「三芳の森病院」へのアクセスは、東武東上線「ふじみの駅」・西武新宿線「航空公園駅」と病院を結ぶ送迎バスで約15～20分。敷地内には無料の職員用駐車場があり、マイカー通勤のスタッフも多いそうです。玄関で迎えてくれたのは、認知症治療病棟勤務の看護師さん。「ようこそ！今日は当院の魅力をたっぷりとご紹介しますね」。

まずは、看護部長にお会いしました。「当院は、高齢患者様の認知症ケアや精神疾患の長期療養支援を行っていて、特にユマニチュードに注力しています。ユマニチュードに興味があって患者様に優しく接することができる方であれば、年齢やキャリアに関係なく歓迎しているので、気軽に応募してほしいです。また、看護師は、おむつ交換・移乗動作・食事介助などを行うことが多いので、介護的業務が好きな方にも最適な職場ですよ」。

認知症治療病棟では、看護師さんが患者様に触れながら向き合っています。「ユマニチュードは『人間らしさを取り戻す』という意味を持つ、フランス発の認知症ケア技法で、見る・話す・触れる・立つという要素を用いてケアを行っています。全スタッフがユマニチュードの知識・技術を身につけて実践できるように、各病棟でユマニチュードの研修を行っていて、今後は全体研修も実施していく予定です」。

スタッフステーションを覗くと、退院支援カンファレンスが行われていました。「急性期病院と比べると入院期間は長いですが、治療や作業療法で症状が安定した患者様に対しては地域移行も進めています。ご本人やご家族の希望を尊重した上で、自宅・特養・グループホームなど、その方に合った生活の場を多職種で検討し、スムーズな退院につなげているんです」と、皆さん。

病棟内がとても明るいですね。「そうなんです。従来の精神科病院が持つ閉鎖的なイメージを払拭するために、大きな窓をたくさん設けて、自然の光がたっぷり差し込む設計となっています。食事やレクリエーション活動を行うこちらの病棟ホールだけでなく、廊下や病室もゆったりとしたスペースを確保し、働く側の動線にも配慮しているんですよ」と、看護師さん。

新人看護師さんへの指導が行われています。「入職後は、チューターの先輩が付いて、こんなふうにマンツーマンのOJTを行っています。精神科看護・認知症看護が初めての方や、ブランクのある方も安心して働けるよう、その方のキャリアや成長ペースに合わせてきめ細かいサポートを心がけています」と、先輩看護師さん。

病棟では、看護助手さんが活躍していました。「看護助手は、約8割が無資格・未経験で入職していて、資格取得支援制度を利用して介護福祉士などを取得される方が多くいます。資格取得を目指す際は日勤扱いで研修に参加できて費用も負担してもらえるため、キャリアアップしやすいです。看護助手にも指導担当の先輩が付きますし、困ったことがあれば医師・看護師にすぐに聞ける環境なので、安心して働けますよ」。

「院内研修は幅広いテーマで月2～3回実施しています」と、写真を見せてくれました。「医療安全や感染対策などの必須項目に加えて、精神疾患や認知症ケアに関する学びも充実させています。また、業務貢献につながる院外研修は勤務扱いで参加でき、研修費用も病院負担のため、みんな積極的に参加し、学んだ知識・技術は伝達講習で仲間と共有しているんですよ」。院内研修は原則勤務時間内の開催で、無理なく参加できるとのこと。

多職種の皆さんにお会いできました。働きやすさの魅力を教えてください。「実働時間は9時～17時15分と比較的短めで、月に3日申請できる希望休はほぼ通り、リフレッシュ休暇もあります。あすのきケアグループ共通の福利厚生が充実しているほか、有休も積極的に取得できて、有休取得率は93％と高いことも魅力です（2024年11月）」と、皆さん。

お次は、スタッフの皆さんに人気の職員食堂を案内していただきました。「当法人では、見た目も味も満足できる食事内容にこだわり、グループ施設と食事のおいしさや楽しさを競い合う『給食グランプリ』を開催しています。毎月、栄養科スタッフが季節の食材を用いた華やかなメニューを考案し、スタッフも患者様と同じメニューを1食300円で食べることができるんです」。魅力的な福利厚生ですね！

最後は、子育て中のママさんを紹介していただきました。職場の子育て支援は充実していますか？「はい。子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択も可能ですし、車で10分ほどの場所には法人合同の保育室があります。看護部には育児経験者が多く、子どもの急な体調不良によるお休みにも理解があり、男性スタッフの育休取得実績も増えているんですよ」と、ママさん。今日はありがとうございました。