
多くの専門職が活躍する職場は、職種を超えた仲間との学びから、将来の選択肢を広げていけそうです。幅広い世代の心のケアに取り組む「浦和すずのきクリニック」の魅力は、各分野のエキスパートの連携なんだとか。キャリアサポートも整っていて、職場との出会いが成長のきっかけになった職員も多いそうです。さっそく見学に行って、働く魅力を見てきます!
- 形 態
- クリニック
- 所在地
- 埼玉県さいたま市桜区/西浦和駅


玄関
「浦和すずのきクリニック」へのアクセスは、JR「西浦和駅」から徒歩約10分。3階建てのピンク色の建物で、隣にはコンビニがあります。玄関で迎えてくれたのは、看護師さん。「当クリニックは、県内屈指の実績を持つ精神科病院『久喜すずのき病院』の第1号のサテライトクリニックなんです。現在は5院まで増えましたが、退院された患者様への支援の在り方を、試行錯誤しながら切り拓いてきた歴史があるんですよ」。


駐車場
駐車場には、送迎バスが止まっています。たくさんの人が乗れそうですね!「ええ。当クリニックでは、『重度認知症デイケア』と『精神科デイケア』を運営していて、利用登録者数は約250名と、地域最大級の規模です。送迎に対応しているのは重度認知症デイケアの利用者様のみですが、外出レクリエーションの移動にもバスが使えるので、利用者様をさまざまな場所へお連れしています。車いすにも対応した車両です」と、看護師さん。


外来受付
玄関を入って、外来の受付を案内していただきました。外来とデイケアは連携しているんですか?「はい。当クリニックのデイケアは医療保険の対象なので、通院しながら利用される方も多いんですよ。デイケア利用者様の様子で気になることがあれば、いつでも外来医師に相談できる環境なので、働く上での安心感もあります」と、看護師さん。


ミーティングスペース
ミーティングスペースに伺うと、多職種での会議が行われていました。「当クリニックには、医師・看護師・リハビリ職・介護職・精神保健福祉士・臨床心理士など、多様な専門職が活躍しています。病院ほど大規模ではないので、直接顔を合わせたコミュニケーションが取りやすいことがメリットです。勤務中も多職種で連携し、活発な意見交換を行っています」。


重度認知症デイケア
つづいて重度認知症デイケアルームに伺い、精神保健福祉士さんをご紹介していただきました。こちらではどんなことを行っているのですか?「日替わりでさまざまなレクリエーションを行っています。今日は、認知機能改善のための塗り絵を行いました。体操・朗読や、作業療法士が考案したプログラムなどを行う他、外部講師を招いて生け花・書道も実施しています」と、精神保健福祉士さん。


重度認知症デイケア
デイケアルームの一角には、手作りの制作物が飾られていました。こちらは利用者さんが作ったものですか?「はい。季節の行事をテーマにした作品を作り、毎月こちらに展示しています。こちらのデイケアはクリニックで行っているので、専門職が在籍していることが強みです。利用者様お一人おひとりが目標を持って過ごしていただけるよう支援しています」と、精神保健福祉士さん。


精神科デイケア
つづいて、精神科デイケアへ。こちらのトロフィーと賞状は何ですか?「当クリニックが日本精神神経科診療所協会主催の学術研究会に参加した際に、心のケアに有用な治療プログラムを発表して、見事1位を獲得したんです。外部研修や学会に参加しやすい環境が整っているので、職員それぞれが興味のある分野を追求し、エキスパートの道を進んでいるんですよ」。


精神科デイケア
「精神科デイケアルームは、3部屋をつなげたつくりで、広いんですよ」と、看護師さん。「こちらで行うデイケアプログラムにはアサーショントレーニングが含まれていて、特徴的です」とのこと。「アサーションは、より良い対人関係を築くためのコミュニケーションスキルの1つで、トレーナー資格を持つ職員がいます。デイケアプログラムとしてだけでなく、職員に向けたアサーション研修も実施しています」。


精神科デイケア
デイケアプログラムの数はとても充実していて、職員の提案で新しいプログラムを追加することもよくあるんだとか。「自由度の高い職場なので、意見やアイデアを発信しやすく、チャレンジしたいことを実現できます。プログラムは外部講師を招くこともありますが、職員の特技を活かして開催することも多いです。退職した職員が外部講師のアルバイトをしている例もあるんですよ」と、看護師さん。


屋上
つづいて、屋上へ。プランターがたくさんありますね。「そうなんです。精神科デイケアでは、利用者様と一緒にお花を買いに行き、水やりをして育てています。季節にもよりますが、藍の花を育てて、咲いたらスカートの藍染をするプログラムなども行っています。クリニックの入り口にある花も、利用者様が育てているものなんですよ」と、看護師さん。


リハビリテーションルーム
最後は、リハビリテーションルームで多職種の皆さんが見送ってくれました。職種を超えたチームワーク、本当に素晴らしいですね。「ありがとうございます。職種間で意見が異なる場合も、相手の意見をしっかり受け止めた上で自分の意見を主張できているので、対等な関係が築けているんだと思います。誰に対しても同じ距離感で接することができる人間関係は、当クリニックの1番の自慢です」と、皆さん。今日はありがとうございました。

帰り道

- ――お疲れさまでした。多様な専門職が活躍する職場、いかがでしたか?
- 各職種が専門性を追求し、新しく学んだ知識・技術を活かした独自の取り組みを生み出していました。意見を伝えやすく、良いアイデアをどんどん取り入れてくれる職場だそうで、皆さんいきいきとしていましたよ!多職種で学ぶ勉強会や、外部研修の伝達研修なども充実しているそうです。
- ――現場の教育サポートについて教えてください。
- 同じ職種の先輩はもちろん、他職種の先輩も新人さんが業務に慣れるまでサポートしてくれるそうです。精神科医療や認知症ケアに携わったことのない方・資格を取得してから初めて働く方・ブランクのある方なども大歓迎で、その方のペースに合わせて指導を行っているんだとか。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- もともと病院だった建物を改築しているので、現場で働く皆さんにとっては、設備面を機能的に改善したい気持ちもあるそうです。でも、そういった部分も多職種のアイデアで工夫し、働きやすい環境づくりに取り組んでいるそうですよ。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 職員定着率がとても高い職場で、オープン当初から活躍する方や、一度退職しても再び戻ってくる方も多いんだとか。職場の雰囲気が本当にアットホームなので、多くの職員の方が居心地の良さを感じていると思いました。
お互いを高めあえる仲間と働きたい方
利用者様お一人おひとりとじっくり向き合いたい方