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医療法人社団 明雄会 三芳の森病院

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見学の下調べ

三芳の森病院の見学の下調べ

需要の高まりに合わせて、「未経験から認知症看護を学びたい」「社会人から医療職や介護職を目指したい」と考える方は増えているようです。埼玉県入間郡にある「三芳の森病院」は、認知症ケアに力を注ぐ精神科病院で、精神科看護・認知症看護の未経験者や、働きながら准看護師・看護師・介護福祉士を目指す方も歓迎しているとのこと。福利厚生や子育て支援を充実させて、誰もが長く安心して働ける職場づくりを進めているらしいので、さっそく見学に行ってチェックしてきます。

形 態
精神科病院
所在地
埼玉県入間郡/ふじみ野駅
病床数
240床(精神療養60床、認知症180床)
編集部が取材しました
※マスクなしの写真は撮影時のみはずしています。

百聞は一見にしかず見学開始!!

三芳の森病院の

玄関

「三芳の森病院」へのアクセスは、東武東上線「ふじみの駅」・西武新宿線「航空公園駅」と病院を結ぶ送迎バスで約15~20分。敷地内には無料の職員用駐車場があり、マイカー通勤のスタッフも多いそうです。玄関で迎えてくれたのは、認知症治療病棟の主任を務める入職6年目の看護師さん。「ようこそ!今日は自慢の職場をたっぷりとご紹介しますね」。

玄関の次
三芳の森病院の

看護部長室

まずは、土屋看護部長にお会いしました。「高齢患者様の認知症ケアや精神疾患の長期療養支援に特化する当院は、全部で4つの病棟のうち、3つが認知症治療病棟です。要介護度の高い患者様が多く、生活支援や身体介助を担う看護助手も積極的に採用していて、奨学金や資格取得支援などのキャリアサポートを充実させて、働きながら看護師・准看護師・介護福祉の資格を目指せる体制を整えているんですよ」と、看護部長。

看護部長室の次

創意工夫を伺う独自の取り組み

三芳の森病院の

認知症治療病棟

認知症治療病棟に行き、ユマニチュード委員会の委員長を務める看護師長さんを紹介していただきました。ユマニチュードって何ですか?「『人間らしさを取り戻す』という意味を持つ、フランス発の認知症ケア技法です。当院のユマニチュード委員会は多職種で構成されていて、患者様の心が穏やかになるような関わりを持つことで、身体拘束や行動制限に頼らない認知症ケアを目指しています」と、看護師長。それは素晴らしい!

認知症治療病棟の次

裏付けされた”自信”を聞く職場自慢

三芳の森病院の

スタッフステーション

スタッフステーションを覗くと、退院支援カンファレンスが行われていました。「急性期病院と比べると入院期間は長いですが、治療や作業療法で症状が安定した患者様に対しては地域移行も進めています。ご本人やご家族の希望を尊重した上で、自宅・特養・グループホームなど、その方に合った生活の場を多職種で検討し、スムーズな退院につなげているんです」と、皆さん。

スタッフステーションの次
三芳の森病院の

病棟ホール

病棟内がとても明るいですね。「そうなんです。従来の精神科病院が持つ閉鎖的なイメージを払拭するため、大きな窓をたくさん設けて、自然の光がたっぷり差し込む設計となっています。食事やレクリエーション活動を行うこちらの病棟ホールはもちろん、廊下や病室もゆったりとしたスペースを確保し、働く側の動線にも配慮しているんですよ」と、看護主任。

病棟ホールの次

特徴は”名”を聞く名物・名所・名スタッフ

三芳の森病院の

病棟

つづいて、働きながら准看護師の資格を取得したスタッフさんを紹介していただきました。「幼い頃から看護師に憧れていたのですが、家事や育児に追われているうちに40歳を迎え、もう無理だろうと諦めかけていた時、当院の看護部長に出会って背中を押していただきました。当院では社会人から看護師や准看護師を目指すスタッフを応援していて、私も働きながら2年間准看護学校に通い、資格を取得したんです」と、准看護師さん。

病棟の次
三芳の森病院の

病室

病室に伺うと、新人看護師さんへの指導が行われていました。「入職後のOJTには『チューター制度』を取り入れていて、専属のチューターの先輩がこんなふうにマンツーマンの指導を行っています。精神科看護や認知症看護に初めて携わる方や、ブランクのある方でも安心して働けるよう、その方のキャリアやペースに合わせてきめ細かいサポートを心がけています」と、看護主任。

病室の次
三芳の森病院の

院内研修の様子

「院内研修は幅広いテーマで月2~3回実施しています」と、写真を見せてくれました。「医療安全や感染対策などの必須項目に加えて、精神疾患や認知症ケアに関する学びも充実させています。また、業務貢献につながる院外研修は勤務扱いで参加でき、研修費用も病院負担のため、みんな積極的に参加し、学んだ知識・技術は伝達講習で仲間と共有しているんですよ」。院内研修は原則勤務時間内の開催で、無理なく参加できるとのこと。

院内研修の様子の次
三芳の森病院の

浴室

つづいて、ミスト浴槽を備える浴室へ。「患者様の中には要介護度の高い方もいらっしゃるため、スタッフの介助負担を軽減する介護設備を積極的に導入しています。また、しっかり休んで仕事の疲れを残さないように、年間休日を充実させて、有休消化率ほぼ100%を実現していることも当院の自慢です」と、看護主任。看護部には長く定着するスタッフが多く、定年退職前後のプラチナナースもいきいきと活躍しているとのこと。

浴室の次

裏付けされた”自信”を聞く職場自慢

三芳の森病院の

職員食堂

お次は、スタッフの皆さんに人気の職員食堂を案内していただきました。「当法人では、見た目も味も満足できる食事内容にこだわり、グループ施設と食事のおいしさや楽しさを競い合う『給食グランプリ』を開催しています。毎月、栄養科スタッフが季節の食材を用いた華やかなメニューを考案し、職員も患者様と同じメニューを1食300円で食べることができるんです」。魅力的な福利厚生ですね!

職員食堂の次
三芳の森病院の

病棟

最後は、子育て中のママさん・パパさんを紹介していただきました。職場の子育て支援は充実していますか?「はい。子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択も可能ですし、車で10分ほどの場所には法人合同の保育室があります。看護部には育児経験者が多く、子どもの急な体調不良によるお休みにも理解があり、男性スタッフの育休取得実績も増えているんですよ」と、お2人。今日はありがとうございました。

病棟の次
※マスクなしの写真は撮影時のみはずしています。

医療21スタッフが聞く「で、実際のところは?」見学後記

帰り道

お疲れさまでした。認知症ケアに力を注ぐ精神科病院、いかがでしたか?

――お疲れさまでした。認知症ケアに力を注ぐ精神科病院、いかがでしたか?

在宅や施設で認知症症状が悪化した高齢者の方の入院を受け入れ、多職種がチーム一丸となり、適切な生活の場へ戻るためのサポートに取り組んでいました。精神科療養病棟もありますが、急性期の治療を終えた50代以上の患者様が中心のため、統合失調症やうつ病などの精神疾患と認知症を併発している方も多いとのこと。

――どんなスタッフが活躍していますか?

20代から70代まで幅広い年齢・キャリアのスタッフが活躍していて、さまざまな働きやすさが整っているため、年齢を重ねても長く定着する方が多いそうです。キャリア支援や教育環境が充実しているので、働きながら准看護師・看護師・介護福祉士の資格を取得した方も複数いますし、未経験から精神科看護・認知症看護に携わりたい方にもおすすめの職場です。

――では、ここはちょっと、というところは?

駅から少し離れていることでしょうか。でも、東武東上線「ふじみ野駅」・西武新宿線「航空公園駅」と病院を結ぶ送迎バスがあり、通勤手段はマイカーが約6割、公共交通機関が約4割だそうです(2023年8月)。

――最後にここだけの話を教えてください。

グループ施設の「北所沢病院」と「エスポワール所沢」が近くにあり、グループ内の協力体制が築かれています。患者様に関する医療連携だけでなく、人手不足時のスタッフの応援制度を確立するなど、支え合っているようです。

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