スタッフ同士がお互いを尊重し優しい気配りをできる職場は、患者様へも質の高い看護を提供しているイメージがあります。医療法人社団恵有会の「緑協和病院」では、高齢者の方へ地域密着型医療を届けるため、風通しのいい組織づくりを進めているとのこと。異なる職種のスタッフ同士が仲良く、互いに連携しながら在宅復帰や居心地のいい療養を目指しているそうなので、さっそく見学に行ってみましょう!
- 形 態
- 療養型病院
- 所在地
- 神奈川県横浜市青葉区/鶴川駅
- 病床数
- 145床(地域包括34床・療養111床)
玄関
「緑協和病院」へのアクセスは、小田急電鉄「鶴川駅」より小田急バス「奈良北団地」行きに乗り、「奈良小学校前」バス停下車徒歩5分。緑に囲まれ、澄んだ空気を吸い込むと、自然と穏やかな気持ちになってきます。玄関で迎えてくれたのは、療養病棟の看護課長さん(写真左)と、医事課のスタッフさん(写真右)。本日はよろしくお願いします。
待合ロビー
玄関を入り、1階の待合ロビーへ。開放的で清潔な雰囲気ですね。「ありがとうございます。地域のかかりつけ医としてご愛顧いただけるよう、外来ではインフルエンザなどのワクチン接種にも対応しています。一般外来の入口と、転院されてきた方や感染症の疑いがある患者様の入口を分けて、安全面にも配慮しています。入院設備は療養病棟と地域包括ケア病棟があり、高齢患者様を中心に受け入れを行っています」と、お2人。
2階廊下
次に、看護部長にお会いしました。看護部として注力されていることはなんですか?「患者様が当院で『いい看護をしてもらえた』と実感していただけるような接し方やケアを心掛けています。また職員の働き方については、ライフステージの変化に応じて働き方を柔軟に調整・変更できるよう、常日頃から現場における密なコミュニケーションや試行錯誤を続けています」と、看護部長。
会議室
会議室を覗いてみると、看護部の会議が実施されているところでした。「当院では意見交換する場を頻度高く設けています。医療安全委員会など、各セクションが連携する委員会活動も活発で、医局・看護部・医事課・薬局など、多職種が参加してのカンファレンスを随時行い、異なる立場からの意見を交わして、より良い医療の提供を目指しています」と、お2人。
リハビリテーション室
次は、広々として明るいお部屋へ。「こちらはリハビリテーション室です。入院・外来における幅広い分野の疾患に対して、PT・OT・STなどの専門職による総合的なリハビリテーションを行っています。成人病から終末期医療まで対応しているため、あらゆる患者様のニーズに合わせたプログラムを組むことが可能なんです。私たち看護師も、リハビリスタッフと連携しながら適切な看護の提供に努めています」。
療養病棟
療養病棟で新人の方が指導を受けていました。「現場でこうしたOJTを行うだけでなく、各種研修を行い、看護スキル向上を支援しています。研修実施時にお休みしてしまったときも、後からDVDで内容を見ることができるため、後れを取る心配もありません」と看護課長。「他にもオンライン教育や、病院から研修費が補助される外部研修への参加など、学びを深めるための工夫を凝らしています」。
屋上
案内役のお2人に連れられて屋上へ。ここからの眺めは最高ですね!「はい。周囲の豊かな自然を一望できるので、リフレッシュに最適です。私たちスタッフだけでなく、患者様の気分転換にもご利用いただいています。病院の裏手には、有名スポーツ番組ほかさまざまなロケ地となっている、緑山スタジオというテレビ局のスタジオもあるんですよ」と、お2人。
職員食堂
「屋上以外に、私たちがよくリフレッシュで利用しているのが職員食堂です」とご案内していただきました。ランチは1食250円で、事前申し込みがなくても食べられるとのこと。美味しいと評判だそうです。「常勤者には毎月5000円の食事手当が支給される他、夜勤時には夕食も無償で提供されるので、経済的にも助かっています」と、看護課長。
ナースステーション
ナースステーションに立ち寄ると、休憩中の看護師さんが楽しそうに談笑しています。皆さん本当に仲がいいですよね。「職場の雰囲気は抜群にいいと思います。皆がお互いに尊重し合いながら、チームワークよく業務にあたっています。上司・部下間や部署間の風通しもよく、時には職種の異なるスタッフ同士が集まってランチしていることも。幅広い世代のスタッフが在籍しているので、困ったことも相談しやすい雰囲気です」。
地域包括ケア病棟
地域包括ケア病棟へ伺うと、看護助手の方々がいらっしゃいました。「当院ではベトナムやミャンマーからの技能実習生の受け入れを積極的に行っていて、地域医療を支える一員として、さまざまな分野で活躍してもらっています」と看護課長。お話を伺っている間も、看護助手のお2人はニコニコと素敵な笑顔。交わした会話の端々からも職場の働きやすさが伝わってきました。
職員駐車場
最後に職員駐車場へ。「職員の約7~8割が自動車または自転車を使って通勤していて、残りの2~3割の職員がバス通勤しています。バス停が病院の目の前にあるので、アクセスに困ることはありません。最寄り駅からは少し距離がありますが、その分緑豊かな環境で業務に集中できるので、まずは一度見学に来てみてほしいですね」とお2人。今日はありがとうございました!
帰り道
――お疲れさまでした。高齢者向け医療に特化した病院、いかがでしたか?
- 高齢の患者様に特化した地域密着型病院として、内科全域に糖尿病・高血圧・呼吸器・神経内科・消化器等の専門医を配置し、幅広いケースに対応できるようにしていることが特徴の病院で、PT・OT・STなどのリハビリスタッフをはじめ、多職種が連携しながら患者様の在宅復帰やそれぞれに合わせた支援に取り組まれていると感じました。
――活躍しているスタッフにはどんな方が多かったですか?
- 看護部には、20代・30代の若手スタッフから、経験豊富なベテランスタッフまで、幅広い年代のスタッフが勤務していました。子育て中のママさんスタッフも多く、お互いのライフスタイルを尊重し合える風土が根付いていると感じました。ワークライフバランスを大切にしながら働ける職場だと思いますので、家庭や育児と両立したい方にも良いのではないでしょうか。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 最寄駅から少々距離がある点でしょうか。ただ、約7~8割が自動車か自転車通勤で、そのほかの電車・バス利用の人も、病院の目の前にバス停があるため、それほど不便ではないようです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 有給休暇や希望休が取りやすい体制が整っているとのこと。シフトでの出勤日をスタッフ間で交替することもできるため、全員がほぼ希望通りのスケジュールで休めているそうです。家族とのイベントやプライベートの予定も立てやすい環境だと感じました。
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お互いを尊重し合える職場で、長く働きたい方