病院と法人の特徴

地域医療に取り組む「谷津保健病院」では、地域ニーズの変化に合わせて
病棟編成や診療体制の見直しを実施。強みとする診療領域は、消化器疾患・
糖尿病・乳腺疾患で、特に消化器疾患においては内視鏡検査・手術件数が伸びて
いて、がん診療連携協力病院として質の高いがん医療の提供にも努めています。

274床の入院設備は、3つの急性期病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟の構成。
二次救急病院として24時間体制で救急車を受け入れ、急性期の治療・手術から
リハビリ、長期療養支援まで、一貫した医療提供体制を構築しています。
入院患者様は地域の高齢者の方が大半で、複数の基礎疾患を抱える方も多く、
各科の医師が連携して診療にあたっていることも特徴です。

退院後は、グループ施設の「東京湾岸リハビリテーション病院」に転院される
方や、「谷津訪問看護ステーション」などを利用される方も多く、保健会の
医療ネットワークを活かして地域の患者様と長いお付き合いをしています。

2023年よりベッドサイド看護をスタート。患者様のそばで記録業務などを行うことで、安心・安全の向上に努めています。

看護部の特徴

看護部では新卒採用にも中途採用にも力を注ぎ、多様な人材の活躍を推進。
入職後はプリセプター制度でOJTを行い、プリセプターの不在時も不安がない
ようにペアナース制（2名で処置を行う）を導入しています。2023年には病室で
記録業務などを行うベッドサイド看護を開始し、患者様との時を大切にしています。

能力に合った学びのために、卒後4年間はコース別研修を設け、継続的な成長を
支えるラダーも構築。各委員会が主催する研修や、認知症・排尿ケア・救急看護
などの専門チームによる勉強会も盛んです。また、法人では保健会内留学制度を
確立し、「東京湾岸リハビリテーション病院」で回復期の看護を学んだり、
「谷津訪問看護ステーション」で在宅医療を経験したりする機会も設けています。

さらに、資格取得支援制度を整え、糖尿病認定看護師・糖尿病療養指導士・
認知症ケア専門士などが在籍（2024年10月）。今後も各領域のスペシャリストの
育成に力を注ぎ、専門性を発揮できる活躍の場も創っていきます。

リハカンファレンスの様子。質の高いリハビリテーションの提供に向けて、月に一度、患者様についての話し合いを行っています。

リハビリテーション部の特徴

リハビリテーション部は法人採用で、回復期を担う東京湾岸リハビリテーション
病院と、生活期を担う谷津居宅サービスセンターのリハビリ部門も合わせて、
全体で100名以上のセラピストが在籍。谷津保健病院にはPT・OT・ST合わせて
約31名が在籍し（2024年10月）、主に急性期に特化したリハビリを提供しています。

運動器・呼吸器・脳血管疾患や廃用症候群など、リハビリの対象疾患は幅広く、
多職種による「がんリハチーム（がんリハ研修援助あり）」も結成。
2024年度には新卒者の受け入れも開始し、教育体制を一層充実させていて、
ラダーに沿った部署内研修やリハカンファの開催に加えて、医師による勉強会や
外部研修（研修費用の援助あり）にも積極的な参加を促しています。

キャリア形成に積極的なメンバーが多く、呼吸と脳卒中の分野の認定理学療法士
が活躍しているほか、法人の大学院進学制度を利用して働きながら大学院に通う
スタッフも在籍（2024年10月）。2024年度には奨学金返済支援制度（規定あり）
を確立し、「独立行政法人日本学生支援機構」の奨学金を受けて返還している
スタッフに対し、法人が一定額を代理返還して負担軽減を行っています。

法人合同の保育室は、24時間対応で多職種が利用可能。保育対象は生後4カ月（首が据わった状態）～就学前で、常時15名前後のお子さんの利用があります。