職場環境の改善は、職員満足度を高め、業務効率の向上やチームワークの促進など、さまざまなプラスの効果をもたらします。徳洲会グループの「羽生総合病院」は、より魅力的な病院・職場を目指して2018年に新築移転し、その後も地域や職員のニーズに合わせた進化を続けているそうです。2024年4月には新棟開設を予定し、各部署で採用を強化しているらしいので、さっそく見学に行ってきます!
- 形 態
- 急性期病院
- 所在地
- 埼玉県羽生市/羽生駅
- 病床数
- 391床
玄関
「羽生総合病院」へのアクセスは、「羽生駅」西口から徒歩20分。駅から少し離れた立地ですが、公共バスのバス停が目の前にありますし、地域を巡回する無料送迎バスも運行していて、マイカー通勤者のために無料駐車場も完備されています。玄関で迎えてくれたのは、総務課の人事担当者さん。「ようこそ!敷地内では新棟建設の工事が進んでいて、各部署のスタッフ採用を強化しています。今日はゆっくり見学していってくださいね」。
エントランスホール
玄関を入ったエントランスホールで、徳洲会のパンフレットを見せていただきました。「徳洲会グループは全国にさまざまな病院・介護施設などを展開していて、経験を広げるためにグループ内転勤を希望できるだけでなく、研修扱いで一定期間グループ病院で学べる制度も設けられています。また、医療費還付制度や企業型年金制度、各種優待を受けられるベネフィットステーションなど、大規模な法人ならではの手厚い福利厚生も魅力です」。
門田記念ホール
「こちらは、院内1Fの門田記念ホールで開催したトリアージ訓練の様子です」と、写真を見せてくれました。「広いスペースを確保した門田記念ホールは、病院行事・市民講座・職員研修などの多様な用途に活用していて、災害時には救急患者様の受け入れスペースとしても活用できるように、壁面には酸素ボンベなどを格納し、定期的にトリアージ訓練を実施しています」。2019年より埼玉県の災害拠点病院に指定されているとのこと。
救急センター
お次は、救急センターへ。洪水などの自然災害で被害を受けにくいように、2Fに設置されているのが特徴です。「24時間365日断らない救急を実践するため、医師や看護師と協働する救急救命士を11名配置し、年間約4000台の救急車を受け入れています(2023年12月)。同じフロアには、手術室やHCUなども設け、緊急手術や高度治療にもつなげやすい動線を確保しているんです」と、救急センターの皆さん。
ワークプレイス
3Fには、職員の皆さんのアイディアから誕生した「ワークプレイス」がありました。とても広い空間ですね。「そうなんです。円滑なチーム医療の実践のために、医局・看護部責任者・クラーク・医事課・事務職員など、150名ほどの多職種が同じ空間で働けるスペースを確保しました。院長室や看護部長室もフロア内にあり、顔の見える関係、相談のしやすさなどを実現しています」。それは素晴らしい!
病棟
病棟に伺い、新人指導の様子を見学させていただきました。「入職後のOJTは、部署全体で育てるサークルサポート制で、主任と副主任を中心に、同じ病棟のスタッフ全員が新人指導に携わっています。中途入職者にも日替わりのサポート役が付き、チェックリストでどの程度のスキルを持っているか確認した上でOJTを行っているんですよ」。
緩和ケア病棟
緩和ケア病棟に行ってみると、日当たりの良いウッドデッキで看護師さんと患者様がお話をしていました。「ウッドデッキにはベッドごと出られるので、離床が難しい方でも外の空気を感じることができます。また、お身体だけでなく心のケアも大切に考え、年間を通して季節にちなんだイベントなどを充実させて、四季の変化を感じながら穏やかな時間を過ごしていただけるよう努めています」と、看護師さん。
外来化学療法センター
つづいて、がん薬物療法認定看護師さんにお会いしました。特定行為研修も受講し、外来化学療法センターで活躍しているとのこと。「当院のキャリア支援は手厚く、業務貢献につながる資格・研修であれば病院が費用を負担してくれて、研修期間の6カ月間は給与保障があります。私の他にも、感染管理・皮膚排泄ケア・クリティカルケア・緩和ケア・認知症看護などの分野の認定看護師が活躍しています」と、がん薬物療法認定看護師さん。
ヘリポート
つづいて、ヘリポートを設置している屋上を見せていただきました。「災害拠点病院として、ドクターヘリによる搬送シミュレーションを実施したり、地域の消防本部と合同で多数傷病者対応訓練などを行ったりしています。徳洲会グループでは、国内外で災害医療活動を行うTMAT(徳洲会災害医療救援隊)隊員を育成するトレーニングコースも用意しているので、災害医療も深めていける環境があるんですよ」。
サポートセンター
お次は、入退院支援などを担う「サポートセンター」を案内していただきました。「こちらには、経験豊富な専従看護師が複数名配属されていて、院内唯一の日勤のみの部署なので、子育て中のスタッフも活躍中です。全病棟の入退院支援業務を担当するサポートセンターを設置して以来、病棟看護師の業務負担が軽減され、残業時間の削減につながっているんですよ」。
こぐま保育園
最後は、新築移転前の病院敷地内にある「こぐま保育園」へ。「今は職場から離れていますが、新棟が完成次第1Fに引っ越す予定なので、きれいで新しい保育環境に生まれ変わります。仕事と子育ての両立を応援するため、リニューアル後は病児保育室も併設予定です。看護部には時短勤務を選択するママさんが多く、最近は男性スタッフの育休取得率も上がっているんですよ」と、人事担当者さん。今日はありがとうございました。
帰り道
- ――お疲れさまでした。地域や職員のニーズに合わせた進化を続ける病院、いかがでしたか?
- 地域や職員にとって魅力的な病院であり続けるため、常に進化を続けていて、現場にとても活気があります。2018年に新築移転したため、ハード面がきれいなことはもちろん、働きやすさにつながる動線や、設計のこだわり、独自のアイディアなどが随所に見られました。
- ――どんなスタッフが活躍していますか?
- 新卒者から子育て世代、定年退職前後のスタッフまで、幅広い年齢・キャリアのスタッフが活躍しています。働きやすい環境が整っているため、長く定着するスタッフも多く、看護部長は病院の開院時から勤務しているのだとか。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- 急性期に特化した病院なので、急性期を過ぎた患者様への看護に興味がある方には合わない職場かもしれません。ただ、2024年4月に開設予定の新棟には、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟が誕生する計画で、急性期から在宅まで、幅広い看護を経験できる環境が整っていくと思います。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- スタッフ同士の絆を深めていけるように、年間を通して、職員旅行・納涼会・忘年会・病院祭などのイベントを開催しているのだとか。また、スタッフのクラブ活動として、英会話・生け花・テニス・フットサルなどのクラブが結成されていて、多職種が参加しているそうですよ。
進化を続ける病院とともに、成長していきたい方
さまざまな職種の仲間とチームを組んで働きたい方