高齢化が進む昨今、がん看護や認知症ケア、在宅医療など、時代に求められる看護を学びたいという方は増えているのではないでしょうか。上尾中央医科グループ(AMG)の「金沢文庫病院」では、高齢化が進む地域を支えていけるよう、救急から在宅までの一貫した医療提供体制を整えているとのこと。高齢者看護を深めたい方にはぴったりの職場で、結婚・出産後も安心して働ける環境が整っているらしいので、早速見学に行って働く魅力を見てきます。
- 形 態
- 急性期病院
- 所在地
- 神奈川県横浜市金沢区/金沢文庫駅
- 病床数
- 147床(一般71床・障害38床・地域包括ケア38床)
玄関
「金沢文庫病院」へのアクセスは、京浜急行「金沢文庫駅」西口から徒歩8分。玄関では、教育委員会に所属する入職13年目の看護主任が迎えてくれました。「ようこそ!最寄り駅の『金沢文庫駅』は、『横浜駅』から特急・快特で2駅隣にあり、駅前からは観光スポット行きのバスが多く運行されています。近くに独身寮を用意し、地方から入職される方も歓迎しているんですよ」。
テラス
まずは看護部長にお会いしました。今後力を注いでいきたいことは何ですか?「今後は、病棟ごとではなく看護部全体で動いていけるよう、毎日各病棟の管理職が集まってスタッフの人員体制や患者様の入院状況などを共有する場をつくる予定です。各病棟の状況を把握して、大変なときは助け合って業務に取り組める体制を整えていきたいと考えています」と、看護部長。
研修室
教育委員会係長にお会いし、研修制度の特徴について伺いました。「院内研修はAMGのラダーシステムと独自の経年別研修を併用し、入職後2年間で一人前の看護師を目指せるように支援しているのが特徴です。また、幅広い視野を養っていけるよう、認定看護師による専門講義の導入や、手術室などの特殊な部署や併設の訪問看護ステーションに学びに行く機会も用意しています」と、教育委員会係長。
駐車場
つづいて、これから訪問先に向かう訪問看護師さんのもとへ。「当院は二次救急の受け入れや手術などの急性期医療に取り組む一方で、高齢化が進む地域のために在宅医療に力を注いでいます。医療依存度の高い高齢患者様も安心して退院できるよう、病棟看護師による退院後訪問指導を行ったり、がん末期でも最期は自宅で迎えたいという方のために、緩和ケア認定看護師が訪問に同行したりしています」と、看護主任。
地域包括ケア病棟のテラス
看護部の皆さんにお会いできました。どんな看護を経験できる職場ですか?「一般病棟・地域包括ケア病棟・障害者病棟があり、急性期~慢性期、療養期、終末期と幅広い経験が積めます。こちらの地域包括ケア病棟では、在宅復帰を目指す高齢患者様の支援に取り組んでいて、近隣の高度急性期病院からの転院の受け入れや、在宅・介護施設からの入院の受け入れにも柔軟に対応しています」と、皆さん。
スタッフステーション
スタッフステーションで、新人指導が行われています。「新卒者には、精神的な支えとなるメンターの先輩と日替わりの教育担当による教育が1年間あり、チェックリストに沿ったOJTを実施。中途入職者には、キャリアに合わせた指導計画を立てて、業務に慣れるまでサポート役の先輩がOJTを行います。経験の浅い第二新卒の方・ブランクのある方には、新卒同様の手厚い指導を行っているので安心してくださいね」。
スタッフステーション
スタッフステーションの一角では、多職種カンファレンスが行われていました。皆さん笑顔で明るい雰囲気ですね。「ええ。当院は147床という中小規模の病院なので、職種の垣根を越えてコミュニケーションが取りやすく、人間関係が良好です。医師との距離も近く、院長はスタッフの名前と顔を覚えてくれているので、何かあればすぐに相談できます」。
病室
病室に伺うと、皮膚・排泄ケア認定看護師さんが活躍していました。「当院にはスペシャリストが複数名活躍していて、私以外にも緩和ケア認定看護師2名、特定行為研修修了者5名が在籍しています(2024年10月)。AMGには手厚い資格取得支援制度があり、研修期間中も基本給が支給されるので、キャリアアップに挑戦しやすい環境です。取得後も資格を活かして働ける場がたくさんありますよ」と、認定看護師さん。
廊下
つづいて、子育て中のママさんお2人を紹介していただきました。子育てとの両立はしやすい環境ですか?「はい。看護部には、日勤常勤・時短勤務・パート勤務を選択しているママさんが多く、常勤でも夜勤の回数・曜日を相談したり、日曜休みを希望したりと、家庭に合わせた働き方ができます。ブランクから復職した育児経験者も多くいて、子育てにとても理解を示してくれているので、育児との両立はしやすいです」と、お2人。
24時間対応保育室
特別に、保育室の様子も見学させていただくことに。「保育対象は生後6カ月~6歳で、土日のみ・夜間のみの利用もOKです。平日の昼間の利用は5名前後ですが、夏休みなどの長期休暇や週末になるとたくさんの子どもたちで賑わいます。最近はパパさん看護師も増えていて、保育室を利用したり、育休を取得したり、積極的に子育てに参加しているんですよ」。男女ともに安心して育休が取れるのはいいですね。
屋上
最後は、屋上から周辺の景色を見せていただきました。「横浜市金沢区は海と山を同時に楽しめる豊かな自然に恵まれていて、みなとみらい・横浜中華街・鎌倉などの観光スポットにも気軽にアクセスできます。年間公休は120日と充実していて、有休もしっかり取得できるので、プライベートを大切にしながら働くことができます」と、看護主任。魅力的な職場ですね!今日はありがとうございました。
帰り道
――おつかれさまでした。高齢化が進む地域を支える病院、いかがでしたか?
- 金沢区は市内でも高齢化率が高いエリアだそうで、金沢文庫病院では、地域の方々が年齢を重ねても住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう、近隣の医療機関・介護施設と連携しながら地域包括ケアシステムの構築を目指していました。高齢化が進む地域に寄り添い、スタッフ全員が認知症サポート養成講座を受講したり、退院支援・在宅医療に関する学びを深めたりしていることも印象的でした。
――働きやすさはどうですか?
- 年間休日が充実していて、残業もほとんどなく、とても働きやすい職場です。新卒看護師の定着率も高いですし、ブランクから復職した子育て中のスタッフさんも多く働いている上に、定年退職前後のプラチナナースや外国人技能実習生も在籍しているそうで、多様な人材がいきいきと活躍していました。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 高度急性期を学びたい方には合わない職場かもしれません。24時間体制で救急搬送の受け入れにも対応していますが、在宅療養中の高齢者の方や介護施設からの搬送が多いそうで、高度急性期以降の医療を切れ目なくカバーできる体制を整えていました。
――最後に、ここだけの話を1つお願いします。
- 看護部は人間関係がとても温かく、同期とはもちろん、先輩・後輩でゴハンに行く機会なども多いそうです。看護部長は積極的に現場に出てコミュニケーションを取っていて、スタッフさんや患者様から信頼を寄せられていましたよ。
がん看護・認知症ケア・高齢者看護に興味があり、深めていきたい方
自然に恵まれた横浜市金沢区で、プライベートを充実させながら働きたい方