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医療法人社団 明芳会 北小田原病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

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看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

メイン写真
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患者様と真摯に向き合い、
自ら考えて実践する看護を。

Profile

看護部長/伊達 美香高校卒業後、看護学校進学のために神奈川県へ転居。新卒で大学病院に入職し、リハビリ病棟・脳外科病棟・透析室などの看護を経験。第1子の出産・育児でしばらく仕事を離れ、復職先には慢性期や精神科の病院を選び、第2子を出産。2002年に「北小田原病院」に入職後は、職場の保育室を利用して仕事と子育てを両立し、病棟師長や副看護部長などの管理職を経て、2023年に看護部長に就任して現在に至る。

これまでの歩み

どんな新人時代を過ごしていましたか?

子どもの頃から要領が良いほうではなく、マイペースな性格なので、一つひとつの仕事にじっくり取り組む新人でした。大学病院で主に急性期の看護に携わっていましたが、スピードが求められる仕事に苦手意識がありましたね。

卒後1年目はリハビリ病棟に勤務し、病気や障害を抱えながらリハビリに励む患者様たちから、いつも勇気や感動をもらっていました。特に印象に残っているのは、頚椎損傷の合併症で、ベッドを起こすと低血圧になる患者様との思い出です。ある朝、その方が今日は気分が良いからと、初めてベッドを90度まで起こして朝食を召し上がり、涙を流して喜ばれたんです。私はずっと近くでその方が辛いリハビリを乗り越えてきた姿を見てきたから、自分のことのように嬉しくて、看護っていいな、看護師になって良かったなと心から思いました。

出産がきっかけで大学病院を退職されたそうですね。

ええ。大学病院の勤務は忙しかったので、第1子の出産を機に退職して1年ほど育児に専念した後、慢性期の病院で復職しました。その後、精神科病院に勤務して第2子を出産し、慢性期や精神科に魅力を感じ始めたタイミングで、保育室を完備する当院に出会ったんです。当時は上の子は3歳、下の子は1歳と手のかかる時期でしたが、看護部にはママさん仲間が多く、子どもが熱を出して休んでも「お互いさま」が通用する職場でとても助かりました。

管理職の道に進もうと思ったきっかけはありましたか?

きっかけは特になくて、流れに身を任せていたら、いつのまにか看護部長になっていた…という感じですかね(笑)。私は慢性期の看護が好きで、ずっと当院で仕事ができたらと考えていましたが、看護部長になる未来は想像していませんでした。でも、引き受けたからには全力で!仲間のために頑張りたいと思っています。

テーマ1

現在の挑戦

こちらの病院の看護の特徴について教えてください。

当院の看護の大きな特徴は、「こころ」と「からだ」の両方を看ることができる点です。私が入職当初は一般的な精神科病院でしたが、高齢化の進展とともに、認知症の患者様や、精神疾患と身体疾患を併せ持つ患者様が増え、現在は精神科医と内科医の連携して診療にあたっています。

現場で患者様と向き合っていると、「こころ」と「からだ」のつながりを実感する機会がたくさんあり、当院の患者様は自分の感情を上手く表現できない方が多いからこそ、深い観察力やアセスメント能力、相手の気持ちを察する力など求められると感じています。

大切にしている看護方針はありますか。

有名なナイチンゲールの言葉ですが、「生命力の消耗を最小にする看護を提供すること」を常に心がけ、大切にしていますね。その実現には、生活環境を整えること・苦痛を取り除くこと・気持ちを察することがとても重要で、当院の看護師には「小さな変化に気付く観察力」や「自ら考えて実践していく力」を磨いてほしいと思っています。

看護師の役割を大きく分けると、「診療の補助」と「療養生活の世話」の二つがあると言われていますが、当院のような慢性期病院では後者の役割が求められる場面が多いです。療養生活の世話は工夫できる点がたくさんあって、患者様のために創造力を働かせて奮闘した結果、良い変化をもたらすことができると大きなやりがいを感じるはずです。

こちらの病院ならではの看護のエピソードはありますか。

ある時、言葉でのコミュニケーションが難しい認知症の患者様が、入れ歯を失くしてしまったことがありました。食事は入れ歯がなくても食べられる形態でしたが、毎日つけているものがないことで不安に陥り、体調まで悪くなってしまったのです。スタッフが入れ歯を見つけると、すごく安心した様子で落ち着きを取り戻し、不思議と体調も回復したため、やはり心と身体はつながっているのだなぁと実感しました。

またある時は、普段と違う歩き方をしている精神科の患者様がいて、看護師の間で気にかけて観察していたことがありました。痛みの訴えはないものの、念のため医師に検査を依頼すると、なんと骨折していることが判明。その患者様は薬の影響で痛みに鈍感になっていたようで、普段の様子を身近で観察している看護師だからこそ気付くことができた発見でした。

私たち看護師は疾患への理解を深めることも大切ですが、患者様の生活や大切にしていることなども理解した上で、どんな関わりが必要かを考えるべきだと思っています。

テーマ2

職員への思い

職員のために心がけていることはありますか。

私は一般職の時代が長く、現場と距離が近くなりがちなので、近過ぎず遠過ぎず、ほどよい距離感を心がけています。あとは職場の輪を大切に、人間関係を円滑にしていくことです。スタッフには同期や師長との関係性を大事にしてほしいですから、同期と語り合う「金ちゃんタイム」という座談会や、いつでも相談できる「フリー面談システム」なども導入しているんですよ。

「金ちゃんタイム」はとても好評で、1年目の看護師には毎月開催しているのですが、同期間の絆が深まっています。

「金ちゃんタイム」という名前の由来は、「金太郎のふるさと」として知られる南足柄市にちなんで名づけられました。当院周辺は自然が豊かで、金太郎伝説が残る金時山がよく見えます。

どんな仲間を歓迎していますか。

協調性があって、自分ができることは何かを考えて行動できる人材です。IMSグループは教育やキャリア支援が充実していますから、理想のキャリアを形成しやすく、当院には認知症看護認定看護師が活躍しています。

認知症看護認定看護師は私の同期なのですが、彼は認知症治療病棟で働く中で、「身体拘束をゼロにしたい」という目標を持ってスペシャリストを志しました。資格取得後は有言実行し、現在も彼が中心となって認知症治療病棟の拘束は0~1名程度を維持しています。当院には他にも熱い想いを持つ仲間が活躍しているので、看護部長としてできる限りのことをしたいと思っています。

求職者にメッセージをお願いします。

当院の看護部は、20代から70代まで幅広い年齢層で構成されていて、男性スタッフが全体の4割近くを占め、キャリアの偏りもないバランスの良い部署です。中国出身の看護師や、ネパール出身の特定技能実習生なども複数近く勤務していて、多様性を受容する風土も魅力ですね。

また、保育室などの子育て支援が充実していて、ママさん・パパさんの定着率が高く、男性看護師の育休取得率はほぼ100%。残業ほぼゼロ、有休取得率90%以上と、ワークライフバランスを大切にできる職場なので、夫婦で働くスタッフも数組います。

これからも多様な人材の活躍を支える環境を整え、いろいろな仲間とより良い病院づくり・職場づくりを目指したいと思っているので、少しでも興味を持っていただけましたら一度見学にお越しください。

テーマ3

プライベートの過ごし方

自宅でのんびり。時には岩盤浴や遠出も。

休日は、自宅でのんびり過ごすことが多いのですが、たまに大型アウトレットモールでショッピングを楽しんだりもしています。最近ハマっているのは岩盤浴。とてもリフレッシュできますよ♪ 年に一度は長めのお休みをいただいて、地元の九州に帰省しています。

プライベート