目指す「西八王子病院」には、JR八王子駅北口から出ている病院の無料バスに乗り、約30分で到着しました。玄関先で出迎えてくださったのは、入職1年目の看護師さん。「最初は遠いと感じるかもしれませんが、すぐに慣れますよ。自然に囲まれた環境だから空気もおいしいし、気持ちにもゆとりを持って働くことができます。ゆっくり見学していってくださいね」。思わず深呼吸しておいしい空気を吸い込みました。今日はどうぞよろしくお願いします！

エントランスを入って、外来待合室へ。広々としていて、いい意味で病院っぽさがない感じです。「精神科がメインなので、患者様やご家族にもリラックスしていただけるような雰囲気づくりを心がけています。郊外にある病院だから、敷地も院内もスペースに余裕があって働きやすいですよ。病棟の廊下も広くて、車椅子の患者さんの移動もスムーズなんです」。確かにどこも広々としていて気持ちがいいです！

精神科看護って、関心はあっても精神科の現場が初めてだと、大丈夫かな…という不安もあります。「基礎から丁寧に学べるので安心ですよ。新卒で入職するスタッフも多いので、教育面がとても充実しているんです」。見せていただいたのは、院内学習風景の写真。「院内勉強会が頻繁にありますが、すべて業務時間内に行われています。グループ内研修にも日勤扱いで参加できますし、交通費も負担されるんですよ」。

続いてナースステーションにご案内いただきました。こちらも広々としているし、すごくアットホームな雰囲気ですね！「ナースステーションは各病棟にひとつあります。当院のステーションは、患者様に気軽に訪れていただく場でもあるんです。何気ない日常会話が心のやすらぎにつながるきっかけになることも多いので、患者様がふらりと足を運べるオープンな雰囲気を大切にしています」。

お次は、テーブルや椅子が並ぶホールへ。「ホールというよりもフリースペースという感じで、患者様には自由にご利用いただいています。食事をしたり、お話をしたり、テレビを見たり、気の向くままに過ごしていただく場なんです」。スタッフさんとにこやかにお話する患者さんの姿もちらほら。まるでホテルのような雰囲気だから、患者さんもリラックスして過ごせますね。

病棟の廊下で男性看護師さんにお会いしました。「この先輩は、ムードメーカー的存在なんです。いつも明るくてとにかく話がおもしろいから、患者様にもスタッフにも大人気なんですよ。私は新卒で入職したので、他院のことはわからないのですが、当院にはこの先輩のように明るく元気で優しいスタッフがたくさんいます。どんなときも笑顔でいられる職場で働けるってとても幸せだなって思います」。

つづいて透析室へ。「当院には人工透析や合併症の治療が必要な患者様も多く入院されています。精神科と合併症、どちらも診れる病院は全国でもまだ数が少ないので、都外から入院を希望される方もいらっしゃいます。人工透析は時間やストレスもかかる治療なので、精神科疾患を持つ患者様に、いかにリラックスして透析を受けていただけるのかを日々模索しながら向き合っています」。

見学していると、ピアノの音が聞こえてきました。「あ、リハビリの一環として患者さんがピアノを弾いていらしゃるんですね」。傍らでにこやかに見守っているのは、作業療法士さんとのこと。「精神科のリハビリって、身体だけじゃないんです。楽器を演奏することも心のやすらぎにつながるんですよ。だから私たちも広い視野で患者様の可能性を見つけ、社会復帰のためのサポートに力を入れています」と、作業療法士さん。

「当院には、男性ナースがたくさんいるんですよ」とご紹介してくれました。「看護部長（中央）も男性ですし、約4割が男性ナース。性別に関係なく仲がよくて、本当に風通しのいい職場なんです。看護部長はいつも穏やかな笑顔で私たちの相談にのってくれます」。

「そうそう、自慢の福利厚生のひとつの、格安で借りられる独身寮を紹介しますね」と、写真を見せてくれました。「病院近くと、八王子駅周辺にあるんです。寮と言っても集団生活をするのではなく、ワンルームタイプのマンションなので、プライバシーも保たれ、一人暮らしを満喫できます。今のお住まいから遠くて当院に通いにくい方も、心配なく入職できますよ」。

最後にご案内いただいたのは保育室。「同じ敷地内にあるので、朝はお子さんと一緒に出勤できますし、お迎えも楽。生後6カ月から預かってもらえて保育料も格安です。今は日勤の方の利用が多いのですが、希望があれば夜勤時の預かりも可能なんですよ」。福利厚生も充実していて、至れり尽くせりの職場環境なのですね。今日は本当にありがとうございました。