興味のある看護領域を深めたいと考えても、資格取得には時間もお金もかかりますから、職場のサポートがないと大変ですよね。IMS(イムス)グループの「春日部中央総合病院」では、看護師一人ひとりが専門性を伸ばしていけるよう、資格取得支援などのキャリアサポートを充実させているとのこと。認定看護師などのスペシャリストが多く活躍しているそうなので、さっそく見学に行って確かめてきます。
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 埼玉県春日部市/一ノ割駅
- 病床数
- 404床(一般272床、障害者132床)
玄関
春日部中央総合病院へのアクセスは、東武スカイツリーライン「一ノ割駅」から徒歩7分。周辺は緑豊かな住宅街で、電車に乗れば「北千住駅」まで乗り換えなしで約30分と、都内に気軽に出られる立地です。玄関で迎えてくれたのは、小学生のお子さんを持つママさん看護師さん。仕事と育児を両立する中でキャリアアップも実現し、2023年に摂食・嚥下障害看護認定看護師の資格を取得したそうです。今日はよろしくお願いします。
救急外来
まずは、救急外来を案内していただきました。年間どのくらいの救急搬送を受け入れていますか?「年間約4500台です(2024年7月)。当院は地域屈指の病床数を誇る二次救急病院で、全病床の半数以上を急性期病床が占め、重症患者様の集中治療を担うHCUも開設しています。今後はさらに多くの救急搬送を受け入れていけるように体制強化を図っています」。看護部では、急性期の看護に興味がある方を大歓迎とのこと。
手術室
つづいて、手術室を案内していただきました。「手術室は6室あり、予定手術だけでなく緊急手術にも柔軟に対応しています。最も多いのは整形外科の手術で、他にも泌尿器科・循環器科・眼科・形成外科・耳鼻科・脳外科・透析のシャント関連手術など、トータルで年間2000件以上の手術を行っているんです」と、看護師さん。手術室には、特定行為研修を修了した看護師さん(写真中央)も活躍しています。
病棟へ
病棟に伺うと、認知症看護認定看護師さんにお会いできました。看護部にはスペシャリストが多く活躍しているそうですね。「はい。7分野7名の認定看護師、1名の専門看護師、4名の特定行為研修修了者が在籍しています(2024年7月)。資格取得支援として、認定看護師の資格取得にかかる費用の援助があるほか、IMSグループ内で8区分17行為の特定行為研修を働きながら履修できる環境も整っているんですよ」と、認定看護師さん。
看護部長室
お次は、池田看護部長にご挨拶へ。スタッフのために取り組んでいることはありますか?「個々の専門性を伸ばす支援です。救急から在宅まで幅広い看護を経験できる環境が整っているので、自分に合った領域を見つけ、深めていってほしいですね。業務貢献につながる外部研修であれば、研修費用や交通費などを援助し、勤務扱いで参加できるようにサポートしています」と、看護部長。キャリア支援が充実していますね。
院内研修の様子
「先日開催した院内研修の写真です」と、看護部長が紹介してくれました。研修は定期的に開催されますか?「はい、ほぼ毎月開催されます。継続教育としてラダーを導入しているので、ラダー別研修も充実していて、看護実践能力の向上はもちろん、指導力や管理能力なども磨いていけるプログラムを確立しています」。近年ではeラーニングも活用し、職場のパソコンや個人のスマホから学べる環境も整えているそうです。
スタッフステーション
スタッフステーションに行き、新人指導の様子を見学させていただきました。「新卒者には1年間プリセプターの先輩が付き、中途入職者には業務に慣れるまでサポート役の先輩が付き、こんなふうに丁寧なOJTを行っています。看護方式にPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)を取り入れているので、ひとり立ち後もパートナーの先輩と2名体制で働くことができ、勤務中の質問などがしやすいです」。
ナースステーション
ドクター(前列3名)が中心となって病棟カンファレンスが行われていました。「気さくで優しいドクターばかりなので、カンファレンスの中で意見交換がしやすく、患者様についての相談などをしても丁寧に対応してもらえます。病院規模は大きくても部署の垣根がなく、他職種と近い距離感で働けるところも当院の魅力の一つなんですよ」と、皆さん。
廊下
つづいて、男性看護師の皆さんを紹介していただきました。男性も多く活躍しているんですか?「はい。看護部全体の1割を超えていて、年々増えています。管理職や認定看護師の中にも男性がいますし、パパさんの育休取得実績も豊富で、男女関係なくキャリアも私生活も大事にできる職場づくりが進んでいるんです」と、男性看護師の皆さん。それは素晴らしい!
保育室
つづいて、病院から歩いて15分ほどの保育室へ。関連施設の「春日部ロイヤル訪問看護ステーション」と同じ建物内にあり、家庭的な保育環境が魅力です。「ワークライフバランスを大切にできる職場なので、産休・育休後の職場復帰率はほぼ100%で、どの部署にもママさん・パパさんが活躍しています。子どもの急な体調不良や行事によるお休みにも理解がある職場なので、すごく助かっています」と、看護師さん。
病棟
最後は、看護部の皆さんが集まってくれました。どんなスタッフが活躍していますか?「家庭と両立しながら長く勤務するスタッフが多いです。活躍の場として、時間の流れが穏やかな障害者病棟や、比較的残業の少ない透析室などもあり、部署異動も可能なので、年齢を重ねてもライフスタイルが変わっても仕事を続けやすい環境が整っているんです」と、皆さん。いろいろな働き方ができるんですね。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。看護師としての強みが持てる病院、いかがでしたか?
- 多様な診療科目を有する地域最大級規模の総合病院で、幅広い看護を経験する中で興味を持った領域を深めていける環境が整っていました。看護師一人ひとりの専門性を伸ばすことでケアの質を上げ、看護で選ばれる病院を目指しているそうです。
――働きやすさはどうでしたか?
- とても働きやすい環境が整っています。看護部は半数以上のスタッフが仕事と家庭を両立していて、長く定着している方が多いのだとか。月3回まで申請できる希望休はほぼ100%通り、有休も積極的に取得できるので、私生活を大切にしたい方にもおすすめの職場です。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 部署にもよるそうですが、救急医療に取り組んでいるので残業は発生するそうです。ただ、子育て中のスタッフはなるべく定時に退勤できるように配慮したり、落ち着いている日は早く帰ろう!と協力し合ったりしていました。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします
- IMSグループは関東を中心にさまざまな病院・介護施設を展開していて、グループ病院間の横のつながりを大切にしているとのこと。グループ全体のケアレベル向上のために、認定看護師・専門看護師・特定行為研修修了者たちはグループ病院・看護学校で専門講義を行う機会もあるそうです。
自分に合った看護領域を見つけ、専門性を伸ばしたい方
認定看護師・専門看護師の資格や特定行為研修などに興味がある方