医療法人社団 五十鈴会

坂本病院

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看護師長インタビュー

看護師長の魅力がわかるコンテンツです。supported by 医療21

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看護師長インタビュー

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看護師長の、看護や職場についての想いが聞けるコンテンツです。

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看護師を成長させるのは経験です。日々の
業務に真摯に取り組み続けてください。

Profile

看護師長/新泉鮎乃
看護系の専門学校を卒業後、大学病院で4年勤務し、その後、より身近な看護や在宅復帰支援などに挑戦したいと考え、25歳より坂本病院へ。2023年に勤続19年を迎えるとともに、同年4月より看護師長に就任する。吉永看護部長のもと、自身の産休・育休の取得や職場復帰、育児との両立などの経験を、現チーム作りに活かしている。

これまでの歩み

以前は大学病院にお勤めだったそうですね。

はい。大学病院時代は学ぶことも多く、看護の幅が広がり多くのスキルを得ることができました。ですが、やはり働き方はかなりハードで、業務に追われて日々が過ぎていくように感じる部分も少なからずありました。また、患者様とも治療終了までのサポートが基本でしたので、退院後に関わる機会が少ないことも気になっていました。

もう少し規模の小さい病院で、今度は退院支援や在宅での暮らしをメインに支えられる看護はできないかと考えたのが、当院に移ったきっかけです。実はキャリアの合間に老人保健施設も経験したのですが、今考えても、当院に腰を据えてよかったと感じています。

どんな新人時代でしたか?

もともと私は、それほど器用な方ではなく、慌てると失敗しがちな性質ということもあり、先輩にもよく叱られていました。患者様の点滴が終わったことに気づかず、結果CVを詰まらせてしまった失敗などを、今でも覚えています。先輩に呼び出されて強く怒られたことも、カンファレンス中にスタッフ全員の前で怒られたこともあります。時代ですよね(笑)。

今はどの病院でも、そのような怒り方をすることはないでしょう。当院でももちろん、なるべく本人の意欲を尊重しながら指導するよう心掛けています。初めのうちは失敗するのも当たり前ですから。せっかく入ってきてくれた新人さんには、なるべく長くご活躍いただきたいと考えています。

ご自身が看護師として成長できたきっかけは?

私の場合は、何かをきっかけに、というよりも、経験を積むことで成長できたのだと思います。看護の仕事は一定以上の経験があってこそだと感じています。患者様は一人ひとり違う方で違う症状であっても、看護師として成すべき仕事は、日々そう大きくは変わりません。だからこそ、真摯に取り組み続けることで、自然とできることも増えていきます。

できることが増えてくれば、自分自身にとっての自信にも繋がります。これから新しく入られる方にも、自分なりの成長スピードで進んでもらえれば嬉しいですね。

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看護についての考え方

どんな看護を経験できる職場ですか?

当院で受け持っているのは、ほとんどがご高齢の患者様です。寝たきりの状態で入院された方が、退院時にはリハビリを経て歩けるようになったり、元気な姿で在宅復帰や施設移動される様には、いつも勇気づけられます。病気が治った後も、療養先の検討や在宅復帰に向けたサポートまで携われるので、その方が過ごす“今後の暮らし”にも貢献できる看護です。

一方で、せん妄がある方や、認知症をお持ちの方も多くいらっしゃいます。ターミナルケアなども行っているため、お看取りの場面に遭遇することもあります。そういった中でも、患者様がなるべく穏やかに過ごせるよう、多職種カンファレンスを通して「その人にとって最善な方法とは何か」を常に模索しています。

看護部として大切にしている方針を教えてください。

当院の看護部はチーム制を取っているため、皆で協力しながら業務に当たることを大切にしています。スタッフ全員が同じ方向へ向かって、ワンチームとして働ける形が理想ですね。困ったことがあれば周囲がフォローして、個人の得意分野を伸ばしていけるようなチームでありたいです。

あとは、マニュアルに沿った看護ではなく、目の前にいらっしゃる患者様に寄り添った看護を提供したいですね。日本は今、高齢化社会にあります。だからこそ、将来的に自分の家族が介護や看護が必要となった場合にどうしてあげたいか、ということを考えながら、各患者様にあった看護を提供していきたいと考えています。

スタッフに臨床の場で心がけてほしいことはありますか?

ひとつは「患者様からの訴えに耳を傾ける」ということ。看護師にとっては忙しい日常のひとコマかもしれませんが、患者様にとっては1回の頼みごとが重要です。できる・できないは別として、患者様が何かしてほしいということに対してはちゃんと向き合ってもらいたいです。

そして、患者様が自己受容できるようになるまでの過程に寄り添える人であってほしいと思っています。患者様にとって、自分の身体がだんだんと動かなくなっていくことを受け止めるのは怖いものです。以前できていたことができなくなることを受容するには、どうしても時間がかかります。そうした受容のプロセスを、少しでも前向きな気持ちで進んでいけるよう、看護師として丁寧にサポートしてほしいです。

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職員への思い

看護部ではどんなスタッフが活躍していますか?

20代から60代まで幅広い年代のスタッフが在籍していますが、メイン層は30代・40代です。家庭があるメンバーも多いので、みなさん仕事とプライベートの両立を大切にしています。当院は最寄駅から徒歩10分圏内にあるためアクセスも良く、残業もほとんどありませんので、人生におけるワークライフバランスを整えたい方には適した環境だと思いますね。

産休・育休を経て復帰したママさんナースも多くいるので、急にお子さんが熱を出してお休みや早退ということもありますが、お互いに支え合う風土が根づいているため、理解があるので安心してください。私自身も産休・育休を取得し、現在も子育てをしながら勤務していますが、何かと融通してもらえるので、ありがたいですね。

どんな人が職場に合うでしょうか?

老年期の看護に関わりたいという人には最適な環境です。認知症を合併している方も多いため、そういった患者様のケアにも関わっていきたいという方であれば、日々やりがいを持って働けると思います。あとは、退院後の復帰支援にも積極的に取り組んでいますので、担当した患者様の「これから」を一緒に考えていきたい人にとっては、ともに寄り添う看護が実現できるはずです。

一方で、看護師経験1年目など、ほぼ未経験に近い方にとっては少々難しい部分があるかもしれません。当院は大規模病院ではない分、看護の形も患者様に合わせたオーダーメイド方式で柔軟に変えています。どう変えていくかというところは、これまでの経験あってこそ推察がつくという部分もありますから、できれば臨床経験3年目以降の「これがやりたい」という理想がある方とご一緒できたら嬉しいです。

これから新しく入られる方にメッセージをお願いします。

大きすぎない規模の、主要スタッフ全員の顔が見える距離感の、温かい職場です。初めのうちは、「この病院っていいかも」程度に興味を持っていただければ充分です。最初から即戦力としての活躍は求めていません。1年ほどかけて、じっくり業務を覚えてもらえればと思っていますので、あまり気負わずにいらしてください。

働く環境については、看護部内でも「満足している」という声を多くもらっていますので、働きやすい環境だと自負しています。当院で、あなたらしい働き方を見つけてもらえたら嬉しいです。

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プライベートの過ごし方

5歳の子どもと過ごしています

今年で5歳になったばかりの子どもと、公園へ遊びに行くなどして過ごしています。かなり体力を持って行かれるので、むしろ仕事の方が楽なくらい(笑)。育児に理解のあるスタッフが多いので、定時になったら帰っていいよとフォローしてくれる人も多いのがありがたいです。

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