急性期看護に関心があっても、忙しさや勉強量の多さを想像すると、長く勤められるか不安を感じる方も多いはず。徳洲会グループの「湘南藤沢徳洲会病院」は、医療の高度化・多様化に対応しながら地域医療を支える急性期病院で、多様な人材が「やりがい」と「働きやすさ」を感じられる職場づくりを進めているとのこと。美しい湘南の海を身近に感じ、のびのびと働ける立地環境も魅力らしいので、さっそく見学に行ってきます!
- 形 態
- 急性期病院
- 所在地
- 神奈川県藤沢市/辻堂駅
- 病床数
- 一般419床(ICU12床)
玄関
湘南藤沢徳洲会病院へのアクセスは、「辻堂駅」から徒歩7分。駅の北口に直結する大規模商業エリア「湘南C-X(シークロス)」の一角に位置し、通勤路には、湘南エリア最大のショッピングセンター「テラスモール湘南」や、緑豊かな「神台公園」があり、美しい海岸にも気軽に行ける立地です。玄関で迎えてくれたのは、新卒入職6年目の看護師さん。「ようこそ!今日は私の自慢の職場をたっぷりとご紹介しますね」。
エントランスロビー
まずは、徳洲会グループのパンフレットを見せていただきました。「徳洲会グループは全国に多くの病院や介護施設を運営していて、当院の改称前の『茅ヶ崎徳洲会総合病院』は、徳洲会が関東で初めて開院した病院で、2012年に現在の土地へ新築移転しました。近隣のグループ施設とはさまざまな面で協力し、人員不足時のスタッフの応援制度や、所属病院で得られないスキルを学ぶ研修制度などを確立しています」。
救急センター
お次は、救急センター(ER)へ。「ERでは『断らない救急医療』をモットーに、年間1万台以上の救急車を受け入れています。看護部でも、緊急入院を全件受け入れていけるよう、新人を入職後2年間で『急性期のジェネラリスト』へ育成する研修計画を立て、ローテーション研修などの部署を超えた学びを推進し、各病棟の空きベッド不足に関係なく全病棟で全診療科に対応できる体制を実現しているんです」。それは素晴らしい!
小児病棟
お次は、5F東病棟(小児科・小児外科)を案内していただきました。「入院中の不安やストレスを少しでも和らげられるように可愛らしい装飾を施し、おもちゃで遊べるプレイルームも完備しています。小児病棟は産婦人科病棟と同じフロアにあり、当院で誕生した赤ちゃんの退院時診察などもスムーズに行っています」。赤ちゃんから高齢者の方まで、幅広い世代の方への看護を経験できる環境ですね。
スタッフステーション
案内役の看護師さんが働く7F西病棟(外科・婦人科)へ行ってみると、新人指導が行われていました。「看護部では部署全体で新人さんの成長を応援するため、入職後のOJTは『チーム制』とし、同じ部署のいろいろな先輩から、このようなマンツーマンの指導を受けられます。振り返りや目標管理などを担うチューター(相談役)や教育担当者も配置し、新人ならではの悩みやメンタルケアにもきめ細かく対応しています」。
病室
お次は、皮膚排泄ケア認定看護師資格と、特定行為研修(創傷管理領域)を修了した看護師長にお会いしました。看護部にはスペシャリストが多く活躍していますか?「はい。9分野12名の認定看護師、2名の専門看護師、3名の診療看護師(NP)、2名の特定行為研修修了者が在籍しています(2023年12月)。キャリア支援が手厚く、ほとんどのスペシャリストは当院でキャリアアップを実現しているんですよ」と、看護師長。
職員用図書室
院内には、8万3千冊もの看護・医療専門書を所蔵する職員用図書室が完備されていました。「スタッフの自主的な学習や研究を支援していけるよう、職員用図書室は24時間利用OKとし、ネットにつながるパソコンやコピー機も完備している上に、専従の司書が常駐して学会発表などの相談にも対応しています。こちらにない文献の取り寄せ費用も全額病院が負担してくれるので、とてもありがたいです」と、看護師さん。
人材育成センター
つづいて、徳洲会グループ初の試みとして設置された「人材育成センター」へ。「こちらは、職員の人間力を高めるために発足したセンターで、センター長の医師と、副センター長の看護部教育担当者を中心に、多職種で運営しています」。社会人としての常識・接遇・危機管理などの学びや、質の高いチーム医療の実践に向けたグループワーク、スタッフ間の親睦を深めるリフレッシュ研修などを企画・運営しているのだとか。
スタッフステーション
見学中に、亀谷看護部長(写真中央)に遭遇。スタッフのために取り組んでいることはありますか?「一人ひとりが自分らしく働けるように、理想のキャリアはもちろん、理想の私生活も応援しています。急性期に特化した当院は忙しさもありますが、『結婚・出産後も大好きな急性期看護に携わりたい』というスタッフのために、ワークライフバランスに充分配慮し、子育て世代の働きやすさにも寄り添っています」と、看護部長。
屋上
屋上にはヘリポートがあり、美しい海や江の島、烏帽子岩などを見渡すことができました。本当に魅力的な立地ですね。「そうなんです。私は東北出身なのですが、湘南という立地に魅かれて入職を決めました。当院のスタッフは地元出身者だけでなく、遠方からも多く入職していて、サーフィンやダイビングなどの湘南らしい趣味を楽しむ仲間がたくさんいるんですよ」。
院内保育室
最後は、24時間対応の院内保育室「かもめ園」へ。「基本の保育対象は生後2カ月~就学前ですが、休日や夜間は小学6年生まで対応していて、定員は88名と大規模です。病児保育や幼稚園との二重保育にも対応していますし、英会話や体操教室などの保育プログラムや、季節行事なども充実していて、ママさん・パパさんにとても好評です」。手厚い保育サービスですね!今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。やりがいと働きやすさを感じる職場づくりが進められている急性期病院、いかがでしたか?
- 年間1万台以上という地域屈指の救急車の受け入れ台数を誇り、集中治療や緊急手術にも柔軟に対応できる体制を整えている病院ですが、ワークライフバランスをとても重視し、結婚・出産後も長く安心して働ける環境を実現しています。看護部の平均残業時間は月10時間を少し超える程度だそうで、時短勤務を選ぶママさんも多く、男性の育休取得者も増えているのだとか。
――見学をしていて印象に残ったことはありますか?
- 救急センターや外来部門、手術室、健診センター、さまざまな診療科の病棟やICUなど、活躍の場の選択肢が幅広く用意されていることです。看護部では、定期的な意向調査で部署異動の希望にできる限り応えているほか、こちらの病院で学べない知識・技術は、グループ病院で働きながら身に付けられる研修制度を活用しているそうです。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 急性期に特化した病院なので、急性期を過ぎた患者様への看護に興味がある方には合わないと思います。看護部長としても、スタッフ採用では「急性期看護を学びたい」という姿勢をとても重視しているとのこと。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 病院公式のインスタグラムが開設されていて、内容がとても充実しています。病院紹介や各部署の取り組み、採用情報や職員食堂のおすすめメニューなど、さまざまな情報が発信されているので、気になる方は是非チェックしてみてください。
湘南ライフを満喫しながら、急性期看護のジェネラリストを目指したい方
急性期看護が好きで、結婚・出産後も自分らしく働きたい方