2023年12月23日
職場の楽しさを決める、看護師の人間関係事情
看護師の転職理由第一位は、毎年残念なことに「人間関係」となっています。
誰もがもっといい人間関係を築きたい、もっと楽しく仕事をしたいと思いつつも、多くの職場で、人間関係がぎくしゃくしたり、はっきりとしたもめごとに発展したりして、つらい思いをするスタッフが生まれています。
自分も相手もよい関係を作りたいと願っていながらそれが実現できないのには、看護師の職場ならではの、いくつかの理由がありました。
看護師の人間関係を悪化させる理由とは
看護師の職場は看護師だけで成り立っているのではありません。上司、後輩、同僚だけでなく、医師との関係も不和の大きな原因となります。また、助手、介護士、クラークなどとの連携不良が仕事に障害を与え、大きなストレスの原因となっている、というケースもあるでしょう。
大部分が女性で構成されている看護師の職場では、ちょっとした不和の種が取り返しのつかない軋轢を生むこともあります。どんなに信念に合った職場だったとしても、人間関係が苦痛なあまり転職してしまったり、看護師自体を辞めてしまったりというケースが後を絶ちません。
良好な人間関係を築くにはどうすればいいのか
人間関係が良好に保たれている職場は転職が少ないので、募集人数が少ない傾向があります。もちろん、就職先を選ぶ段階から人間関係の良い施設を意識する必要もあるのですが、実はそれ以上に大切なことがあるのです。
人と人が関わった時に「人間関係」は生まれます。つまり、不満に思う人間関係は、「自分」がそこに加わって初めてストレス源になっている、と認識しなければ始まりません。その人間関係の中で自分がどのような役割を負っているのかを考えなおしてみてください。そしてもし自分のふるまい一つで変わることが見つかったならば、ぜひ自分から変わって見せるようにしてください。人が人を変えるのは非常に困難なことですが、自分を変えることならいつでも出来ます。自分が変わって見せる事で回りに影響を与えられる可能性があるのだとしたら、まずは今身の回りにある人間関係の改善に挑戦して、転職するのはそれからでも遅くないはずです。
■ 望ましくない人間関係を改善するポイント
・ 苦手な相手の美点を探す
・ 他人を変えようとしない
・ 自分が変わるようにする
・ 人は常に人間関係の中で生きていると自覚する
・ 職員同士必ず気持ちよく挨拶する
・ 話しかける時は笑顔を心がける
・ 基本業務を徹底改善する
人は「反射」で行動する部分がありますので、笑顔で話しかければ笑顔を返してもらいやすくなります。仕事が忙しかったり、悩みを抱えていたりするといつの間にか笑顔は失われていきますが、そういう時こそ笑顔を見せるようにしましょう。相手があえて仏頂面を貫くようであれば問題ですが、そうでないならその職場で人間関係を改善する余地はあると考えられます。
医療21コラム記事監修者
株式会社アドバン
人材採用サポート・Web事業・印刷物制作を中心とする事業を展開する株式会社アドバンを1991年に設立。人材採用サポートの中でも、医療・介護業界に特化する専門求人サイト『医療21』『介護21』を運営。リアルな求人情報を届け、人材紹介ではない”ベストマッチングの場”を提供している。