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医療法人社団 青山会 青木病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

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看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

メイン写真
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まっさらな気持ちで患者様と向き合う。
優しい心でいられる職場です。

Profile

看護部長/小畑睦子子どもの頃、高齢ゆえに食事がうまく食べられなくなっていく祖父を見て、本人の心と尊厳を守るための手助けがしたいと考えるようになり、看護の道を志す。帝京大学医学部附属溝口病院へ入職。看護管理を経験し、定年まで勤め上げる。その後も再雇用制度により勤続していたが、前職同僚からのオファーを受け、青木病院へ。現在は同院の看護部長として「謙虚に寄り添う看護」を伝えている。

これまでの歩み

どんな新人時代でしたか?

患者様のもとに、間違えて別の患者様用の点滴を持って行ってしまうような新人看護師でしたね。ご本人からご指摘を受けて気づけたので大変なことにはなりませんでしたが、患者様との信頼関係は損なわれたと思います。大失敗でした。

でもね、嬉しい思い出もあります。患者様から「あなたの言葉のおかげで病気を乗り越えられた」と言われたことです。何気なく交わした日常会話が、患者様にとってはかけがえのないひと言だったと知り、深い感銘を受けました。この経験以来、人と人とのコミュニケーションをさらに大切にするようになりました。

ご自身の看護観を変えたできごとがあれば教えてください。

化膿性脊椎炎で当時勤務していた病院へ入院したときのことです。ベッド上での約1カ月におよぶ安静を言い渡され、左右への寝返りさえ自分ではできなかったときに、改めて「どんな看護が重要なのか」を思い知らされたんです。「私はこれまで十分に患者様に寄り添えていなかった」と痛感しました。

入院体験を通して感じたのは、日常生活でできていたことが、病気で人の手を借りないとできなくなり、自分のペースではなく相手のぺ-スになってしまい、苛立ちと喪失感に陥ってしまう、ということです。手や足を自由に動かすことができる患者様には、ご自身でできるようにサポートすることが大切であると改めて感じました。たとえば物を置くときは手を伸ばせば届く位置に置くとか。こうした視点を得られたのは財産ですね。とはいえ、次は入院するとしても、自分が勤務する病院以外にしたいです。どうしても気を遣いますから(笑)。

テーマ1

看護についての考え方

どんな看護を経験できる職場ですか?

当院は精神病棟270床、一般病棟50床、全部で320床の比較的規模の大きな病院で、看護部には、看護助手を含め158名が在籍しています。

精神科未経験から始めたスタッフも多く、ほとんどが「以前から精神科看護に挑戦したかった」という志の高いメンバー。でもだいたい面接のときに不安そうにしています。未経験で、それが精神科となると、どうしても大変そうなイメージが先行しますよね。なので、まず院内を見学してもらうことにしています。そうすると皆さん口を揃えて「思っていた以上に穏やかだった」「安定している」と答えてくれます。

看護をするにあたり大切にしていることは?

精神的疾患の場合は特に、患者様の生きづらさは一見しただけではわかりません。だからこそ私たち看護師は、その苦しみにいち早く気づいて、支える看護を提供する必要があります。そのためには、毎日の変化を細やかに観察し、患者様と真摯に向き合っていくことが大切です。看護師は時に、患者様やご家族の想いを伝える「代弁者」となり得る存在です。真の意味で患者様の立場になることは難しくとも、想いや立場に寄り添いたいですね。

青木病院ならではの、特徴的な看護はありますか?

当院は急性期だけでなく、回復期から療養期、在宅復帰・社会復帰の支援に至るまで、あらゆるステージの患者様を支援しています。時には、敷地内の老健と連携をはかりながら復帰支援を進めていくケースもあります。数年単位で関わることになる患者様もいらっしゃいます。そうした体制ならではの「日頃からコツコツと行う退院前指導」は、特徴的かと思います。

入院中から、患者様の体調と状況に合わせて、ご自宅付近まで一緒に外出したり、自立度を少しずつ上げていったりと、さまざまな工夫を凝らしています。やはり、大切なのは患者様が先々まで心穏やかに過ごせるようになることなので。

テーマ2

職員への思い

看護部ではどんなスタッフが活躍していますか?

新卒入職の20代から、子育て世代の30代~40代、そしてベテラン看護師まで、幅広い年代層が活躍しています。専門資格取得を目指しているスタッフも多いです。私自身も認定看護管理者の資格を保有していますので、しっかりバックアップしたいと思っています。

また産休・育休に関しては、病院をあげて取得体制を整えています。女性だけでなく、男性看護師の育休取得事例も多いのが特長ですね。敷地内に保育室もあるため、仕事中に窓から自分の子どもが遊んでいるところが見えて安心する…という声を聞くと、今の時代に合った働き方が叶えられているるのではないかな、と思います。

スタッフに臨床の場で心がけてほしいことはありますか?

常に謙虚さを忘れず、成長のための向上心を持ち続けてほしいと思っています。人間、忙しくなってくるとどうしても余裕がなくなり、自分のことだけで精一杯になってしまいがちなものです。そうしたときに、ふと立ち止まって「患者様にいいケアができているか」、あるいは「皆にとって働きやすいコミュニケーションが取れているか」を考えられる人であってほしいと願っています。悩んだり迷ったりすることがあれば、是非気軽に話しかけてくださいね。

これから新しく入られる方にメッセージをお願いします。

あまり頑張りすぎないようにしてください。自分を自分で追い立ててしまう働き方では、長く続けていくうちに苦しくなってしまいます。休めるときにはしっかり休んだ方が勤務へのモチベーションも上がると思いますので、メリハリを大切に。仕事だけではなく、家庭やプライベートという他の要素も、あなたを形づくっている大切なバックグラウンドです。人生の充実を、ぜひ一緒にはかっていきましょう。

テーマ3

プライベートの過ごし方

夫や友人と一緒に「名湯」を満喫

月に2、3回、夫や友人とともに温泉巡りをしています。最近は中伊豆にある観音温泉を訪れ、「美人の湯」と呼ばれる名湯を楽しみました。温泉に浸かり、日々の疲れをこまめに取ることで、気分もリフレッシュ。普段の勤務もその分頑張れます!

プライベート