館山病院へのアクセスは、「館山駅」と病院を結ぶ無料送迎バスで約10分。商業施設が建ち並ぶ館山バイパス沿いにあり、南欧風のリゾートをイメージして設計された外観が目を引きます。玄関では、採用担当者さんが迎えてくれました。「ようこそ！当院では地元に暮らす方だけでなく、館山に魅力を感じてIターン・Uターン入職を検討中の方も歓迎していて、職場から徒歩圏内の立地に新築の独身寮を用意しています」。

まずは、エントランスホールへ。「新築移転後のコンセプトは、『海と山のリゾートホスピタル』。院内は館山の豊かな自然とホスピタリティを感じる空間を演出していて、富士山がよく見える地域の特性から、あちらの壁紙は『逆さ赤富士』をモチーフにしています。また、地域密着型病院として災害に強い病院づくりも進めていて、災害時に一時避難所の役割を担えるように、壁には酸素などの配管設備を常設しています」。

お次は、手術室を案内していただきました。「今後の課題は、二次救急・急性期医療体制の強化で、新築移転を機に手術室を4室に増室したほか、心臓カテーテル室も設けました。2024年には専門医を招き、新たに人工関節や股関節の手術をスタート予定です」と、採用担当者さん。現在、手術室業務は外来看護師が兼務していますが、手術件数の増加次第で手術室専属の看護師を配置する方針とのこと。

お次は辰澤看護部長にお会いし、徳洲会グループのパンフレットを見せていただきました。「徳洲会グループは日本全国にさまざまな病院を展開していて、経験を広げるためにグループ内転勤を希望できるだけでなく、研修扱いで一定期間グループ病院で学ぶ『ベストプラクティス研修』という制度も設けています。月に一度の看護部長会議では、学びの場を提供し合っていけるよう交流を深めているんですよ」と、辰澤看護部長。

リハビリテーション室は新築移転前の約2倍の広さとなり、屋外リハビリにも取り組めるように「リハビリ庭園」が設けられています。「館山市の高齢化は国の想定よりも早いスピードで進んでいて、リハビリの需要がとても高いことから、以前からリハビリに力を注いでいます。術後の急性期のリハビリはもちろん、回復期や生活を維持するためのリハビリにも取り組み、各病棟にもリハビリスペースを設けているんですよ」。

病棟のスタッフステーションは、患者様の見守りがしやすく、多職種カンファレンスや作業スペースを確保しやすいレイアウトです。「業務効率アップのために、看護動線に配慮した病棟設計を実現し、最新設備を積極的に導入しています。特に、ナースコールや見守りカメラと連動するスマートフォンがとても便利で、撮影した写真を電子カルテに登録する機能や、チャット機能なども搭載されているんです」と、皆さん。

スタッフステーションの一角で、新入職員への指導が行われていました。「入職後のOJTにはチューター制度を取り入れ、専属のチューターナースが相談役として付くほか、エルダーナースや病棟管理者も新人指導に積極的に介入して、部署全体で新人さんの成長を支えています」。病院全体の研修や、看護部のラダー別研修、徳洲会グループの研修なども定期開催されるそうです。

病室を覗くと、看護補助者さんが活躍していました。「入院患者様は地元の高齢者の方が大半で、どの病棟でも生活支援や身体介助のニーズが増えているため、看護補助者の採用も積極的に行っています。看護補助者は無資格・未経験OKで、働きながら介護の資格を目指したい方も大歓迎です。介護福祉士はもちろん、初任者研修修了者や実務者研修修了者にも資格手当を支給しています」と、採用担当者さん。

屋上には、富士山が見渡せるデッキと、館山の美しい海を眺めながら歩行訓練に取り組める「リハビリスカイウォーク（1周250メートル）」が設置されていました。「屋上からの景色は格別で、特に空一面がオレンジ色に染まる夕暮れ時の景色は、幻想的で癒されます」。本当に贅沢な立地環境ですよね。

つづいて、院内1階に併設する「通所リハビリテーションセンター」を案内していただきました。「敷地内には在宅支援を担う関連施設が充実していて、こちらの他にも、訪問看護・リハビリステーション、ヘルパーステーション、ケアプランセンターなどを併設しています。2024年2月には老健も開設予定で、当院の2階と渡り廊下でつながり、医療と介護の連携をさらに強化していく方針です」。

最後は、24時間対応の院内保育室へ。「リーズナブルな保育料や、遠足やクリスマス会などの季節行事の充実が、ママさん達にとても好評です。当院では育児ブランクのある方の復職支援も行っていて、お子さんが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択も可能なので、ライフスタイルに合った働き方が実現しやすいですよ」。子育て支援も手厚いのですね。今日はありがとうございました。