結婚・出産後も長く働き続けるには、職場の理解とサポートが必要ですよね。横浜市にある療養型病院「清水ヶ丘病院」では、出産を控えている方や、育児ブランクのある方、小さなお子さんを持つ方の入職も歓迎していて、ワークライフバランス支援を強化しているとのこと。看護部が中心となって業務改善プロジェクトチームを結成し、より魅力的な病院づくりに取り組んでいるそうなので、さっそく見学に行ってチェックしてきます!
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 神奈川県横浜市南区/南太田駅
- 病床数
- 60床
玄関
「清水ヶ丘病院」は、地域に親しまれる商店街の一角にあり、京浜急行「南太田駅」徒歩7分、横浜市営地下鉄ブルーライン「吉野町駅」徒歩13分の立地。病院の目の前には、バス停「庚台(かのえだい)」があり、「関内駅」「桜木町駅」方面からのアクセスも便利です。玄関先では、入職8年目の看護師さんが迎えてくれました。「院内にはもうひとりの案内役も待っています。何でも気軽に質問してくださいね」。
外来診療室
院内に入ると、入職7年目の准看護師さんが外来に案内してくれました。「当院の外来は内科のみですが、発熱外来なども受け入れています。こちらは外来の看護師です」。外来の看護師さんが働きやすさについて教えてくれました。「残業はほとんどなく、定時の17時で退勤できます。火曜日は18時~20時の夜間診療がありますが、その分木曜日の午後は診療がないので休めます。家庭やプライベートを大切にできますよ」。
内視鏡室
つづいて内視鏡室へ。「院長は消化器外科の専門医で、大学病院などで多くの大腸がん治療に携わってきたスペシャリストです。そのため当院では内視鏡検査をとても重要視していて、外来での検査はもちろん、健診でも内視鏡を用いた検査が可能。外来勤務の場合、看護師も内視鏡検査のサポートに関わることができるので、スキルアップにもつながりますよ。もちろん指導体制も整っていますので、安心してチャレンジできます」。
ナースステーション
ナースステーションではカンファレンスが行われていました。多職種で頻繁に行っているそうです。「病棟は1単位で、病棟勤務の看護師はすべての患者様と関わっています。全体状況の把握と情報共有が何より大切なので、こうしてカンファレンスの機会を多く設けているんです。内科的疾患の患者様が中心ですが、ご高齢の方はさまざまな合併症を起こしやすいため、多職種チームでリスク管理を徹底しています」と、皆さん。
ナースステーション
グループでミーティングをされていますが、これは?「『業務改善プロジェクトチーム』の話し合いです。看護の質を高めるためと、働きやすさを改善するために、意見を出し合っています。例えば、以前は朝9時~17時半が日勤帯だったのですが、8時半に来て準備をするスタッフが多かったため、このチームで、だったら日勤を8時半からにして17時退勤にしよう、となり、変更されました」。素晴らしい取り組みですね。
病棟の一角
「褥瘡予防のクッションの使い方なども、業務改善プロジェクトチームが中心となってアイディアを出し合っているんです」。なるほど、こうして病室以外の場所でもアイディア交換をして練習されているんですね。「意見がまとまったら、病棟勤務のスタッフと共有し、患者様のケアを行います。やっていくうちにまた別の課題や工夫点が出てくることも多いので、さらにそれを活かし、よりよいケアにつなげていくことを心がけています」。
病室
続いて病室を見せていただきました。明るくて開放的な雰囲気で、空間にも余裕がありますね!「そうなんです。長期入院を受け入れる療養型病院だからこそ、患者様にとって生活の場として安らいでいただける空間を用意しています。入院患者様は、積極的な治療を終えて比較的症状が落ち着いている方が大半のため、慌ただしさのない中で業務ができます。だから毎日定時の17時で退勤できるんですよ」とお2人。
病室
指導体制について教えてください。「経験豊富なスタッフが多いので、安心して指導が受けられます。療養型が初めてだと、最初は戸惑うことも多いのですが、観察のコツや、ベッドサイドケアのやり方も基礎から教わることができますよ。私も入職時は、先輩たちに本当にお世話になりました」。慣れるまでは、先輩がついてマンツーマンで指導してくれるとのこと。技術チェックリストも導入されているそうです。
廊下
看護助手さんたちにお会いしました。「本当に看護助手さんを頼っています」と、看護師さん。「身体介助や生活支援が必要な入院患者様が多いため、看護助手さんを多く配置して、看護師と連携しながらケアを行っています。皆さん明るくて、患者様やご家族からの信頼も厚いんですよ」。看護助手の採用も積極的に行っているそうです。
廊下
最後はママさん看護師さんをご紹介いただきました。「残業がほとんどなく、希望休も有休もしっかり取得できるので、子育てと仕事を両立できます」とお2人。「子どもの発熱で急に休まなければならなくなっても、お互い様の精神で温かく支えてくれます。また、子どもの習い事がある日は時短勤務にしてくれるなど、事情に合わせて対応してくれるので、本当に助かっています」。本当にいい職場ですね。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。ワークライフバランス支援を強化する療養型病院、いかがでしたか?
- 子育てサポートをはじめ、希望休や有休のとりやすさ、慌ただしさがなく定時通りに働ける環境など、働きやすさが整っていました。また、看護部が中心となって推進している業務改善プロジェクトの内容がとても素晴らしいんです。現場からの声を反映しているからこそ、本質的な業務改善につながっているのだと思いました。
――人間関係はいかがでしょう。
- 院内のどこを見学していてもスタッフさんたちの笑顔がありました。質問にも丁寧に答えてくれますし、その方だとわからない質問だと、すぐに同僚の方が助け船を出してくださるんです。こうした環境だからこそ、皆さんストレスなく、長く働くことができるのでしょうね。
――では、ここはちょっと、という点は?
- まだアナログ的な部分が多いので改善したい、とおっしゃっていました。でもiPadの導入も決まっているそうです。IT化には慣れていない世代の方も多いとのことですが、人間関係バッチリの環境だから、皆で教え合いながらすぐに使いこなせるようになると思います。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- ユニフォームが何色かから選べるようになっていました。また、今後は外来や健診にももっと力を入れていきたいそうなので、病棟看護だけではなく、経験できる看護領域が広がると思います。10床程度の増床も予定されているとのことでした。
出産後も安心して働き続けられる環境を求めている方
療養型病院で、心のゆとりを大切にしながら患者様と向き合いたい方