リハビリを頑張って元気に退院していく患者様を見届けられる病院は、大きなやりがいを得られそうですよね。103床の回復期リハビリテーション病棟を持つ「イムスリハビリテーションセンター東京葛飾病院」では、多職種がチーム一丸となり、地域屈指の病床稼働率・在宅復帰率・リハビリ満足度を達成しているとのこと。さっそく見学に行って働く魅力をチェックしてきます。
- 形 態
- 回復期リハビリテーション病院
- 所在地
- 東京都葛飾区/堀切菖蒲園駅
- 病床数
- 103床
エントランスロビー
「イムスリハビリテーションセンター東京葛飾病院」へのアクセスは、「堀切菖蒲園駅」から徒歩8分。道を隔てた向かい側には「新葛飾ロイヤルクリニック」や老健「葛飾ロイヤルケアセンター」があり、近隣には急性期に特化した「イムス東京葛飾総合病院」「イムス葛飾ハートセンター」などのグループ病院もあります。玄関では、看護師さん(写真左)と作業療法士さん(写真右)が迎えてくれました。今日はよろしくお願いします!
エントランスロビー
まずは、3名の看護師長を紹介していただきました。「看護部の管理職として、ベッド稼働率と在宅復帰率の向上を目標に掲げ、スタッフ全体の方向性を合わせながらマネジメントに取り組んでいます。退院支援看護師を中心に、多職種が入退院の調整を意識しているため、病床稼働率ほぼ100%、在宅復帰率90%前後と、とても高い実績です」と、看護師長たち。今後は各病棟に退院支援看護師を配置予定とのこと。
スタッフステーション
スタッフステーションに伺うと、退院支援カンファレンスが行われていました。多職種が参加しているんですね。「はい。質の高いチーム医療を実践するために、定期的に多職種で話し合う場を設けています。入院時には患者様・ご家族に『退院後はどんな生活を望むか』『どこまでADLを回復させたいか』などを確認して目標を立てていて、その目標達成に全職種が携わっているんです」と、皆さん。
リハビリテーション室
つづいて、リハビリテーション室へ。リハビリテーション科は何名体制ですか?「PT・OT・ST合わせて約70名が在籍し、入院患者様だけでなく、外来・訪問リハビリにも対応しています。最新のリハビリ機器を毎年購入しているので、体成分分析装置InBody、コグニバイク、足漕ぎ車いすCOGY、免荷式リフトPOPO、バイタルスティム、ドライブシミュレーターなど、機器がとても充実しているんですよ」と、作業療法士さん。
屋上菜園
屋上菜園に案内していただきました。どんな野菜を育てているんですか?「トマトやゴーヤ、スイカなど、年間10種類以上の季節の野菜を患者様と一緒に育てています。収穫後は調理練習や作品づくりにも活用するなど、多様なリハビリプログラムを考案しているんです」と、理学療法士さん。笑顔や意欲を引き出すプログラムが充実しているので、入院中のアンケート調査ではリハビリ満足度約86%を達成しているそうです。
訪問リハビリ
リハビリテーション科では訪問リハビリにも対応しているそうです。回復期に加えて維持期のリハビリにも携われるんですね。「そうなんです。また、当院で経験できない臨床にも携われるよう、急性期に特化したグループ病院でスキルアップ研修が行われます。IMSグループにはさまざまな病院・介護施設があり、希望を出せば異動も可能なので、興味にあった環境で専門性を高めることができます」と、訪問リハビリ担当の皆さん。
デイルーム
次は、デイルームに案内していただきました。症状の軽い患者様は、病室ではなくこちらで食事をされる方も多いとのこと。「一緒に食事をすることで、患者様同士の仲が深まるようで、みなさん楽しそうに過ごされています」。他にも、患者様向けのイベントや、集団リハビリ、季節の飾り物制作などの場所としても利用しているそうです。こうしたあたたかい雰囲気のスペースがあると、勤務中も気持ちがなごみそうですね。
デイルーム
看護師さんが患者様と笑顔でお話をされています。「回復期の患者様は、在宅復帰という目標を持って前向きに入院生活を送っておられる方が多いのですが、不安を感じている方もいらっしゃいます。患者様としっかりコミュニケーションを取り、安全・安心な在宅復帰に向けて、目配り・気配りを欠かさずにサポートしていくことも、私たちの重要な仕事のひとつなんです」と看護師さん。
イベントの様子
イベント風景の写真を見せていただきました。「患者様の新たな趣味を広げるイベントや教室を充実させて、患者様ご自身が自分の可能性に気づき、自信を持って社復復帰できるよう支援しています」と、理学療法士さん。退院後は電話連絡を行い、生活状況の確認も行っているそうです。「入院中に立てた社会参加目標の達成率が90%を超えていることも、当院の強みなんですよ」。素晴らしい取り組みですね。
病棟
「こちらは、ママさん看護師の皆さんです」と、紹介してくれました。子育て中のスタッフは多いですか?「はい。ワークライフバランスを大切にできる職場なので、各部署で複数名活躍しています。子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択も可能で、子どもの急な体調不良によるお休みにも理解があります。また、IMSグループでは男性の育休取得も推進し、パパさんにも優しい職場を目指しているんです」。
透析室
最後にご案内いただいたのは、道を隔てた向かい側にある、同じIMSグループの「新葛飾クリニック」の透析室。「透析が欠かせない入院患者様も、こちらでリハビリをしながら透析を受けることができます。送迎の車があるので移動もスムーズです」と、看護師さん。グループメリットを活かした環境ですね。皆さん、今日はどうもありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。地域屈指の病床稼働率・在宅復帰率・リハビリ満足度を誇る病院、いかがでしたか?
- 在宅復帰率は常時90%前後と、元気になって退院していく患者様が多く、とても活気に満ちた職場でした。退院支援看護師を配置し、入院時から在宅生活を見据えた支援に取り組んでいるため、とてもスムーズな退院が実現し、大きなやりがいにつながっているそうです。
――どんなスタッフが活躍していますか?
- 看護部には幅広い年齢・キャリアのスタッフが活躍していて、准看護師・看護助手として働きながら看護師の資格を取得した方・これから看護師の資格を目指している方も多いです。リハビリテーション科は、新卒で入職した20代のスタッフがメインで、地方出身の方が多い印象でした。職員寮もあるので、安心して新生活をスタートできるそうですよ。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 回復期といっても、重症度の高い方や認知症の方の受け入れも増えているそうなので、「回復期なら急性期と比べて楽そう」という気持ちで入職すると、周囲と温度差を感じてしまうかもしれません。今後も学びやチーム医療にもっと力を入れていきたいとおっしゃっていたので、学びへの意欲がとても大切だと思います。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 福利厚生として、スマホからお弁当を頼めるサービスを導入していて、スタッフの皆さんにとても好評でした。和食・洋食・ファストフードなど、お弁当の種類もたくさんあり、毎日何を選ぼうかと楽しみだそうです。
回復期のリハビリやチーム医療に興味があり、深めていきたい方
他職種と連携し、患者様の在宅復帰・社会復帰を応援したい方