夜勤ナシの職場を希望していても、外来のみのクリニック勤務では少し物足りなさを感じる方もいるのではないでしょうか。駅直結の立地が魅力の「四街道駅クリニック」では、外来診療と訪問診療を2本柱として、幅広い看護経験を積める環境を整えているそうです。外来勤務や訪問診療が未経験の方も歓迎し、安心して働けるようにサポートしているそうなので、さっそく見学に行って確かめてきます!
- 形 態
- クリニック
- 所在地
- 千葉県四街道市/四街道駅
入口
「四街道駅クリニック」があるのは、JR「四街道駅」に直結したビルの中。改札外コンコースを進んでエレベーターに乗り、4Fで降りると入口が見えました。入口で迎えてくれたのは、5歳と2歳のお子さんを持つパートの看護師さん。「ようこそ!子育てをしながら幅広い看護経験を積んでスキルアップが目指せる当クリニックの働き方は、私にすごく合っています。今日は自慢の職場をたっぷりご紹介しますね」。
外来待ち合いスペース
入口を入ると、白が基調で清潔感のある待ち合いスペースが広がっています。どんな患者様が多く来院されますか?「最も多いのは、近隣に暮らす高齢者の方ですね。でも、当院の強みは院長が専門とする整形外科で、駅チカで土日の診療にも対応しているため、就労世代の方や小さなお子さんの来院もあります」。外来は2診体制で、1日100名弱の来院があるそうです。
受付
受付には、医療事務スタッフさんが活躍していました。「当クリニックの医療事務スタッフは、一般的な医療事務の仕事に加えて、訪問診療のドライバーも兼務しているのが特徴。訪問診療は、有料老人ホームやサ高住などの高齢者施設への訪問と、個人宅への訪問があり、医師・看護師・医療事務スタッフが1つのチームとなって出向いているんですよ」。訪問診療ニーズが増えているため、医療事務スタッフも積極採用中とのこと。
外来診療室
外来診療室では、藤野院長が診療にあたっていました。「院長は大学病院で長く活躍してきたため、骨折などの外傷をはじめ、腰痛・関節痛などの慢性疾患や、骨粗鬆症、リウマチなど、幅広い整形外科領域の診療に精通していて、訪問診療にも出向いています。リハビリに関する知識も豊富で、当クリニックでは2021年にリハビリテーション科を立ち上げました」と、看護師さん。
リハビリテーション室
お次は、リハビリテーション室を案内していいただきました。「以前は物理療法やマッサージが中心でしたが、2021年より理学療法士を採用し、歩行訓練や筋力トレーニングなどの運動療法にも力を注いでいます。また、医療保険の疾患別リハビリの期限を迎えた高齢患者様のために、2022年度より介護保険による短期集中型の通所リハビリを開設して、リハビリの継続をサポートしているんですよ」。
ナースステーション
つづいて、ナースステーションで指導風景を見学させていただきました。「入職後は、こちらの看護師長をはじめ、経験豊富な先輩がサポート役に付き、業務に慣れるまでマンツーマンのOJTを実施しています。私は入職時には病棟勤務の経験しかなかったのですが、先輩方の丁寧な教育サポートのおかげで安心して働くことができています」と、看護師さん。面倒見の良い先輩が多いため、勤務中も質問・相談がしやすいそうです。
訪問診療風景
「こちらは、訪問診療の様子です」と、写真を見せてくれました。施設訪問と個人宅訪問はどちらが多いですか?「施設訪問のほうが多く、約10施設を訪問しています。各施設に在籍する専門職とはもちろん、同じ患者様を担当する地域の訪問看護ステーションとも密に連携しながら、医療依存度の高い方や終末期の方にも柔軟に対応しているんですよ」。人員体制を強化し、今後は個人宅訪問の件数も増やしていく方針とのこと。
廊下
お次は、看護師長さんにシフト表を見せていただきました。「看護部には8名が在籍しており、外来のみを担当する看護師もいますが、訪問診療ニーズが増えているので、外来も訪問も兼務できる方を特に歓迎しています。家庭やプライベートを大切にして欲しいので、休みの希望はほぼ100%通していますし、お子さんの急な体調不良による勤務変更にも柔軟に対応しているので安心してくださいね」と、看護師長。
外来待ち合いスペース
外来待ち合いスペースに戻ると、母体の「医療法人社団 泰仁会」本部の理事にお会いできました。「当法人では、地域の患者様の想いに添った在宅医療に力を注いでいて、複数のクリニックと有料法人ホーム、訪問看護事業所、居宅介護支援事業所などを運営しています。理事長は脳神経内科が専門で、『頭痛の名医』として広く知られているため、四街道駅クリニックでも理事長の頭痛外来(毎週水曜日)を開設しています」。
外来待ち合いスペース
つづいて、スタッフの皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「とても働きやすいです。少人数のクリニックなので部署の垣根がなく、職種間でコミュニケーションを図りながら抜群のチームワークを発揮しています。院長をはじめ、医師とも近い距離で仕事ができる環境なので、勤務中に分からないことがあっても気軽に相談できるんですよ」と、皆さん。風通しの良い人間関係が築かれていますね。
改札外コンコース
最後は、駅の改札外コンコースまで見送っていただきました。「四街道駅とはこちらのコンコースを通じて2階で接続していて、ビル内には当クリニック以外にもさまざまな医療機関がテナントとして入っています。こちらのコンコース内にはベーカリーカフェもありますし、駅の周辺にはさまざまな商業施設や飲食店が充実していて、仕事帰りの楽しみがたくさんあるんです」。魅力的な立地ですね。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。外来診療と訪問診療を2本柱とするクリニック、いかがでしたか?
- 外来診療科目が豊富で、訪問診療では個人宅だけでなく、さまざまな高齢者施設に出向いているため、幅広い看護を通じて成長できる職場でした。スキルアップ支援として、製薬会社さんに月2回の勉強会を依頼してお昼休みに開催しているそうで、業務に役立つ最新の学びができる環境も整っています。
――施設訪問診療について、詳しく教えて欲しいです。
- 医師・看護師・ドライバー(医療事務スタッフ)がチームを組んで、多い日では1日4施設を訪問することもあるそうです。訪問先の高齢者施設は約10施設あり、1回の訪問につき10~35名の利用者様の診療に対応していて、近年では医療依存度の高い方やターミナルの方も増えているそうですよ。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 訪問診療では24時間の緊急時対応を行っているので、オンコール当番があります。ただ、そこまで多くはないそうで、以前の職場は病棟勤務で夜勤もしていた看護師さんは、こちらのクリニックに入職してから体力的にも精神的にもラクになったとおっしゃっていました。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- お子さんの成長に合わせて、パート勤務の働く日数・時間を増やす場合や、パート勤務から常勤に切り替える場合にも柔軟に対応してもらえるそうです。ママさんが多い職場なので、お互いの子育てを応援し合える雰囲気があり、子育て中のスタッフの定着率が高いそうですよ。
在宅医療に興味があり、未経験から外来診療・訪問診療に挑戦してみたい方
部署の垣根がなく、人間関係が温かいクリニックで、長く働き続けたい方