時間の流れが穏やかな療養型病院なら、年齢を重ねても仕事を続けられそうですよね。練馬区の療養型病院「東大泉病院」は、残業がほぼゼロで、手厚い福利厚生や子育てサポートを整え、安心して長く働ける職場づくりを進めているとのこと。療養病棟が未経験の方やブランクのある方、身体介助や生活支援を担う看護助手として働きたい方も歓迎しているそうなので、さっそく見学に行って働く魅力をチェックしてきます。
- 形 態
- 療養型病院
- 所在地
- 東京都練馬区/大泉学園駅
- 病床数
- 86床
玄関
「東大泉病院」へのアクセスは、西武池袋線「大泉学園駅」南口から徒歩8分。駅前は商業施設が多くて活気ある街並みで、病院周辺は閑静な住宅街が広がっていて落ち着いて療養するにはぴったりの環境です。玄関で迎えてくれたのは、入職12年目の看護師長。「ようこそ!今日は当院で働く魅力をたっぷりご紹介しますね」。
玄関ロビー
まずは、外来の待合いロビーへ。きれいで明るい雰囲気ですね。「ありがとうございます。開院から20年ほど経っていますが、院内清掃を徹底しているので外来も病棟も清潔感があり、毎日気持ち良く仕事ができています」と、看護師長。「外来では、地域に暮らす高齢者の方のかかりつけ病院として、内科診療に対応しています。待ち時間が少なく、スムーズな診療が可能です」。
病室
病室では、看護師さんが患者様と向き合っていました。「ほとんどの入院患者様は寝たきりで、言葉でのコミュニケーションが難しい方が多いため、こんなふうに手を握ったり、優しく背中をさすったり、スキンシップで安心感を与えられるように努めています。当院では、フランス発の認知症ケア技法『ユマニチュード®』の考えも取り入れながら、患者様一人ひとりと向き合う時間を大切にしているんですよ」と、看護師さん。
病棟
病棟には、季節にちなんだ手作りの装飾が飾られています。スタッフの皆さんが作ったんですか?「ええ、サービス向上委員会のメンバーが中心となり、季節ごとに制作しています。当院の入院患者様は外出が難しいので、入院生活の中で少しでも四季の変化を感じていただけるよう、このような装飾や季節行事の開催、旬の食材を使った行事食の提供などに力を注いでいます」。それは素晴らしい!
職員食堂
続いて案内していただいたのは、職員食堂。「1食300円で、栄養士さんが考えた栄養満点のメニューをいただけます。夜勤の際には夜食が出ますし、リーズナブルな値段でボリュームのある食事を楽しめます」と、看護師長。スタッフの約半数が利用していて、人気メニューもあるそうです。
デイルーム
病棟のデイルームに伺うと、看護助手の皆さんが物品整理や記録作業を行っています。「療養病棟では介護的業務も多いので、看護助手を手厚く配置し、看護師の業務をサポートしています。ただ当院では、患者様の全身状態を充分に観察するために看護師が積極的に生活支援にも携わっていて、患者様のケアは看護師と看護助手の2名体制で行っています」と、看護師長。
廊下
「こちらの看護助手は、働きながら介護職員初任者研修を取得しました」と、紹介してくれました。どのような資格取得支援制度が整っているんですか?「初任者研修・実務者研修・介護福祉士など、業務貢献につながる資格であれば、研修費用を職場が負担し、研修日も勤務扱いとなり、合格するとお祝い金も支給されます。多くのスタッフがこの制度を利用して資格を取得しているんですよ」と、看護師長。
デイルーム
デイルームの一角で、看護師と看護助手対象の手指衛生勉強会が始まりました。「院内研修は定期的にさまざまなテーマで開催していて、院内スタッフが講師を務める研修だけでなく、外部講師を招いて最新の知識を得る機会も用意しています」と、看護師長。院内研修は原則勤務時間内に開催し、残業が発生しないように努めているそうです。
スタッフステーション前
スタッフステーションの前にスタッフの皆さんが集まり、拍手の音が聞こえてきました。何をしているのでしょうか?「院長(写真左)がスタッフの誕生日をお祝いしています。当院では福利厚生の一環として、すべてのスタッフの誕生日に図書券を贈呈しているんです」と、看護師長。勤続10年の永年勤続表彰式では、旅行券や特別休暇を贈呈するなど、スタッフをとても大切にしているそうです。
廊下
つづいて、子育て中の看護師さんを紹介していただきました。職場の子育てサポートは充実していますか?「はい、とても充実しています。子どもが小さいうちは、日勤常勤・時短勤務に変更することも可能ですし、『保育費・学童保育補助制度』が整っていて、保育園児や小学1年生~4年生の子どもを持つ職員に補助金が支給されるんです」と、看護師さん。看護部には、たくさんのママさんが活躍しているそうです。
廊下
最後に、多職種の皆さんが集まってくれました。どんな仲間を歓迎していますか?「患者様や仲間との信頼関係を大切にできる方ですね。高度な技術やスピードが求められる現場ではないので、長いブランクから復職したスタッフや、定年後も再雇用で活躍する70代のスタッフもいます。療養病棟では人生経験も看護に活きやすいので、子育てが一段落した40代~50代の方の入職も大歓迎です」と、皆さん。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。結婚・出産後も働きやすい環境づくりに取り組む療養型病院、いかがでしたか?
- うわさ通り、福利厚生・子育てサポート・資格取得支援制度が充実していて、スタッフのことを大切にしている姿勢が伺えました。残業はほとんどなく休みの希望も通りやすいため、看護部の職員定着率はとても高く、勤続10年以上のスタッフがたくさん活躍しているそうです。
――看護部にはどんなスタッフが活躍していますか?
- 看護師の年齢層は20代~70代と幅広く、療養病棟が未経験で入職した方も多い印象です。全介助が必要な患者様が中心なので、身体介助や生活支援を担う看護助手の採用にも力を注いでいて、奨学金制度を用意し、看護助手から看護師を目指す方も歓迎しているそうです。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 看護師も生活支援に積極的に介入するので、介護的業務に携わりたくない方には合わない職場かもしれません。看護師と看護助手の担当業務を明確に分け過ぎず、看護師と看護助手が業務をフォローし合っているので、チームワークが抜群とのこと。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 福利厚生の一環として、ケガや病気で働けなくなった際の収入減少を補償するGLTD制度(団体長期障害所得補償保険)を導入しています。万が一のリスクに備えるGLTDに加入できるのは、長く働く上で安心感につながりますよね。
患者様一人ひとりとじっくり向き合える療養型病院で働きたい方
年齢を重ねても無理なく仕事ができる環境を求めている方