仕事終わりや休日に楽しみがあると、仕事を頑張るモチベーションになりますよね。千葉県八千代市で地域医療に取り組む「セントマーガレット病院」では、家庭やプライベートを大切にできるよう、ワークライフバランスを重視した職場づくりを進めているそうです。特に子育て支援の手厚さが魅力で、看護師の定着につながっているらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます。
- 形 態
- ケアミックス型病院
- 所在地
- 千葉県八千代市/勝田台駅
- 病床数
- 315床(一般135床・療養180床)
玄関
「セントマーガレット病院」へのアクセスは、京成線「勝田台駅」北口(東葉高速鉄道「東葉勝田台駅」からも徒歩圏内)から出ている病院の無料送迎バスに乗って約10分。敷地面積がとても広く、病院の目の前には緑いっぱいの庭園が広がっていて、四季折々の草木が植えられています。玄関で迎えてくれたのは、入職3年目の看護師さん(写真左)と、子育て中の看護師さん(写真右)。今日はよろしくお願いします。
待合ロビー
美しいステンドグラスが施されたエントランスを抜け、外来の待合ロビーへ。「来院者の方に少しでもリラックスしていただけるよう、天井には青空と気球が描かれた絵画を飾り、温かみのある籐の椅子を用意しています。また、地域に開かれた病院を目指して、『健康歌声喫茶』という地域交流活動を長く続けていて、現在は動画配信で地域の方に音楽を楽しんでいただいているんですよ」と、お2人。
救急処置室
次は、救急処置室を案内していただきました。「地域に求められる病院を目指す当院では、二次救急の指定を受け、近隣の介護施設や在宅からの高齢者救急の受け入れに力を注いでいます。関連施設として特養があるほか、訪問看護ステーションや通所リハビリなどの併設事業所も多く展開していて、関連施設の利用者さんの緊急時の受け入れ先としても機能しています」。グループ全体で地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいるとのこと。
看護部長室
つづいて、小野看護部長にお会いしました。ワークライフバランスを重視した職場づくりを進めているそうですね。「キャリアだけでなく、家庭やプライベートも充実する働き方を実現できるよう応援しています。多様化するライフスタイルに寄り添っていけるよう、さまざまな勤務形態を用意しているので、お子さんが小さくて短時間しか働けないという方なども安心して応募してほしいです」と、看護部長。
ナースステーション
ナースステーションに伺うと、看護師長がシフトを作成していました。休みの希望は通りますか?「みんなの希望を平等に反映したシフト管理を心がけています。有休消化率100%を目指し、有休を2時間単位で取得できる体制を整えているので、ちょっとした家庭の用事で数時間だけ仕事を抜けたいという要望にも応えられますし、公休と組み合わせて長期休暇も取得可能ですよ」と、看護師長。
透析センター
透析センターに行ってみると、多職種カンファレンスが行わていました。「外来透析・入院透析に対応する透析センターでは、院内外のさまざまな部署・職種との連携を重視していて、患者さんの状況に合わせてリハビリスタッフ・管理栄養士・訪問看護師などに介入を依頼しています。もちろん病棟看護師とも密に連携し、安心・安全な透析治療を提供できるよう努めています」と、皆さん。
ナースステーション
ナースステーションに戻ると、新入職員へのOJTが行われていました。「入職後のOJTは、『エルダー+チーム支援型』を採用し、仕事の悩み相談はエルダーの先輩が対応し、技術指導は同じ部署の先輩全員が携わっています。指導内容・指導期間は個別に合わせて対応しているので、新卒・第二新卒者やブランクがある方も、安心して仕事を覚えられると思います」。
病室
次は、看護助手さんの仕事風景を見学しました。「2024年5月の病棟再編成によって、一般病棟が1病棟と療養病棟が3病棟の構成になり、入院患者さんの半数以上が長期療養目的の高齢者の方となりました。療養病棟は身体介助や生活支援が必要な患者さんが中心ですから、無資格・未経験OKの看護助手の採用にも力を注ぎ、介護に関する勉強会を開いたり、資格取得を応援したりしています」とのこと。
訪問看護ステーション
つづいて、敷地内にある訪問看護ステーションへ。「当院では、退院後も安心・安全な療養生活を送っていただけるように、訪問診療・訪問看護・訪問リハビリなどの併設事業を展開しています。近年、在宅医療のニーズが一層高まっているので、病棟から訪問看護ステーションへの異動希望にも柔軟に対応し、看護師として幅広い経験を積みながら成長していけるよう支援しているんですよ」。
保育室
保育室「ピーターハウス」へ。「24時間保育や幼稚園との二重保育、学童保育(小学3年生まで)など、さまざまなサービスが充実している上に、英語・リトミック・体操などのプログラムも充実しています。また、運動会・遠足・お遊戯会など、病院の保育室とは思えないくらい行事がたくさんあり、行事参加を通じてママさん同士のつながりをつくりやすいんですよ」と、ママさんナース。
休憩室
最後は、病棟の休憩室へ。とても広くて明るい空間ですね。「こちらの休憩室は拡張リニューアルを行い、のびのび休憩できるようになりました。当院では働きやすさにつながる福利厚生も充実させていて、リーズナブルな職員食堂や職員用駐車場、入職から3カ月間は病院が家賃を負担する独身寮(条件あり)なども用意されているんですよ」。魅力的な職場環境ですね!今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。ワークライフバランスを重視する病院、いかがでしたか?
- 残業削減や有休取得の促進など、オフの充実に向けて取り組んでいるだけでなく、看護部長や看護師長などが優しい人柄で、スタッフ一人ひとりの働きやすさに寄り添っている印象を受けました。子育て支援が充実しているため、結婚・出産後の定着率が高く、お子さんが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務を選ぶ方がたくさんいるそうですよ。
――どんな看護を経験できる職場ですか?
- 救急医療から在宅支援まで切れ目なく対応するケアミックス病院で、併設事業所や関連施設も多いので、幅広い看護を経験できます。入職時の配属部署の希望にはもちろん、部署異動の希望にもできる限り応えているそうで、興味のある看護領域を深めていける職場です。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 急性期に特化した病院で働きたいという方には合わない職場かもしれません。二次救急病院として、急性期の患者さんも受け入れていますが、2024年度から療養病床の割合が増え、長期療養目的の患者さんが半数以上を占めています。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- 子育て支援が充実しているため、ある病棟では1年間に6名のスタッフが産休・育休を取得し、全員が職場復帰をしたそうです。管理職にも育児経験者が多く、復帰後は家庭に合わせた働き方ができるよう相談に乗ってもらえるとのこと。
家庭やプライベートを大切にしながら働きたい方
子育て支援が充実している職場を求めている方