「千葉県済生会習志野病院」へのアクセスは、JR「津田沼駅」からバスに乗り、病院敷地内の「済生会習志野病院」バス停で下車してすぐ。玄関では、患者支援センターの入退院支援看護師として働く主任さんが迎えてくれました。「ようこそ！当院の近くには2つの大学があり、周辺地域は単身者にも便利な街づくりが進んでいます。徒歩3分の場所には独身寮を用意しているので、遠方の方も安心して入職してくださいね」。

救急入口に行くと、病院救急車が停まっていました。「救急搬送の受け入れ件数は地域トップクラスで、救急車から処置室への直接の動線を確保しています。循環器領域を強みとする当院には、急性心筋梗塞や急性心不全などの命に関わる緊急性の高い疾患の患者さんも多く搬送されるため、いかに搬送から入室までの時間を短縮できるかに多職種チームで取り組んでいます」。救急外来ではトリアージシステムもしっかり整えているとのこと。

お次は、手術室フロアに案内していただきました。「手術室は全部で9室あり、最新技術を積極的に活用して治療の低侵襲化に努めています。2024年1月には人工膝関節手術支援ロボット『ROSA（ロザ）Knee System』を、2024年4月には泌尿器科と呼吸器外科において内視鏡手術支援ロボット『タヴィンチX』を導入し、実績を伸ばしています」。最先端の医療機器が充実していますね。

つづいて、森田看護部長にお会いしました。スタッフの皆さんの理想の働き方を応援しているそうですね。「はい。ライフスタイルや個人の価値観なども含めて、各人のキャリアプランを応援しています。緊急入院・緊急手術の多い忙しい病院ですが、残業削減に向けて夜間緊急入院の専用病棟を設けたり、リフレッシュのためのフレキシブル休暇（年6日間）を取り入れたりと、ワークライフバランスに配慮した職場づくりを進めています」。

スタッフステーションに伺うと、新人指導が行われていました。「入職後のOJTは、『プリセプターシップ』と他のメンバーも積極的に携わる『屋根瓦方式』による指導体制をとっています。この体制をとることで、卒後2年目以降も教える経験を通して成長していける環境を整えているんです」。プリセプターの大事な役目はメンタルケアで、身近な相談役を担っているとのこと。

「こちらは、先日開催した院内研修の様子です」と、写真を見せてくれました。院内研修は充実していますか？「はい、とても充実しています。能力別のラダー研修の他にも、スキルアップ研修・役割別研修・専門領域別研修などがあり、各人の興味・役割に応じて選んで参加できます。また、済生会の本部研修や、看護協会などの外部研修にも参加しやすい体制を整え、スキルアップを応援しています」。

お次は、看護部のスペシャリストの皆さんにお会いしました。「当院には、専門看護師・認定看護師などのスペシャリストを目指す際の支援体制が整っていて、専門看護師1名、認定看護師10名が在籍しています（2025年1月）。もちろん、看護管理者やジェネラリストを目標にしている方への支援も充実させていて、それぞれが進みたい道を選んでキャリアを形成していけるようバックアップしているんです」と、看護主任。

病棟に行き、薬剤師さんの仕事風景を見学しました。「当院では病棟ごとに担当薬剤師を配置し、患者さんへの服薬指導に加えて、薬剤のミキシングも任せています。薬剤師の病棟業務を拡充したことで、看護師の負担軽減や医療安全の向上につながっているんですよ」。看護部では、看護補助者へのタスクシェア・タスクシフト（業務の移管・共同化）も推進し、看護師が本来の業務に専念できるよう取り組んでいるとのこと。

つづいて、多職種で構成された身体拘束最小化チームの活動を見学しました。「チーム医療を推進する当院では、他職種とも同じチームの仲間として対等に向き合い、お互いの専門性を持ち寄って連携しています。こちらのチームの他にも、栄養サポートチーム・緩和ケアチーム・褥瘡対策チーム・CCOT・MACTなどを結成し、定期的なカンファレンスや勉強会、院内ラウンドなどを実施しています」と、主任さん。

お次は、パパさん看護師の3人を紹介してくれました。男性の子育て参加にも理解のある職場ですか？「はい。男女ともに子育てを大切にできる職場で、女性はもちろん男性看護師も積極的に育休を取得しています。また、子どもの行事や、子どもが急に体調を崩した際に父親が仕事を休むことにも理解がある職場で助かっています」と、パパさん達。子育て支援として、職員寮の1Fに保育園があるそうです。

最後は、多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか？「年間休日120日以上（＋有休）と、休暇の充実が働きやすさにつながっています。また、当院の看護方式は『モジュール型継続受け持ち方式』を基本に、複数名で観察すべき重症患者さんはペアで看護にあたっています。さらにコーディネーターが業務調整し、個人への負担が少ない働き方が実現しているんですよ」と、皆さん。今日はありがとうございました。