「北川クリニック」へのアクセスは、京成本線「千住大橋駅」から徒歩3分。駅前は商業施設や高層マンションが建ち並ぶ再開発地域で、クリニック周辺は閑静な住宅街が広がっています。玄関では、入職6年目の看護主任さんが迎えてくれました。「当院は2018年に新築リニューアルしたのですが、70年以上の歴史があり、地域に暮らす方々に長く親しまれている『かかりつけ医』なんですよ」。

さっそく玄関を入り、事務スタッフさんが働く受付ロビーへ。「家庭的な規模の職場なので、他職種とも距離が近く、風通しの良い人間関係が一番の自慢です。当院の事務スタッフは、受付や請求業務だけでなく、看護師と同じように訪問診療の同行にも対応しています」と、看護主任さん。看護師と事務スタッフで医師の診療をサポートし、法人全体で約800名の患者様の訪問診療に対応しているそうです。

駐車場に行き、訪問車を見せていただきました。「病床は有していないものの、地域全体を入院ベッドと捉え、半径16キロ圏内であれば、埼玉や千葉方面にも出向いています。事務スタッフは訪問診療のドライバーの役目も兼ねているため、運転技術も磨けますし、地域の道路事情に詳しくなれちゃいます（笑）」。一般在宅はもちろん、有料老人ホーム、サ高住、グループホームなどを訪問する機会も多いとのこと。

外来では、北川理事長が診療していました。「理事長はすごく気さくな人柄で、当院イチの人気者！患者様の最期まで責任を持って診療する方針で、年齢とともに通院が難しくなった患者様には訪問診療を、一人暮らしに不安を抱える患者様には住宅型有料老人ホームへの入居をご案内しています。神経疾患の専門医としての実績も豊富で、大学病院の名誉教授・客員教授なども兼務しているんです」。素晴らしい経歴なんですね。

看護主任さんは、新入職員の指導に携わる機会も多いとのこと。「看護部は中途採用のみで、キャリアに合わせたOJTを行っています。経験豊富な方には業務の流れを覚えたら一人立ちしていただきますが、卒後2～3年目で入職される方やブランクのある方には研修期間を3カ月設け、基礎的な技術をしっかり身に付けられるよう指導しています」。今後は導入研修プログラムの構築も検討中だそうです。

2Fに伺い、併設の居宅介護支援事業所の管理者さんを紹介していただきました。「当事業所には3～4名のケアマネジャーが在籍し、要介護認定の申請のお手伝いやケアプランを担っています。クリニックに併設しているため、外来患者様を紹介していただく機会も多いですし、医師や看護師との情報共有がスムーズに行えることも強みです」と、管理者さん。クリニック内には地域連携室も併設しているとのこと。

2Fには、地域交流・勉強会などの会場として設置されたフリースペースがありました。多様な用途で使えるようにキッチンを完備し、高齢者の方の利用も想定してエレベーターも設置したそうです。「普段は休憩スペースとして開放していて、スタッフみんなの憩いの場になっています。毎日こちらでランチを囲み、仲間の仕事の状況を共有しているからこそ、いざという時もチームワークを発揮できるんですよ」。

「フリーペースで開催した勉強会の写真です」と、見せてくれました。「当院の医師が講師を務め、同じ地域で働く医療・介護・福祉関係者も招き、在宅医療や高齢者医療に関する勉強会を行っています。参加費用は無料で、お昼の時間帯に開催する場合はこちらで軽食を用意して、ランチ勉強会のような感覚で楽しみながら学んでいただいています」。狙いはスキルアップだけでなく、地域の支援機関との顔の見える関係づくりも兼ねているとのこと。

つづいて、看護主任さんが管理しているシフト表を見せていただきました。「週休2日＋祝日がお休みなので、年間休日は120日以上あり、有休消化率は約80％です。希望の休みが通るように調整しているので、家庭を持つメンバーも多く活躍しています。プライベートの充実のために、誕生日月に1日休める『誕生日休暇制度』も導入していて、公休や有休と組み合わせて連休にもできるんですよ」。

最後は、多職種の皆さんに見送っていただきました。「当院では『みなし訪問看護』にも取り組んでいるため、将来的には訪問看護師を目指すことも可能です。在宅医療に精通したプロフェッショナルが集まる職場なので、在宅医療の経験問わず大歓迎！専門知識は、入職後にしっかりフォローするので安心してくださいね」と、皆さん。それは心強い！今日はありがとうございました。