「所沢腎クリニック」へのアクセスは、「東所沢駅」からバスに乗り、「安松」バス停で下車して徒歩2分。近隣には、地域の基幹病院として幅広い医療を展開する「所沢第一病院」や、サ高住「所沢ライフステーション華」などのグループ施設があり、グループ内の連携体制がしっかり構築されているそうです。玄関で迎えてくれたのは、入職12年目の看護副師長さん。今日はよろしくお願いします。

まずは、1Fの外来診療室で長浦院長にお会いしました。「開院当初は外来透析のみでしたが、患者様の高齢化や病状の変化によって通院が難しくなった後も、顔なじみのスタッフのもとで透析治療を継続できるように19床の入院病床を備えました。入院患者様は要介護度が高く、最期まで当院で過ごす方がほとんどなので、病棟の看護師・看護助手を増員してより手厚いケアを提供していきたいと考えています」と、院長。

2Fには、55台の透析ベッドを備える透析室があります。透析患者様は全体でどのくらいの人数ですか？「外来・入院合わせて約140名で（2022年12月）、グループ施設の所沢第一病院の入院患者様や、所沢ライフステーション華の入居者様の治療も受け入れているのが特徴です。月・水・金は午前と午後の2クール、火・木・土は午前のみの1クールの透析治療を行っています」と、看護副師長。

「透析室には臨床工学技士も多く活躍していて、透析装置の管理・点検や水質管理はもちろん、透析開始時には看護師と一緒に穿刺業務を担いますし、血管の状態を把握するためのシャントエコーも担当しています」と、看護副師長。経験豊富な臨床工学技士さんが揃っているんですね。「そうなんです。だから新人看護師さんは、臨床工学技士から機械操作について指導を受ける機会も多いですよ」。

透析室の一角で、多職種カンファレンスが始まりました。「病院と比べると少人数の職場なので、他職種との距離が近く、部署の壁を感じません。職場の誰とでも気兼ねなくコミュニケーションが取れるのは当院の一番の自慢で、人間関係が良好で、新人さんもすぐに職場に溶け込めると思います」と、皆さん。それは安心です。

つづいて、新型コロナ対策として導入した陰圧ブースを備えた感染予防室へ「透析患者様は免疫力が弱く、新型コロナに感染すると重症化しやすいですから、発熱症状がある方などはこちらの陰圧ブース内で透析治療を受けていただきます。ブース内にはパーテーションタイプの空気清浄機を設置し、飛沫拡散を大幅に防いでいるので、私たち職員の安心・安全も守られています」。

3Fにある病棟は落ち着いた雰囲気で、病室では看護師さんが患者様と丁寧に向き合っていました。「長期の維持透析の患者様が中心なので、容態の大きな変化は少なく、心に余裕をもって働ける環境です。こんなふうにベッドサイドで関わる時間も確保しやすく、患者様一人ひとりに寄り添った看護を提供できています」と、看護師さん。今後は、透析導入期の方の入院も受け入れる方針とのこと。

病棟には、身体介助や生活支援、環境整備などを担う看護助手さんも活躍しています。「当院の入院患者様は、歩行・移動・食事・入浴・排泄などの介助ニーズが高いですから、看護助手さんもチーム医療の一員として大活躍しています。無資格・未経験の方も歓迎していて、入職後はベテランスタッフがサポート役に付き、マンツーマンの丁寧なOJTを実施しているので安心してくださいね」。

「ワークライフバランスを大切にできる職場なので、看護師にも看護助手にもママさんが活躍しています」と、教えてくれました。仕事と子育ての両立は順調ですか？「はい。私は入職後に産休・育休を取得して第2子を出産したのですが、保育室があるおかげで、スムーズに職場復帰できました。子どもが小さいうちは、日勤常勤・時短勤務・パート勤務も可能で、私は日勤常勤を選んでいます」と、看護師さん（写真中央）。

特別に、グループ合同の保育室の様子も見学させていただきました。きれいで新しい建物ですね。「ええ、保育室は2019年に新築リニューアルしました。保育対象は生後6カ月～10歳と、学童期にも対応しているので、土日や長期休暇は利用人数が多く賑やかな雰囲気です。小学生以下のお子さんは1日500円、小学生は1日1200円と、リーズナブルな保育料も魅力ですよ」と、看護副師長。

最後は、多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか？「チームワークが良い職場なので、透析室も病棟も残業はほほゼロで、とても働きやすいです。また、看護部長や技師長がワークライフバランスを大切に考えていて、希望休はほぼ100％通りますし、有休も積極的に取得してプライベートを充実させることができます」と、皆さん。魅力的な職場ですね。今日はありがとうございました。