じっくり向き合う看護を提供したい方には、時間の流れが穏やかな療養型病院が合っていそうですよね。板橋区にある療養型病院「板橋宮本病院」では、スタッフ一人ひとりが「理想とする看護」を実践できるよう、心にゆとりが持てる職場づくりを進めているとのこと。教育体制を充実させて、療養病棟が未経験の方や、無資格・未経験から看護助手として働きたい方も歓迎しているそうなので、さっそく見学に行って働く魅力をチェックしてきます。
- 形 態
- 慢性期病院
- 所在地
- 東京都板橋区/本蓮沼駅
- 病床数
- 180床
玄関
「板橋宮本病院」へのアクセスは、都営三田線「本蓮沼駅」から徒歩8分。「板橋本町駅」からも徒歩10分ほどの場所で、周辺は小学校や商店街のある暮らしやすい住宅地です。玄関で笑顔で迎えてくれたのは、事務長さん。「ようこそ!当法人は関東に拠点を展開していて、病院や老健、有料老人ホームの運営を行っています。法人グループならではの働く魅力がたくさんあるんですよ」。
看護部長室
まずは、看護部長にお会いしました。どんなスタッフを歓迎していますか?「『こんな看護を提供したい』『将来はこんなキャリアを築きたい』など、目的意識を持って仕事に取り組める方を歓迎しています。最近は、急性期病院の働き方が合わなかったという20代・30代の方の入職も多いため、面接時はもちろん、入職後もいつでも看護部長室を訪れて働き方の相談ができるように配慮しています」と、看護部長。
病棟
病棟に伺うと、季節にちなんだ手作りの装飾がたくさん飾られていました。「長い入院生活を送っていると、四季の変化を感じる機会が減ってしまいますから、季節感を取り入れた環境づくりに取り組んでいます。新型コロナの5類移行を機に、季節行事も再開し、患者様の夢や希望を叶える『夢プラン』では、美容師のお孫さんにヘアカットをしてもらう、町内会の阿波踊りに参加する、なども実現しています」。
スタッフステーション
スタッフステーションを覗くと、多職種で話し合いをしていました。「患者様によって介助量が異なり、意思疎通の方法や認知症の有無、経口摂取が可能かなどもさまざまなので、統一したケアができるように情報共有を徹底しています。また、多職種チームでADL・QOLの向上にも取り組んでいて、入院時は経管栄養の方でも、日々のケアやリハビリで再び口から食べられるようになった方もいらっしゃいます」と、皆さん。
スタッフステーション
つづいて、新人看護師さんへの指導の様子を見学しました。「療養病棟が未経験の方でも安心して働けるように、入職後は業務に慣れるまでサポート役の先輩が付き、こんなふうにマンツーマンのOJTを実施しています。時間の流れがゆっくりで、慌ただしさのない職場なので、患者様と関わる時間はもちろん、新人指導の時間も確保しやすく、きめ細かい教育サポートが行われています」と、事務長。
病棟
病棟には、看護助手(写真中央)や看護助手の補佐を担う環境整備スタッフも勤務していました。「生活支援や身体介助が必要な患者様が中心のため、日勤帯も夜勤帯も看護師とほぼ同数の看護助手を配置し、看護師の負担軽減につなげています。看護助手は無資格・未経験者も大歓迎で、働きながら介護の知識・技術を身に付けていけるようサポートしているので安心してくださいね」と、事務長。
デイルーム
デイルームに行き、看護助手さんがeラーニングを受講する様子を見せていただきました。「スキルアップ支援として、看護助手向けの院内研修も充実させているほか、好きな時間・場所で学べるeラーニングも導入しています。また、初任者研修・実務者研修・介護福祉士など、業務貢献につながる資格を目指す際は、研修費用の補助・特別休暇の付与・合格祝い金の支給などを行っているんですよ」と、事務長。
病棟
子育て中の看護師さんにお会いできました。職場の子育てサポートは充実していますか?「はい、とても充実しています。子どもが小さいうちは、日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択も可能ですし、『保育費・学童保育補助制度』が整っていて、保育園児や小学1年生~4年生の子どもを持つ職員に補助金が支給されるんです」と、子育て中の看護師さん。看護科にはママさん仲間がたくさんいるそうです。
病棟
つづいて、シフト管理をしている病棟師長を紹介していただきました。お休みの希望は通りますか?「はい。みんなの希望を平等に反映したシフト作成を心がけています。年間休日が120日以上あり(+有休)、有休も積極的に取得できるため、家庭やプライベートを大切にしながら働ける環境です」と、病棟師長。各病棟では、お子さんの急な体調不良によるお休みにも柔軟に対応しているとのこと。
リハビリテーション室
リハビリテーション室に行ってみると、事務長から理学療法士さんに「おめでとう!」と何かが手渡されました。何をしているのでしょうか?「こちらのスタッフの誕生日をお祝いしています。当院では福利厚生の一環として、すべてのスタッフの誕生日に図書券を贈呈しているんですよ」と、事務長。患者様のお誕生日にも、写真やメッセージカードをプレゼントしているんだとか。
職員食堂
最後は、事務長おすすめの職員食堂に行き、栄養科の皆さんにお会いしました。「職員食堂では、栄養バランスの取れた美味しいランチを1食300円で食べることができてスタッフに大人気です。特に、季節にちなんだ行事食の日は食券がすごく売れて、栄養科のモチベーションにつながるように、みんなが食券の裏に感想や評価を記入しているんですよ」。素敵な取り組みですね。今日はありがとうございました。
帰り道
――おつかれさまでした。患者様とじっくり向き合える療養型病院、いかがでしたか。
- 急性期病院のような慌ただしさはなく、心にゆとりを持って患者様一人ひとりに寄り添える環境が整っています。看護師と看護助手のチームワークが抜群で、病棟内を手作りの装飾で飾ったり、季節にちなんだ行事を開催したり、入院生活に楽しみを持っていただくための取り組みに力を入れていることも印象的でした。
――働きやすさはどうですか?
- 残業はほぼゼロで、休みの希望も通りやすく、働きやすさに満足しているスタッフさんばかりでした。子育てサポートや福利厚生も充実していて、結婚・出産後も長く安心して働ける環境だなと感じました。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 「療養型病院だから急性期よりもラクそう」という理由で入職すると、ギャップを感じると思います。看護助手さんの人数は多いですが、看護師もオムツ交換などの生活支援に積極的に入っていて、急性期とは異なる忙しさがあるそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- どのスタッフさんも職員食堂のランチがとても美味しい!と絶賛していて、看護部長もよく利用しているそうです。行事食の日は華やかなデザートも付くそうで、楽しみにしているスタッフさんが多かったです。
患者様一人ひとりとじっくり向き合える療養型病院で働きたい方
無資格・未経験の看護助手から介護福祉士や看護師を目指したい方