長く働くことを考えると、休みの取りやすさや残業の少なさなど、ワークライフバランスを重視して職場を選びたいですよね。静岡県三島市にある療養型病院「芹沢病院」には、家庭やプライベートを大切にしながら長く働く看護師が多いそうです。多様な勤務形態の選択肢があり、子育て中のママさんもいきいきと働いているらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます。
- 形 態
- 療養型病院
- 所在地
- 静岡県三島市/三島駅
- 病床数
- 105床
玄関
「芹沢病院」へのアクセスは、JR「三島駅」南口から7分ほどバスに乗り、バス停「幸原」で下車してすぐ。駅から少し離れた立地ですが、職員用駐車場(駐車場代の補助あり)が完備されているので、マイカー通勤者が多いそうです。玄関では、新卒入職2年目の医事課スタッフさんが迎えてくれました。「ようこそ。今日はゆっくり見学していってくださいね」。
看護部統括室
まずは、杉本看護部統括にお会いしました。「私は他院を定年退職後、2024年度より当院に入職しました。認定看護管理者として長く管理業務に携わってきた経験を活かして、より魅力的な看護部を目指し、ケアの質を上げていきたいと考えています。また、私生活では親の介護をしているので、同じように家族の介護をしている仲間や、育児中の仲間を支えていけるよう、ワークライフバランスにも十分配慮していきたいです」と、看護部統括。
病棟
病棟では、看護師さん、看護補助者さん(介護職)が連携してケアにあたっています。「入院患者様は要介護度が高く、身体介助や生活支援が必要な方が多いため、各病棟に看護補助者を手厚く配置して、看護職の負担軽減に努めています。また、長期療養目的の方が中心なので、お一人おひとりとじっくり関わる中で関係性をはぐくみ看護することができます」と、看護師さん。
スタッフステーション
スタッフステーションを覗くと、病棟カンファレンスが行われていました。「当院ではカンファレンスや委員会活動などは勤務時間内の開催とし、研修はeラーニングを活用して好きな時間・場所で学んでいるので、基本的に業務以外の仕事で残ることはありません。また、業務も時間内に終了することがほとんどで、毎日ほぼ定時に退勤できていますよ」と、皆さん。ONとOFFのメリハリをつけやすい職場ですね。
健康管理センター
お次は、併設の「健康管理センター棟」を案内してくれました。「地域に暮らす人々の健康づくりにも貢献できるよう、人間ドックや健康診断にも力を入れていて、検診車を5台有し、2024年度には最新のマンモグラフィ装置を導入しました。現在の看護部では、病棟勤務を希望される方を特に歓迎していますが、外来・健康管理センター・医療相談室・通所リハビリなど、さまざまな活躍の場があるんです」。
通所リハビリ
つづいて、併設の「居宅介護支援事業所・通所リハビリ棟」へ。「高齢化が進む地域のニーズに応えていけるよう、在宅サービス部門も設置し、介護保険に関する相談を受け付けたり、短時間通所リハビリや1日通所リハビリを提供したりしています。通所の利用から直接入院に至る方は少ないですが、地域の高齢者の方にとって馴染みの病院となれるよう努めています」。それは素晴らしい。
職員食堂
つづいて、医事課スタッフさんおすすめの職員食堂へ。「ランチは1食300円とリーズナブルな値段で、多くのスタッフが利用しています。他にも魅力的な福利厚生として独身寮が用意されていて、最寄り駅の『三島駅』から徒歩圏内の立地に月1万5000円の家賃で暮らすことができるんですよ」。三島駅周辺は観光地やグルメスポット、商業施設などが充実していて、休日の楽しみがたくさんあるそうです。
廊下
つづいて、子育て中のママさんのお2人を紹介してくれました。仕事と子育ての両立は順調ですか?「はい。育児経験者が多い職場なので、子どもの急な体調不良による勤務変更にも理解がありますし、子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択も可能です。また、急性期病院のように高度な技術やスピードが求められる場面は少ないため、育児ブランクから復職したい方にもおすすめの職場ですよ」と、お2人。
屋上
特別に、富士山が見える屋上を案内していただきました。とてもきれいですね!「ええ、当院がある三島市からは、左右の稜線が伸びた大きな富士山を望める絶景スポットがいくつもあります。箱根や伊豆方面へのアクセスにも便利な立地で、最寄り駅の『三島駅』から新幹線ひかりに乗れば、「東京駅」まで約44分で到着するんですよ」と、医事課スタッフさん。
廊下
最後は、多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「希望休や有休を取得しやすく、残業もほとんど発生しないので、家庭やプライベートを大切にすることができています。当院は『新富士病院グループ』の一員で、県内の富士市や静岡市清水区のほか、東京、神奈川にもグループ施設があるため、転居に伴う人事異動にも柔軟に対応してもらえるんですよ」と、皆さん。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。家庭やプライベートを大切にできる療養型病院、いかがでしたか。
- 看護部には、20代から60代まで幅広い年齢・キャリアのスタッフが在籍していて、日勤常勤・時短勤務・パート勤務といった働き方の選択肢を広げることで、趣味・勉強・子育て・家族の介護などと両立しやすい環境を整えていました。家庭やプライベートを大切にしながら働ける環境は、職員定着につながっていて、看護部には10年、20年と長く勤務するベテランスタッフもいるのだとか。
――見学をしていて印象に残ったことはありますか?
- 2024年度より新たに看護部統括を迎え、ケアの質の向上を目指して組織風土の改革がスタートしています。看護部統括は医療安全管理者や認定看護管理者の資格を持ち、大学院への進学や大学の講師を務めるなど、幅広い活躍をされてきたそうで、看護部に新しい風を吹き込んでいきたいとのことです。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 20代のスタッフの割合が少ない点でしょうか。ただ、最近は20代の応募者が増加してきているそうで、新卒看護師も含めた卒後教育プログラムなども充実させるそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- ライフスタイルに合った勤務を実現しやすいように、入職時には総務課スタッフが働き方の提案やアドバイスを行っているのだとか。子育て中でもなるべく常勤として働けるように、休日の希望や、夜勤の回数・曜日の相談などにも柔軟に対応しているそうですよ。
患者様と長期的に関わることができる療養型病院で働きたい方
家庭やプライベートを大切にできる職場を求めている方