上司と部下の関係性は、職場の雰囲気に影響を及ぼすもの。尊敬できる上司との出会いは多くの成長をもたらしてくれますよね。「所沢第一病院」には、病院改革に取り組む名物院長や、助産師のキャリアを持つ優しい看護部長がいるんだとか。患者様とスタッフのために、より魅力的な病院づくりに取り組んでいるらしいので、さっそく見学に行ってチェックしてきます!
- 形 態
- ケアミックス型病院
- 所在地
- 埼玉県所沢市/東所沢駅
- 病床数
- 199床(一般83床、療養80床、地域包括ケア36床)
玄関
「所沢第一病院」へのアクセスは、JR「東所沢駅」からバスに乗り、「安松」バス停で下車して徒歩2分。玄関では、看護師さん(イラストでご紹介)が迎えてくれました。「ようこそ。当院は本館・北館・南館の3つの棟で構成されています。敷地内には透析クリニック、サービス付き高齢者住宅、ヘルパーステーションなどが併設され、地域でも珍しい複合サービスを提供できる医療・介護拠点なんです」。
診察室
さっそく名物院長にお会いするため、診察室へ。「糸川院長は整形外科を専門とし、救急・災害医療に長年携わってきた方です。救急搬送を断らない姿勢は地域からも高く評価され、整形外科を中心に手術実績も増やしています。院長のもとで学びたいという若手医師が多く入職し、『関節外科センター』開設にもつながりましたし、2023年には内科医師も増え、より総合的な医療を提供できる体制が整いました」。
院内の掲示板前
院内掲示板には、院長の実績や方針が紹介されていました。院長、手術件数が年々増えていますね。「ええ、特に人工関節や関節鏡の手術においては、他院からの紹介も受け入れている状況です。『将来にわたって下肢の健康をトータルサポートしたい』という想いがあるので、退院後も状況に応じて外来・訪問リハビリを提供しています」と、院長。
外来
つづいて、外来へ。「地域密着型の医療を展開する当院は、近隣の方から『とこいち』という愛称で親しまれています。ただ、大通りから少し奥まった立地なので当院を知らない方もいらっしゃるため、ラッピングした送迎車を走らせたり、最寄駅に大きなポスターを掲示したりと、知名度アップに向けたブランディング活動を進めているんですよ」。近年では、患者様の口コミによる来院がとても増えているのだとか。
健診センター
お次は、健診センターへ。「2021年の南館のオープンを機に外来部門から健診センターが独立し、予防医療に一層力を注いでいます。MRIやCTなどの検査機器も最新式を導入し、近隣の医療機関の先生方にも積極的に利用していただけるシステムを整えました」。保有するさまざまな検査設備を近隣の医療機関と共同利用することで、地域医療の充実に貢献しているそうです。
スタッフステーション
スタッフステーションには多職種が出入りし、カンファレンスを定期開催しているそうです。「質の高いチーム医療の実践のため、カンファレンスには医師・看護師・リハビリ職・相談員などが集まり、患者様の今後の方向性について検討しています。入院中だけでなく、退院後の生活を含む支援をトータルに提供できる体制を活かして、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう支援しているんです」と、看護師さん。
廊下
見学中に、岡部看護部長にお会いしました。どんな仲間を歓迎しますか?「私は助産師として働いてきたため、子どもがとても大好きで、子育て世代のスタッフの働きやすさに寄り添っていきたいという想いがあります。ただ、お子さんが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務を選択する方が多いですから、常勤として夜勤に入れる方や、将来は管理職を担いたい方なども積極的に採用していきたいです」と、看護部長。
スタッフステーション
スタッフステーションで、新人看護師さんへの指導風景を見学しました。「入職後は、こんなふうに1対1の丁寧なOJTを実施しています。当院には、一般病棟・地域包括ケア病棟・療養病棟のほか、外来・手術室・健診センター・在宅医療部門などの幅広い活躍の場があり、配属先の希望にはできる限り寄り添ってもらえて、併設施設への異動や訪問看護師への挑戦も応援してもらえるんですよ」と、看護師さん。
廊下
病棟の廊下はゆったりとしたスペースで、患者様が歩行訓練に励む様子が見受けられます。「スムーズな在宅復帰のために、リハビリテーション室だけでなく、病棟でも日常生活の自立に向けたリハビリを積極的に行っています。また、看護師と理学療法士は患者様一人ひとりのリハビリの状況について日常的に共有し、ADLに合わせた生活支援や身体介助を心がけています」。
リハビリテーションスペース
お次は、リハビリテーションスペースへ。「リハビリテーション科では、人員体制を充実させて、周術期リハビリテーションに力を入れています。術前から少しでも機能を高めておくことが大切なので、入院時から介入して個別のプログラムを立て、在宅復帰をサポートしているんです。退院後も入院中と同じスタッフが外来リハビリ・訪問リハビリを行い、継続したサポートを実現しています」。
所沢腎クリニック
病院を出て、併設の「所沢腎クリニック」を案内していただきました。「19床の入院設備を持つ有床クリニックで、オンラインHDF対応の透析装置が55台あります。当院と密な連携体制を築いていて、入院患者様の中にはこちらで透析治療を受けている方がいらっしゃいますし、外来透析患者様の心エコーやMRIなどの検査を当院で行うこともあるんですよ」。
所沢ライフステーション華
もう一つの併設施設「所沢ライフステーション華」は、定員54名のサービス付高齢者住宅。「医療が身近にある安心感はもちろん、施設内に『ヘルパーステーションフラワー』が併設されているので、生活支援サービスを受けるのもスムーズ。当院の外来診療やデイサービス、所沢腎クリニックでの透析治療も気軽に受けられる距離なので、医療ニーズが高い入居者様も安心です」。
保育室
最後は、敷地内にある保育室へ。「お子さんの体調に変化があれば、すぐに様子を見に来れる距離ですし、24時間対応で、夜勤時のみ・土日のみなどのスポット利用もOKです。看護部には育児経験者が多く、妊娠中から無理のない働き方を提案してもらえて、産休・育休後もスムーズに職場復帰できるようにサポートしてもらえますよ」と、看護師さん。子育てサポートも整っているんですね!今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れ様でした。情熱溢れる院長や優しい看護部長が活躍する病院、いかがでしたか。
- うわさ通り、糸川院長はとてもエネルギッシュな方で、地域医療の充実のために、職員の働きがい・働きやすさのために、さまざまな取り組みを進めていました。看護部長も助産師のキャリアを活かして子育て世代の働きやすさに寄り添っていて、看護師が笑顔で働ける環境があってこそ、質の高いケアが実践されると考え、ワークライフバランスをとても重視していました。
――どんな看護を経験できる職場ですか?
- 外来・手術室・健診センター・3つの機能の病棟・関連施設など、看護師に多くの活躍の場があり、部署異動によって多様な看護を経験できます。強みとする診療科は整形外科ですが、内科・外科・形成外科・皮膚科・婦人科・乳腺外科・精神科など、総合的な診療体制を整えているため、幅広い看護スキルを磨くことができると思います。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 救急搬送の受け入れ件数や手術件数が伸び続けているため、勤務中は忙しさを感じると思います。ただ、残業削減や有休消化の促進に取り組み、働きやすい職場づくりを進めていて、リフレッシュの時間も大切にできるそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 興味を持たれた方は、病院のホームページから、「ホスピタルズ・ファイル」に掲載されている院長のインタビュー記事を読むことをオススメします。地域医療への熱い想いが綴られているので、必見ですよ!
信頼できる上司のもとで、スキルアップを目指したい方
幅広い活躍の場がある地域密着型病院で働きたい方