医療法人社団 透光会

大栄病院

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看護部長インタビュー

看護部長の魅力がわかるコンテンツです。supported by 医療21

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看護部長インタビュー

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看護部長の、看護や職場についての想いが聞けるコンテンツです。

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自由でフランクな雰囲気のある
精神科病院で築くキャリア

Profile

看護部長/石上宗典
看護という分野に将来的な発展の可能性を感じ、自身のキャリア目標とする。1978年に准看護学校へ入学すると同時に、総合病院へ入職。当時のその病院の看護部にとって初の男性看護師となる。1990年、かねてより興味のあった精神科領域へ進むべく、大栄病院へ入職。2020年に看護部長に就任。

これまでの歩み

看護師になられた頃は、やはり男性看護師は珍しい存在でしたか。

前職の総合病院で、私は初の男性看護師でしたからね。ですが、働きづらさやイヤな雰囲気などは一切なく、むしろ周囲の先輩方から可愛がってもらえたことを覚えています。右も左もわからなかったあの頃に、とても丁寧に指導してもらえたからこそ今の看護の基礎ができたと考えているので、つくづく新人教育というものは大切だと感じています。

周囲に男性看護師はほぼいない時代ではありましたが、看護の持つ可能性とチャンスには当時から気付いていて、今後医療が発展するにつれ看護の方もどんどん伸びていくだろうと思っていました。そうなれば、自然と男性の数も増えていくだろうと考えていたので、あまり気にしていませんでしたね。

どんな新人時代でしたか?

今でも忘れられない思い出があります。内科病棟へ配属されて初めて点滴を打つことになった際、経験が浅く、うまく患者様の血管へ針を入れることができずにいました。「点滴ができて一人前」と言われていた時代で、焦って何度も刺しているうちに、患者様にも苦痛の顔色が表れてきます。

その時、その患者様が、「最初はみんなできないんだよ。俺は工場勤務なんだけど、俺の部下たちもクレーン操作で何度もぶつけてる。俺のこの腕でよかったら、どんどん打ってくれ」と言ってくださったんです。本当にありがたかったです。今でも、あの時の学びは忘れていません。初めはできなくて当然という思いで、新人さんやリーダー経験の浅いメンバーとも向き合うようにしています。

新人時代の経験が活きていると感じる瞬間はありますか?

はい。私の看護師としての基礎は、ほとんどが新人時代に築かれました。あの時、私の「わからない」という気持ちにとことん寄り添ってくれた上司や先輩がいたからこそ、今の自分があるのだと思います。

男性看護師は、全体数から見ればまだまだ希少な存在です。ですが、本来は男女ともに活躍できる職であり、今後ますますニーズの増えていくだろうポジションです。ぜひ「勤め続けたい」と思える職場に出会ってほしいですね。

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看護についての考え方

こちらの病院に移られたきっかけを教えてください。

以前勤めていた病院も、仲間には恵まれていましたし、環境も良かったのですが、若い女性看護師が看護部の大半を占めていたので、私が年齢を重ねながら長く勤められるかなどの不安がありました。

そんな中、看護師の友人と会った時に、「うちの病院に来ないか」と誘ってもらったのが当院でした。昔から精神科に挑戦してみたいという気持ちはありましたし、何より定年が65歳までと長く、その先も再雇用制度があると聞き、「チャレンジするなら今だろう」と踏み出したのがきっかけです。男性職員の数も当院の方が多くいたので、そこも新鮮でした。

看護部として大切にしている方針を教えてください。

思いやりをもった看護の実践、スタッフ間の和・協調性、一人ひとりが向上心と問題意識を持つこと、です。思いやりの「和」の気持ちを持ち、「協調性」にてチームの力を高め、円滑なコミュニケーションを図りながら、「なぜなんだろう」の問題意識を持って取り組んでいく ―― それが理想の形です。

看護師の仕事は、患者様のご家族や他部署スタッフの協力を得ながら進めていくものなので、コミュニケーション能力や協調性はとても大切だと考えています。

リーダーを育成する上で大切にしていることはありますか?

知識を一方的に伝えるのではなく、なるべく横に寄り添いながら進めていくよう心掛けています。説明をして、一緒にやってみて、実際にやってもらう、というステップを踏まなければ、うまくいくものもうまくいきません。「教科書に載っているからわかるでしょ」という気持ちは捨てて、相手の気持ちを察しながら、リーダー自身にも気持ちよく動いてもらえるよう育成したいですね。

時には叱ることも必要ですが、上長として、その後のフォローはもっと重要です。「お互いに頑張ろう」という関係性を築けなければ、チームは成り立ちません。思いやりの気持ちでフォローし合う組織づくりが目標です。

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職員への思い

看護部ではどんなスタッフが活躍していますか?

「困っている人の助けになりたい」と思い、「どうすれば相手に喜んでもらえるだろう」と真剣に考え、行動に移している人が多い印象です。

看護というものは、人が人を看るものですから、流れ作業をするような対応ではいけません。具合の悪い患者様だけでなく、その患者様の先にいるご友人やご家族のことまで思いやってこそ、真の看護といえます。そうしたことをしっかり理解している看護師が、当院ではたくさん活躍しています。

どんな人が合う職場でしょうか?

精神科はコミュニケーションが重要な領域なので、やはり協調性の高い方や、ご自身でうまくバランスが取れる方は長く勤続しています。チーム医療なので、仲間同士の輪や協力といったところを大切にできる人は、仲間からも大切にされていますね。

当院はフランクな雰囲気のある病院なので、自由で大らかな風土が根付いています。新人さんや経験の浅い方も気軽に入ってきやすいと思います。他院から転職してきたスタッフに、他の病院に比べて発言もしやすくて風通しのいい雰囲気があると言われます。

こちらへの入職を考えている方にメッセージをお願いします。

今の自分に満足しすぎることなく、向上心と問題意識を持って、看護という仕事に向かってほしいですね。「今の自分で充分」と思ってしまえば、その時点で次のステップはありませんし、現状に甘えてしまいます。慣れすぎると、考えないで仕事をしてしまうということにもなりかねません。

医療も看護も、常に新しい技術や考え方が出てきます。ぜひ積極的に勉強しながら、新しい知識を取り入れていってください。一方で、知識だけに頼って頭でっかちにならないよう、客観的な視点を大事にしながら、実践を通して柔軟に動けるようになっていきましょう。必要なサポートは病院としても個人としてもどんどん行っていきますので、遠慮なく声をかけてくださいね。

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プライベートの過ごし方

ゆったりと自然に癒されています

休日は農家である実家の草刈りや庭木の剪定をしています。家の脇に畑もあるので、今の季節はブロッコリーを作ったりしています。他にも妻と買い物へ行ったりと、プライベートの時間を楽しんでいます。

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