《セラピスト編》
「住んでみたい・住み続けたい」と人気の高い湘南・鎌倉。転職を機に生活環境も変えてみたいなら、海の近くの暮らしっていいですよね。目の前に七里ヶ浜が広がる「鎌倉リハビリテーション聖テレジア病院」は、包括的な地域リハビリテーションを展開する回復期病院。リハビリテーション部では、入職時からキャリア形成に至るまで、さまざまな教育支援を行い、地域に密着したセラピストを育成しているそうなので、さっそく見学に行って働く魅力を見つけてきます!
- 形 態
- 回復期リハビリテーション病院
- 所在地
- 神奈川県鎌倉市/鎌倉高校前駅
- 病床数
- 128床
玄関
「鎌倉リハビリテーション聖テレジア病院」があるのは、江ノ電「鎌倉高校前駅」から徒歩約5分の高台。玄関では、入職2年目のPTさんが迎えてくれました。リハビリテーション部では、包括的な地域リハビリテーションに取り組んでいるそうですね。「ええ。入院中だけでなく、外来・通所・訪問リハビリにも対応しているので、回復期におけるアプローチはもちろん、在宅復帰支援や生活期の訓練にも携わることができるんです」。
リハビリテーション室
まずは、広いスペースが確保されたリハビリテーション室へ。「リハビリテーション部には、PT56名、OT26名、ST15名の計97名が在籍し(2024年1月)、それぞれが担当患者さんを受け持ち、入院から退院まで一貫して対応しています。入職後は、先輩の訓練の見学からスタートし、少しずつ仕事を覚えていくのですが、独り立ち後も先輩が訓練に同行する『併診制度』があるため、安心して働くことができるんですよ」。
リハビリテーション室
「こちらのセラピストは、普段は外部の教育機関で指導をしていて、週に一度だけ当院で指導をしているんです」と、紹介してくれました。外部講師の方の手技を近くで見学できるなんて貴重ですね!「ええ。リハビリテーション部では、指導力の高いベテランセラピストを非常勤で雇用しています。年齢の近い先輩に相談しやすい環境もありがたいですし、経験豊富な先輩の手技を間近で見て、自分のものにしていける環境も魅力です」と、PTさん。
リハビリテーション室
在宅部門のPTさんにお会いしました。「回復期リハ病棟に勤務後、通所リハビリに配属となりました。介護保険や居宅サービスの学びも増え、成長していることを実感しています。趣味のサーフィンもできて、ワークライフバランスが充実しています」とのこと。リハビリ部には、専門・認定PT、回復期リハビリセラピストマネージャー、呼吸療法認定士、福祉住環境コーディネーター、ケアマネージャーなどの資格取得者がいるそうです。
リハビリテーション室
お次は、歩行練習アシストロボット「ウェルウォーク」を見せていただきました。「こちらは、脳卒中などによる下肢麻痺の方の歩行練習をサポートするロボットで、お身体に合わせた難易度の調整や、歩行状態のフィードバック機能などを備えています」。退院後の仕事や趣味を想定して、注意障害の評価に用いる「ドライビングシミュレーター」などの最新機器も導入しているそうです。
生活体験ルーム
つづいて、一般家庭を再現した「生活体験ルーム」へ。「こちらは、在宅復帰後の生活場面における課題を評価・訓練するための設備です。キッチンや浴室で実際の生活動作を訓練することで、ご自宅での暮らしをスムーズに行えるように支援しています。退院前には、必要に応じてセラピストがご自宅を訪問し、福祉用具の選定を行うこともあるんですよ」。退院を見据えた支援によって、在宅復帰率は80%台をキープしているんだとか。
病棟
PTさんの配属病棟へ伺うと、看護師さんが情報共有にやってきました。「在宅復帰支援は、多職種チームで取り組むもの。リハビリテーション室以外でも、患者さんのADL向上につながる関わりができるよう、看護師さんに病棟リハビリテーションのアドバイスをしたり、ケアワーカーさんに院内レクリエーションを開催していただいたり、さまざまな職種と日々連携しています」と、PTさん。
テレジア畑
敷地内には、緑いっぱいの庭園「テレジアガーデン」や、園芸活動のための「テレジア畑」があります。「天気の良い日は屋外で歩行訓練を行うのですが、海風を感じられて、とっても気持ちがいいですよ!こちらのテレジア畑では、春夏秋冬の季節ごとに野菜や植物を育てていて、収穫した野菜は患者さんとの調理訓練に活用しています」と、PTさん。素敵な取り組みですね。
リハビリテーション室
院内に戻り、リハビリテーション部の部長にお会いしました。「福利厚生としてリーズナブルな職員寮があり、年間休日は120日以上(+有休)と充実しているため、海に近い場所で暮らしたい方や、マリンスポーツが趣味の方の入職も多いです。別の回復期リハ病院で勤務していたセラピストたちは皆、当院は他職種とのコミュニケーションが取りやすいと言っています」と、部長さん。希望休はなるべく配慮して反映しているそうです。
病棟
お次は、子育て中のセラピストの皆さんを紹介していただきました。子育て中のスタッフは多いですか?「はい。リハビリテーション部には、小学生以下の子どもを持つパパ・ママが多く活躍しています。子育て支援として、育児短時間勤務や、保育金補助(上限3万円)などの制度が整っているため、産休・育休後の職場復帰率が高いですし、男性セラピストの育休取得実績も増えています」と、皆さん。
リハビリテーション室
最後は、リハビリテーション部の皆さんが集まってくれました。和気あいあいとした雰囲気で、スタッフ同士の仲が良さそうですね。「ええ、先輩・後輩関係なくコミュニケーションが活発で、良好な人間関係も大きな自慢です。仕事だけでなく、プライベートでもサーフィンなどの趣味を一緒に楽しみ、湘南・鎌倉ライフを満喫しています」と、皆さん。とっても魅力的な立地ですよね!今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。立地が魅力のリハビリテーション病院、いかがでしたか。
- 七里ヶ浜や江ノ島が一望できる恵まれたロケーションで、周辺の自然を楽しみながらリハビリテーションに取り組める環境が整っていました。院内にはリハビリテーション室が2つあり、110名近いセラピストが活躍していて、最新の機能訓練機器も導入されていました。
――見学で印象に残ったことはありますか?
- 独自の教育プログラムの充実です。病棟生活を知るための「病棟研修」や、先輩セラピストによる「併診制度」、指導力の高い非常勤セラピストの雇用など、さまざまな教育支援が行われていました。2020年度からはeラーニングも導入され、新型コロナの影響で外部セミナーに参加しにくい状況でも、スキルアップに励むことができているそうです。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 20代・30代のセラピストが多く、年齢を重ねていると馴染みにくいかな?と思いましたが、経験豊富なスタッフも大歓迎とのこと。2021年度より「キャリアアップ指標」を見直し、中堅・ベテランスタッフの継続教育にも力を注ぎ、幅広い世代のセラピストの成長を応援しているそうです。
――最後に、ここだけの話を一つお願いします。
- 海がとても近い立地なので、出勤前に「早朝サーフィン」を楽しむスタッフさんもいるそうです。残業が少ない職場なので、早寝早起きの理想的な睡眠習慣が作りやすいとのこと。院内を歩いていると、健康的に日焼けした小麦色の肌のスタッフさんも見受けられました。
地域に密着し、回復期~生活期のリハビリテーションを学びたい方
家庭やプライベートを大切にしながら、海の近くで働きたい方