
仕事と家庭を両立しながら、専門職としてスキルアップできる職場は魅力的ですよね。埼玉県川越市のリハビリテーション病院「霞ヶ関南病院」では、子育て中のスタッフに手厚い支援を行う一方で、一人ひとりのスキルアップ教育にも注力しているとのこと。子育て中でも成長できるそうなので、さっそく見学へ行ってみましょう!
- 形 態
- リハビリテーション・療養病院
- 所在地
- 埼玉県川越市/笠幡駅
- 病床数
- 199床(回復期リハビリテーション病棟123床、障害者等一般病棟37床、医療療養型病棟39床)


玄関
「霞ヶ関南病院」へのアクセスは、西武新宿線「狭山市駅」から西武バスに乗り、「霞ヶ関南病院入口」バス停で下車して徒歩約5分。近くに入間川が流れ、大型公園もすぐ近くにある、自然豊かな環境です。日中は東武東上線の「霞ヶ関駅」「狭山市駅」から直通の職員バスも出ているため、アクセスもしやすいとのこと。玄関では、看護副部長さんが迎えてくれました。「ようこそ!今日は当院の魅力をたっぷりご紹介します」。


エントランス
正面玄関を入ると、開放的なエントランスが広がっていて、正面には鮮やかな季節の花々が飾られています。「こちらのエントランス兼入院受付は、数年前にリニューアルを行いました。開放感のある空間をシックな色合いにすることで、品のいいムードを演出しています」。


ガレリア
エントランスの奥に進むと、おしゃれなショッピングモールのような空間が見えていきました。患者様以外の姿もちらほら。「こちらでは、カフェやちょっとしたお買い物ができるお店、地域の方が使える小ホールやギャラリーなどがあります。病院の利用者様以外に、地域の方にご利用いただくことも多いので、賑わっています」。皆さんにとって、くつろぎの空間になっているんですね。


リビングエイドマップ
お次は、リハビリテーション室へ。見慣れないマップが掲示されていますね。これは?「このマップは『リビングエイド』と呼ばれる、退院支援や在宅生活を支える上で重要な福祉用具や器具がどこにあるのかを示した見取り図です。当院では、すべての人がいつでもリビングエイドに触れ、実際に使用したり体験したりできるような工夫をすることで、ご本人が自身にとって必要なものを選べるよう、機会づくりをしています」。


リハビリテーション室
リハビリテーション室の中では、リハビリスタッフさんと看護師さんが、患者様の機能回復に向けた話し合いを行っていました。「当院では多職種連携によるチーム医療を大切にしています。退院後スムーズに在宅復帰するためのつなぎもしっかり行っていますし、目の前の患者様の状態を見ながら、今どんなサポートが必要なのかをリアルタイムで話し合っています」。


外来待合室
つづいて、外来の待合室へ。エントランスと同じく、シックで落ち着いた雰囲気で、上品な趣きです。「外来には、一般の外来の方以外に、訪問医療の患者様が受診に訪れることもあります。その人の暮らしに寄り添いながら、ベストな医療を提供できる、やりがいがある職場です」。患者様とスタッフさんの距離も近く、笑顔を交わす姿がほほえましいです。


スタッフステーション
スタッフステーションを訪れると、ちょうど多職種カンファレンスをしているところでした。「看護師や医師だけでなく、リハビリスタッフや薬剤師、歯科衛生士など、各分野におけるプロが知見を持ち寄ることで、患者様にとって最適なケアを提供できます」。この日のカンファレンスでも、積極的な意見交換がなされていました。


スタッフステーション
スタッフステーションの奥を覗いてみると、先輩による新人指導が行われていました。「当院ではプリセプター制度によるマンツーマン指導を行っていて、プリセプターが不在時には周囲が積極的にフォローに入っています。看護キャリアラダーに則った段階的な教育が受けられるので、着実なステップアップが目指せます」。


集合研修
「人材育成プログラムの一環として、集合研修も定期的に開催しています」と、新人研修の写真を見せてくれました。「新人の場合は、まず座学を含めた社会人マナーの基本から、技術的なスキルアップまで、幅広い分野を体系的に学んでいきます。他にも専門職研修や、看護以外の他職種講師による研修、外部研修への参加支援など、さまざまな学びの機会をご用意しています」。


海外研修の様子
「こちらは海外研修の様子です」と写真を見せてくれました。「今年はオーストラリアにあるタスマニアで海外研修を行いました。コロナ禍でしばらくお休みしていましたが、今後は年1回のスパンとは言わずとも、海外研修のチャンスについてはしっかり準備していく予定です。文化や環境の違いに触れながら、考え方の幅を広げていくまたとない機会ですので、興味がある方にはぜひ参加していただきたいですね」。


保育室
最後は、病院から徒歩約6分ほどの保育室へ。「子育てママさんやパパさんも多いため、保育室は人気の福利厚生のひとつです。0歳児から預けられるだけでなく、休日や夜間にも対応できる保育体制を整えているので、産休・育休からの職場復帰もしっかりサポートしています。仕事と家庭、どちらも大切にしたい人におすすめできる環境だと思いますよ」。心強い支援体制ですね。本日はありがとうございました。

帰り道

- ――お疲れさまでした。成長と家庭との両立が目指せる病院、いかがでしたか?
- 子育て中のスタッフさんにお話を伺ったところ、育児経験者の先輩職員も多いことから、体調不良等による急なお休みも理解してもらえるのが嬉しいとお答えいただきました。保育室もあることから、子育て中でも着実にキャリアを築いていけそうです。
- ――教育体制についてはどうですか?
- 看護ラダーやプリセプター制度といった基本教育だけでなく、技術力向上を目指す専門職研修や、多職種講師による特別研修など、年間を通してさまざまなプログラムが用意されていて、学びを深められそうだと感じました。認定看護師も在籍しているそうなので、向上心のある人にとっては成長機会の多い環境です。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- 最寄駅から距離があるので、職員の多くはマイカー通勤や直通バスを使っているとのこと。その分、駐車場代金や直通バス代は無料となっているため、安心して利用することができるそうです。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 院内ではサークル活動も盛んで、「カメラサークル」や「ママチャリサークル」など、趣味で集まる場も多いとのこと。また、さまざまな地域の出身者がいることから、県人会もちらほらあるそうです。職場の雰囲気の良さは、こういったコミュニケーション機会から来ていそうです。
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