リニューアル工事の計画や新病棟の開設プランなど、未来のビジョンがある病院には勢いを感じますよね。江東区住吉で長い歴史を持つ「あそか病院」は、2025年1月に新棟をOPEN予定で、既存棟のリニューアル工事にも着手し、数年以内に新しい病院へと生まれ変わるそうです。新棟開設に伴い病床数が大幅に増えるため、新しい仲間を大歓迎しているそうなので、さっそく見学に行って働く魅力を見つけてきます!
- 形 態
- 一般病院
- 所在地
- 東京都江東区/住吉駅
- 病床数
- 一般254床(急性期85床、地域包括44床、療養38床、回復期リハ87床)
玄関
「あそか病院」があるのは、半蔵門線・都営新宿線「住吉駅」から徒歩約5分、JR「錦糸町駅」から徒歩約9分の便利な立地。玄関では、回復期リハビリテーション病棟で働く2名の看護師さんが迎えてくれました。「ようこそ。当法人は地域包括ケアシステムの構築に向けて、近隣で介護施設や在宅支援機関を複数展開していてます。今日は、そんな法人の中核病院として進化を続ける当院の魅力をたっぷりとご紹介しますね」。
外来棟
まずは、2020年にリニューアルした外来棟へ。明るく開放的な空間で、内装も素敵ですね。「ありがとうございます。100年近い歴史を持つ病院なので、古くなったハード面は随時改修しています。2025年1月には新棟がオープンし、全体で399床の病院にスケールアップする予定です」。同時に既存棟のリニューアル工事にも着手していて、より快適な職場環境に数年以内に生まれ変わる予定とのこと
病棟
木村看護部長にお会いし、新棟の完成予想図を見せていただきました。「新棟には充実したリハビリテーション環境が整う予定で、回復期リハビリテーション病床を87床から156床に増やし、退院支援体制をより強化していく方針です。また、手術室のリニューアルや手術支援ロボット『ダヴィンチ』の導入、緩和ケア病棟16床の開設なども予定しているので、手術室看護や緩和ケアを深めていきたい方も歓迎しています」と、看護部長。
病棟
緩和ケア認定看護師さんにお会いしました。「がん患者様がいらっしゃる病棟では、緩和ケア認定看護師が、心身の苦痛の緩和を目的とするハンドマッサージの提供や、コンサルテーションへの介入なども行います。専門性を活かして勉強会の講師を行うこともあります」とのこと。「当院では資格取得支援制度が確立されているので、認定看護師などのスペシャリストを目指している看護師も多くいて、資格取得後はこうした活躍の場もあります」。
リハビリテーション室
お次は、リハビリテーション室を案内していただきました。「当院では最新の訓練設備を積極的に取り入れていて、こちらのリハビリ支援ロボは江東区で初めて導入されました。現在の回復期リハビリテーション病棟は87床で、セラピストは約60名体制ですが(2024年7月)、新棟建設で増床する際には156床になるので、セラピスト数も100名を超えると思います」と、セラピストのお2人。
急性期病棟 病室
急性期病棟の病室を覗くと、多職種で結成された「褥瘡対策チーム」がラウンドを行っていました。「当院は専門チーム活動が盛んで、「NST(栄養サポートチーム)」や「排尿ケアチーム」なども結成していて、各職種が専門性を発揮し、入院中のQOL向上や全身状態の改善、合併症予防などに努めています」。感染対策・リスクマネジメント・教育・記録などの委員会活動も多職種で取り組んでいるそうです。
スタッフステーション
スタッフステーションに戻ると、退院前カンファレンスが開催されていました。「退院後の安心・安全な暮らしのために、入院中から関係者による話し合いの場を設けているんです。当院では、入院医事課・医療相談室・地域医療連携室を看護部管理とし、退院調整専従看護師を配置したり、同法人の訪問看護ステーションと密な連携体制を構築したりと、円滑な退院調整のための体制を整えているんですよ」と、皆さん。
スタッフステーション
つづいて、新入職者へのOJTについて教えていただきました。「入職後は、新卒者にも中途入職者にもプリセプターの先輩が付き、業務に慣れるまではこんなふうにマンツーマンのOJTを行っています。看護部では、入職2年目以降もクリニカルラダーに沿ったレベル別研修で継続的な成長を応援していて、興味のある外部研修にも参加しやすい体制を整えているんです」と、お2人。
会議室
会議室に伺い、eラーニングの受講風景を見学しました。「教育委員会が中心となり、定期的に幅広いテーマの集合研修を開催しているほか、個々の好きな時間・場所で学べるeラーニングも活用しています。スタッフ一人ひとりにアカウント(ID・パスワード)があり、職場のパソコンや個人のスマホから学びたいテーマを選んで受講できるのでとても便利です」。教育サポートが充実していますね。
保育室
敷地内には、子育てサポートとして24時間対応の保育室が完備されていました。「産休・育休後のスムーズな職場復帰のために、保育室では0歳児から受け入れ可能な体制を整え、1回950円(食事込み)とリーズナブルな保育料を設定しています。1日定員15名と家庭的な保育環境で、日勤帯は10名前後のお子さんの利用があります」。看護部の約3分の1は育児経験者とのこと。
病棟
最後は、多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「とても働きやすい環境です。チームワークが良く、他職種とも協力し合って仕事を進めているため残業はほとんど発生しません。また、最寄り駅の『住吉駅』周辺はお買い物スポットや飲食店が多く、新宿・渋谷方面にも気軽に行けるため、仕事帰りの楽しみがたくさんあります」と、皆さん。立地環境も魅力的ですね。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。もうすぐ新しく生まれ変わる病院、いかがでしたか?
- 多様な診療機能を活かして地域に貢献するケアミックス型病院で、同法人の介護施設・在宅支援機関・訪問看護ステーションなどと連携を図りながら、時代に求められる「地域包括ケアシステム」の構築を実現していました。2025年1月の新棟OPEN計画と同時進行で、既存棟のリニューアル工事も進めていて、スタッフの皆さんは完成を楽しみにしていましたよ。
――働きやすさはどうでしたか?
- とても働きやすい環境が整っていて、子育てや家族の介護と仕事を両立するスタッフさんも多いです。家庭に合わせた柔軟な働き方ができるように、子育て中は日勤常勤・時短勤務・パート勤務などの選択肢を設けているほか、「夜勤に多めに入りたい」といった声にも応えているそうです。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 「急性期看護だけを学びたい」という方には合わない職場かもしれません。かつては急性期に特化した病院でしたが、現在は時代に求められる地域包括ケアシステムの構築に向けて、リハビリや退院支援にも力を注いでいます。活躍の場の選択肢が多く、希望に合わせた部署異動にも応じてもらえるため、幅広い学びがしたい方におすすめの職場です。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 独身者への福利厚生として「職員寮」が3つあり、家賃がリーズナブルでとても人気とのこと。2つは病院の近くで「住吉駅」「錦糸町駅」の徒歩圏内にあり、もう1つは「亀戸水神駅」の近くで2021年に新築したばかりとのこと。
数年以内に新しく生まれ変わるケアミックス型病院で働きたい方
チーム医療やリハビリ、退院支援などに興味がある方