
教育制度や福利厚生を充実させている職場は、働くスタッフを大事にしていることがわかりますよね。アットホームで開放的な精神科病院を目指す「鶴が丘ガーデンホスピタル」では、職員満足度向上を目指して、働きやすさを追求しているとのこと。入職時教育を強化し、新卒・第ニ新卒者や精神科未経験でも安心して働ける環境を整えているそうなので、さっそく見学に行ってきます!
- 形 態
- 精神科病院
- 所在地
- 東京都町田市/鶴川駅
- 病床数
- 200床 (病棟:4単位、平均稼働率185床)


玄関
「鶴が丘ガーデンホスピタル」へのアクセスは、「鶴川駅」北口からバスに乗り、「三輪緑山二丁目」バス停で下車してすぐ。建物は豊かな緑に囲まれていて、療養に最適な環境です。玄関で迎えてくれたのは、入職7年目の看護副主任さん(写真左)と、入職4年目の作業療法士さん(写真右)。「ようこそ!駅から少し離れた立地ですが、車通勤もできるように職員用駐車場も完備しています。今日はゆっくり見学していってくださいね」。


玄関ロビー
玄関ロビーは吹き抜けになっていて、大きな窓からはたっぷりと光が差し込む構造。至るところに観葉植物があり、カーペット敷きでくつろげる空間ですね。「そうなんです。当院では家庭のようにリラックスできる雰囲気を大切にしています。人混みが苦手な方や、あまり人と顔を合わせたくない方のためには、個室の待合室も完備しているんですよ」。精神科病院ならではの気配りですね。


通電療法室
お次は、通電療法室を案内していただきました。「当院では2019年からこちらのサイマトロン(通電装置)を導入し、麻酔科医・精神科医・専任看護師などがチームを組んで修正型電気けいれん療法(m-ECT)を施行しています。即効性があって治療効果も高いですが、専門知識が求められるので、定期的に専任看護師による研修を開いています」と、看護副主任。


スタッフステーション
スタッフステーションに行ってみると、新入職員への指導が行われていました。「こちらの准看護師(写真右)は、社会人から准看護師の資格を取得後、はじめて働く職場に当院を選びました。看護部では、卒後教育やOJTの進め方を随時見直し、新人さんのペースに合わせた指導を行っているので、新卒の方や精神科が未経験の方も安心して入職してほしいです」と、お2人。


スタッフステーション
つづいて、オンライン研修の様子を見学しました。職場のパソコンを使用して勤務中に受講できるんですか?「そうなんです。当院では業務貢献につながる外部研修は勤務扱いとし、費用も病院が負担しているため、オンライン形式の外部研修も勤務中に受講できます」。院内研修は幅広いテーマで月3~4回開催していて、外部講師を招いて実施することもあるそうです。


病棟
つづいて、シフト表を見せていただきました。希望のお休みは通りますか?「ええ、上司がみんなの希望を平等に反映したシフト表を作成してくれています。リフレッシュのために有休も積極的に取得することができて、有休取得率はほぼ100%。家庭やプライベートを大切にしながら働くことができています」と、お2人。


談話スペース
病棟の談話スペースでは、看護助手さんが患者様と向き合っていました。「看護師が本来の業務に専念できるように、各病棟に看護助手を手厚く配置しています。患者様にとって身近な存在の看護助手からの情報は、治療を進める上で役に立つことが多く、どんなに些細なことでも共有してもらっているんですよ」と、看護副主任。素晴らしいチームワークですね!


スタッフステーション
スタッフステーションに戻ると、カンファレンスが行われていました。「午前中のカンファレンスでは、患者様の情報の共有だけでなく、各部署の状況やスタッフの配置人数を確認し、人手が足りない部署に応援スタッフを送るなど、協力し合っているんです」と、皆さん。多職種でのチーム活動や委員会活動にも力を注ぎ、部署や職種を超えたチーム連携を大切にしているとのこと。


廊下
つづいて、働くママさんスタッフを紹介していただきました。子育てサポートは整っていますか?「はい。本人・配偶者の出産時の祝い金制度に加えて、小学校入学、中学校入学、高校入学・卒業時にも祝い金が支給される『次世代育成支援金制度』もあります。子育てに協力的な職場で、子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択もOKですし、男性スタッフの育休取得も推進しているんですよ」と、ママさん。


精神科デイケア
併設する精神科デイケアに行くと、精神保健福祉士さんや作業療法士さんたちが迎えてくれました。「精神科デイケアでは、外来患者様や退院された方の生活をサポートするために、作業療法士が中心となってさまざまなリハビリプログラムやイベントを開催しています」と、皆さん。退院後も継続的なサポートができるのは、やりがいにつながりますね。


訪問看護ステーション
最後は、2023年に開設された訪問看護ステーションを案内していただきました。「訪問看護などの在宅支援ニーズは年々上がっているため、今後は精神疾患を抱える方の地域生活を支える体制を一層強化していく方針。近い将来には、敷地内に在宅支援拠点の開設を検討しています」。地域のために、今後も進化を続けていくのですね。今日はありがとうございました

帰り道

- ――お疲れさまでした。待遇・福利厚生が充実している精神科病院、いかがでしたか?
- 地域で半世紀以上の歴史を持つ精神科病院ですが、新しい取り組みに積極的で、より働きやすい環境づくりにも力を注いでいます。特に、福利厚生や子育てサポートが手厚く、職員定着率の高さにつながっているそうです。日勤の勤務時間は9時~17時の実働7時間である上に、残業もあまり発生しないようで、結婚・出産後も定着するスタッフさんが多いそうですよ。
- ――精神科が未経験でも活躍できるでしょうか?
- もちろん活躍できます。入職時教育が手厚く、精神科看護の基礎からしっかり学べる職場です。また、院内研修は原則勤務時間内に開催していて、家庭を持つ方でも無理なく学んでいけるのだとか。外部の研修・学会にも積極的な参加を促しているので、未経験から精神科看護のプロを目指すこともできる職場です。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- 歴史ある病院なので、ハード面に古さを感じる方もいるかもしれません。ただ、老朽化した設備などは随時改修工事を行っていて、先日もエアコンを新しくしたばかりとのこと。また、ご家族の面会室を増設したり、ゆとりある職員用休憩室を確保したり、広い病棟スペースを活かしたリニューアルもしています。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- ここ最近は新型コロナの影響で職員行事を控えていたそうですが、2024年度から再開したそうです。久しぶりの職員旅行や忘年会はとても盛り上がり、新入職員の方にとっては、いろいろな部署のスタッフと交流を持つ良いきっかけになったそうですよ。
待遇・福利厚生・子育て支援が充実した精神科病院で働きたい方
精神科看護に興味があり、未経験から深めていきたい方