病院の特徴

病床は120床あり、入院患者様は認知症の診断を受けた方が中心です。
基本的に3カ月を目安に退院できるよう関わっていきますが、
治療効果は個人差が大きく、長期入院の方や看取り期の方もいらっしゃいます。
身体介助や生活支援が必要な患者様も多いため、各病棟にケアスタッフ（看護
補助者）が手厚く配置され、看護師のパートナーとして協働しています。

患者様の意思を尊重し、多職種が一丸となって症状緩和につながるリハビリや
環境整備に取り組んでいるため、病棟内は落ち着いていて穏やかな雰囲気。
認知機能の改善や精神状態の安定に効果的と言われる趣味活動・回想法・
季節にちなんだ装飾・イベント開催などにも力を注いでいます。

近年では、パワーアシストスーツや最新型のシャワー浴槽など、スタッフの
負担軽減につながる設備を積極的に導入。また、職場内交流の活性化に向けて、
仲間と感謝を伝え合う「ありがとうカード」も活用しています。

入職後は、業務に慣れるまでサポート役の先輩が付き、マンツーマンの丁寧なOJTを実施しています。

認知症ケアのプロを育成する教育

看護部では、未経験から認知症ケアのプロフェッショナルを目指せるように、
充実した教育プログラムを構築しています。入職後は、業務に慣れるまで
サポート役の先輩が付き、キャリアに合わせたマンツーマンのOJTを実施。
今後は、新入職員の成長をチームで支えていけるように、配属部署の
メンバー全員がOJTに携わるチーム支援型の教育体制を整えていく方針です。

院内研修は、看護部や各委員会主催の対面研修・動画研修に加えて、
好きな時間・場所で学べるeラーニングも活用。また、外部研修参加も促し、
業務に関連した内容は勤務扱いとして、研修費用も病院が負担しています。

さらに、資格取得者への手当が手厚く、介護福祉士へ月2万5000円、認知症
ケア専門士へ月1万円、認知症看護認定看護師へも手当を支給しています。
手当がひとつの理由となって自己研鑽に励むスタッフも多く、
ケアスタッフの約半数が介護福祉士資格を有しています（2024年10月）。

スタッフの腰痛対策として、負担のかかる動作をサポートするパワーアシストスーツを導入しています。

誰もが働きやすさを感じる職場づくり

看護部には、20代から60代まで幅広い年齢・キャリアのスタッフが在籍。
緊急入院などのイレギュラーな対応が少なく、心にゆとりを持って働ける環境
なので、介護職・准看護師から看護師の資格を取得したばかりの方や、
第二新卒者の方、ブランクのある方も安心して業務を覚えていけます。

また、定年年齢を70歳に延長し、プラチナナースの活躍も応援していて、
別の病院を定年退職後に入職したスタッフもいきいきと活躍中です。
ワークライフバランスを大切にできる職場なので、子育て中のスタッフも多く、
お子さんが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択もでき、
お子さんの急な体調不良による勤務変更などにも理解を示しています。

毎日ほぼ定時に退勤できるため、仕事の後に予定を立てやすいところも魅力。
オンとオフのメリハリを付けやすいよう、委員会活動や研修は原則勤務時間内の
開催とし、職員食堂でお昼休みに研修動画を流す日もあります。

多職種カンファレンスの様子。質の高いチーム医療の実践に向けて、職種を越えた意見交換の場を大切にしています。