長く働くことを考えると、年齢やライフスタイルに合わせた働き方ができる職場が理想ですよね。上尾中央医科グループ(AMG)の「吉川中央総合病院」は、幅広い看護を経験できるケアミックス型病院で、スタッフ一人ひとりが自分らしい部署や働き方を選んでいるそうです。多様化する勤務形態に応じた教育環境を整え、理想とするキャリア形成をサポートしているらしいので、さっそく見学に行ってきます。
- 形 態
- ケアミックス型病院
- 所在地
- 埼玉県吉川市/吉川駅
- 病床数
- 272床(一般130床、回復期リハ54床、障害44床、療養30床、緩和ケア14床)
玄関
「吉川中央総合病院」へのアクセスは、「吉川駅」北口から徒歩10分。「吉川駅」からは、駅前にイオンレイクタウンのある「越谷レイクタウン駅」まで電車で3分、駅前に「ららぽーと新三郷」などのある「新三郷駅」まで電車で5分と、通勤にもお買い物にも便利な立地にあります。玄関で迎えてくれたのは、整形外科・脳外科の急性期病棟で働く看護主任。「ようこそ!今日は当院で働く魅力をたっぷりとご紹介します。さぁ、中へどうぞ」。
外来待ち合いロビー
玄関を入り、待ち合いロビーへ。「当院は市内唯一の総合病院として、小さなお子さんから高齢者の方まで、あらゆる患者様に寄り添っていけるように幅広い診療科目を標榜しています。また、二次救急の指定を受け、24時間体制で救急搬送の受け入れにも対応していますし、居宅介護支援事業所や地域包括支援センターなどの関連施設も併設し、救急から在宅まで一貫したケアの提供を目指しているんです」。地域医療の中核を担っているのですね。
手術室
お次は、手術室へ。「手術室のような専門性の高い部署では総合的な看護力を養いにくいですから、配属部署では習得できないスキルを補う『院内留学制度』を確立しています。例えば、手術室の看護師が療養病棟に院内留学し、オムツ交換などの生活支援に携わる機会を得ることで、より広い視野で患者様と向き合うことができるようになり、慢性期の看護に携わるスタッフにも理解や共感が持てるようになるんです」。
一般病棟のスタッフステーション
一般病棟のスタッフステーションでは、多職種カンファレンスが行われていました。「チーム医療を推進する当院では、どの病棟でも職種間の話し合いの場を大切にしていて、多職種チームで患者様に最適な支援を提供できるよう努めています。褥瘡対策チーム・感染制御チーム・栄養サポートチームなどのチーム活動も盛んで、定期的な院内ラウンドも実施しています」と、皆さん。職種の垣根を超えて連携する風土があるのですね。
一般病棟の病室
病室を覗くと、特定行為研修を修了した男性看護師さんがスタッフ指導にあたっていました。「看護部には特定行為研修修了者が3名在籍していて(2024年3月)、取得領域に準じて医師と協働しているほか、OJTや研修講師など、スタッフ教育にも積極的に携わっています。AMGはキャリア支援が手厚く、資格取得の際は経済的な援助を受けることができるため、認定看護師も複数名活躍中です」と、看護主任。
緩和ケア病棟
お次は、緩和ケア認定看護師の資格を持ち、教育担当も務める看護師長にお会いしました。「看護部には結婚や育児がきっかけで中途入職するスタッフが多く、勤務形態が多様化しているため、勤務時間内の研修を増やし、動画研修やeラーニングも活用することで、どんな働き方を選んでも学びを大切にできるように工夫しています」と、看護師長。同期との関係を築きにくい中途入職者のために、年2回の交流会も実施しているのだとか。
回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病棟内には、広いリハビリスペースが設けられていました。「1階にあるリハビリ室は外来患者様専用で、入院患者様はこちらのスペースでリハビリに取り組みます。療養病棟内にもリハビリスペースを設けているほか、緩和ケア病棟のデイルームでは、全病棟の認知症患者様を対象にリハビリを兼ねたレクリエーションを行っているんですよ」と、看護主任。
療養病棟
療養病棟の病室では、看護補助者として活躍する外国人技能実習生のお2人がベッドメイクをしていました。「要介護度の高い患者様が多い療養病棟や障害者病棟では、生活支援・身体介助・環境整備などを担う看護補助者も手厚く配置しています。介護に関する知識・技術は働く中で身に付けられるようにサポートしているので、無資格・未経験の方も大歓迎!技能実習生は現在3名で、来年度は4名入職する予定です」と、看護主任。
屋上
つづいて、地域の景色を一望できる屋上を案内していただきました。「あちらに見えるのはイオンレイクタウンで、車で5分くらいで到着します。ららぽーと新三郷・コストコ・IKEAなども車で10分ほどで行くことができ、近隣で衣食住のお買いものがすべてできるので便利ですよ」と、看護主任。残業があまり発生しないため、仕事の後は食事やショッピングを楽しむスタッフさんも多いそうです。
駐車場
駐車場に行き、訪問看護から戻ってきた看護師さんを紹介していただきました。「当院では高齢化が進む地域のために在宅医療にも力を注いでいて、訪問診療・訪問看護のニーズが年々上がっています。現在は院内の訪問看護室ですが、2024年11月には敷地内に訪問看護ステーションを開設し、より多くの在宅療養者様・ご家族を支えていける体制を整えていく方針です」と、訪問看護師さん。在宅医療に携わることもできるのですね。
保育室
最後に、近くの保育室に案内していただくと、パート勤務の看護師さんが2人のお子さんを迎えに来ていました。「保育室前に市内の幼稚園バスが乗り入れているため、4歳の上の子は保育室から幼稚園に通い、2歳の下の子は保育室で過ごしています。私の勤務時間は9時~15時で、週末はお休みをもらえているので、家族の時間を大切にできて嬉しいです」と、ママさん。家庭に合わせた働き方ができるのですね。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。自分らしい部署や働き方を選べる病院、いかがでしたか?
- 立地が良く、子育てサポートも充実していて、ママさん看護師がたくさん活躍していました。一般外来・救急外来・手術室・一般病棟・回復期リハビリテーション病棟・障害者病棟・療養病棟・緩和ケア病棟・訪問看護室など、活躍の場の選択肢がたくさんあることが魅力で、配属部署の希望にはできる限り応えてもらえるとのこと。また、所属部署では得られないスキルを補う「院内留学制度」が確立されていて、積極的に活用されているそうです。
――勤務形態に応じた教育体制も整っていますか?
- はい。看護部には3名の教育担当者が在籍していて、「どんな雇用形態であっても、学べる環境は平等だ!」をモットーとし、時間や場所に縛られない動画研修やeラーニングを積極的に活用していました。個々が興味のある外部研修にも積極的な参加を促し、業務貢献につながる研修は勤務扱いとし、研修費用を病院が負担しているため、外部にも学びに行く方が多いそうですよ。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 救急搬送の受け入れはそこまで多くないそうで、高度急性期の看護を深めていきたい方には合わない職場かもしれません。ただ、近隣のグループ病院からクリティカルケア認定看護師を招き、救急看護について学ぶ講義を依頼しているそうで、救急搬送の件数が増えても対応できる体制を整えているそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- 今後は、男性看護師の活躍も増やしていきたいそうです。遠方からも安心して入職できるように、女子寮だけでなく男子寮も用意しているそうですし、男性看護師の育休取得も推進しているのだとか。
自分に合った活躍の場や勤務形態を選びたい方
幅広い看護を経験しながらスキルアップが目指したい方