思いやりを忘れずにケアを提供してほしいです。

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職員への思い

どんな仲間と一緒に仕事がしたいですか?

笑顔と思いやりを大切に仕事ができる方なら、年齢・性別・経験年数などは問いません。当院には毎年40名前後の新卒看護師が入職しますが、年々人材の多様化が進んでいて、最近では社会人から看護師を志した方や、子育てをしながら看護学校を卒業したママさんなども増えています。中途入職者に関しては更にキャリアがさまざまで、近隣の大規模病院に馴染めずに卒後1年目の途中で入職した方や、長い育児ブランクから復職した方なども勤務しています。

スタッフのために取り組んでいることはありますか?

当院には子育て支援として保育室があり、私自身も仕事と育児を両立してきた経験があるので、結婚・出産・育児などのライフステージに合った働き方を応援したいと思っています。お子さんが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択もできますし、最近では子育てに積極的に参加したいパパさんも応援するため、男性看護師の育休取得も推進しています。

あとは、IMSグループのキャリアサポートを活用して個々のキャリア形成を応援し、専門看護師・認定看護師などのスペシャリストを目指す際のバックアップ体制も万全に整えています。現在は、感染管理認定看護師3名・がん性疼痛看護認定看護師1名・がん化学療法看護認定看護師1名・クリティカルケア認定看護師1名が在籍しているほか、慢性心不全看護認定看護師を目指して研修に参加しているスタッフが1名います(2024年10月)。引き続き、各領域に精通した看護師の育成に力を注ぎたいと考えています。最近は地域で高齢化が進んでいるため、認知症看護や皮膚・排泄ケアなどのスペシャリストを育てていきたいですね。

求職者へのメッセージをお願いします。

当院は、2015年に現在の土地で新築移転オープンしたので、2025年は移転から10年目を迎える節目の年です。昔から10年一区切りと言うように、また次の10年に向けて体制を整えていく大きな転換期を迎えています。看護部長として、進化を続ける病院とともに成長できる看護部を目指したいですし、看護師一人ひとりの10年後のビジョンを叶えていける職場を創っていきたいと考えています。ぜひ一緒に、看護を楽しみながら大きく成長していきましょう!

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プライベートの過ごし方

愛犬に癒される休日★

2人の娘がお嫁に行き、夫婦2人の生活になったタイミングで犬を飼い始めました。現在6歳のペキニーズで、仙台のグループ病院に異動した際も一緒に来てくれた大事な相棒です。休日は愛犬とゆったりお散歩するのが一番の楽しみで、愛犬だけには仕事の悩みを包み隠さず打ち明けられるんですよね。散歩中はずっと愛犬に話しかけているので、見かけた方からは不思議な人だと思われているかもしれません(笑)。

プライベート