
常に進化を続けている病院だと、やりがいを感じながらさまざまな経験が積めそうそうですよね。戸田中央メディカルケアグループ(TMG)の「一橋病院」は、地域に根差した二次救急病院で、救急の受け入れ件数や手術件数が年々伸びているのだとか。また、子育て支援が充実していて、人間関係も良好な職場だそうなので、さっそく見学に行って働く魅力を見てきます。
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 東京都小平市/一橋学園駅
- 病床数
- 99床 透析ベッド数19台


玄関
「一橋病院」へのアクセスは、西武多摩湖線「一橋学園駅」から徒歩7分。近くに玉川上水が流れる緑豊かな立地で、目の前にはバス停「一橋病院前」があり、JR「国分寺駅」、西武新宿線「小平駅」からバスがあります。玄関で迎えてくれたのは、看護師さん。「ようこそ!今日は自慢の職場をたっぷりとご紹介しますね」。


救急処置室
まずは、救急処置室を紹介していただきました。「2024年4月に脳神経外科が新設され、救急の受け入れ件数が増加しています。脳外科だけでなく、整形外科などの救急件数も増えていて、現在は年間約2500件を受け入れているんですよ(2025年2月)。病床数はそこまで多くはないですが、多職種での退院支援やベッドコントロールに力を注ぎ、断らない救急を実現できるよう取り組んでいます」と、看護師さん。


入退院サポートセンター
つづいて、入院に関する相談や、退院調整を担当する「入退院サポートセンター」へ。「こちらには、室長を務める退院調整看護師をはじめ、ソーシャルワーカーや地域医療連携課スタッフなどの多職種が活躍しています。患者様本人とご家族が希望する地域での暮らしを実現するため、院内の関係部署との連携だけでなく、外部の介護施設や在宅支援機関ともネットワークを形成し、適切な支援へとつないでいます」。


一橋病院訪問看護ステーション
病院を出て、徒歩1分の場所にある「一橋病院訪問看護ステーション」へ。「全体で70名前後の利用登録があり、月380件の訪問に対応しています(2025年2月)。訪問エリアは小平市・国分寺市で、がん末期の方、医療依存度の高い方などは、病院の訪問診療サービスも併用している場合が多いです」と、訪問看護師さん。働く中で在宅医療に興味を持った方は、こちらに異動希望を出すこともできるそうです。


なかよし保育室
訪問看護ステーションのお隣には、ママさん・パパさんに人気の「なかよし保育室」がありました。「病院の近くに保育室があるので、看護部の産休・育休後の復帰率はとても高く、小学生以下のお子さんを持つママさんもたくさん活躍しています。お子さんが小さいうちは、日勤常勤・時短勤務・パート勤務などの働き方を選ぶこともできますし、保育室は24時間対応なので、安心して夜勤に入れるんですよ」。


病棟
看護部長にお会いしました。どのような仲間を歓迎していますか?「地域の急性期病院として救急件数や手術件数が増えてきているので、経験や年齢は問わず『急性期が好き』という方だとうれしいです。素直さや柔軟性のある方も歓迎しています」と、看護部長。「また、当院はライフスタイルに合わせた働き方ができるほか、年間公休数が122日あるなど働きやすさも整っているので、子育て中の方にも最適ですよ」。


病室
病室では、多職種による褥瘡回診が行われていました。「TMGには、認定看護師や特定行為研修に参加する際の資格取得支援制度が整っていて、2024年に皮膚排泄ケア認定看護師が1名誕生しました(2025年2月)。資格取得後は、このように皮膚排泄ケア認定看護師が主体となって多職種で褥瘡回診を定期的に行っていて、認定看護師資格取得後の活躍の場もしっかり用意されています」と、看護師さん。


スタッフステーション
スタッフステーションで、新人指導が始まりました。「新卒者にも中途入職者にもマンツーマンのOJTを行っています。新卒者の場合は1年間、中途入職者の場合はキャリアに合わせて指導期間が決定します。教育はキャリアラダーに沿ったレベル別研修も開催されますし、TMG本部の研修や、外部研修にも積極的に参加可能です。最近は脳外科に関する勉強会も実施しています」。


手術室
お次は、手術室を案内していただきました。「手術室は2室あり、脳外科・整形外科・形成外科・外科・泌尿器科の手術を年間800件ほど実施しています(2025年2月)。周術期のケアは、手術室看護師と病棟看護師が連携して行っていて、リハビリスタッフなどの他職種の協力も得ながら、1日も早い在宅復帰を応援しています」と、手術室の看護師さん。


透析室
透析室に行ってみると、医師と看護師さんと臨床工学技士さんが連携して業務にあたっていました。「透析室には最新の透析装置が19台導入され、2クール体制で入院透析・外来透析に対応しています。透析の導入期の患者様にも対応していますが、大半は維持期の高齢患者様で、ご自身での通院が難しい方も多く、送迎サービスの利用率がとても高いです」。


スタッフステーション
最後は、多職種カンファレンスの様子を見学させていただきました。「全99床の中規模病院なので、他部署のスタッフとも顔見知りの関係で、いつも活発な意見交換が行われています。当院の医師たちは親しみやすい人柄なので、勤務中の質問・相談もしやすいですよ」と、皆さん。それは安心です。今日はありがとうございました。

帰り道

- ――おつかれさまでした。進化を続ける急性期病院、いかがでしたか?
- 2024年に新しく脳神経外科がオープンし、救急の受け入れ件数や手術件数が年々増加しているなど、急性期病院として進化を続けている印象で、多様な急性期看護の経験が積めると思います。また、2025年度から年間休日数を増やしていて、働きやすさも整えていました。
- ――看護部には、どんなスタッフが活躍していましたか?
- 20代から50代までの幅広い年齢・キャリアのスタッフが在籍していて、保育室などの子育てサポートが充実しているので、子育て世代が特に多かったです。バリバリ働きたい独身者も大歓迎とのことで、リーズナブルな職員寮を用意しています。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- 急性期病院としてスピード感を大切にしているので、のんびり働きたいという方には合わないかもしれません。忙しさはありますが、残業時間が月平均約10~15時間で、人間関係が良く、わからないことは気軽に聞ける雰囲気があるなど、働きやすい環境が整っていると思います。
- ――最後にここだけの話をひとつお願いします。
- 最寄り駅の「一橋学園駅」から病院までの間には、昔ながらの商店と、オシャレな新店舗が混在する「一橋商店街」があり、気になるお店がたくさんありました。また、自然豊かな玉川上水も歩いてすぐの場所にあり、鷺(さぎ)などの野鳥観察が楽しめるんだとか。
急性期医療に力を注ぐ地域密着型病院でキャリアを磨きたい方
結婚・出産後もスキルアップ・キャリアアップを目指したい方