《 看護師編 》
患者様のリハビリをチームで支え、元気に退院される姿を見届けられる回復期リハビリテーション看護は、とても魅力的ですよね。回復期に特化した「東京湾岸リハビリテーション病院」では、多職種チームで国内トップレベルのリハビリテーション医療を追求し、常に高い在宅復帰率を維持しているとのこと。看護部では、教育やキャリアサポートはもちろん、福利厚生や子育て支援も充実させて、専門性を磨きながら長く働ける環境を整えているらしいので、さっそく見学に行ってきます!
- 形 態
- 回復期リハビリテーション病院
- 所在地
- 千葉県習志野市/谷津駅
- 病床数
- 160床(回復期リハビリテーション病棟)
玄関
「東京湾岸リハビリテーション病院」へのアクセスは、京成線「谷津駅」から徒歩5分。JR「津田沼駅」からバス通勤もでき、マイカー通勤者のために職員用駐車場も備えています。目を引く円柱状の外観は「波と客船」をイメージしていて、海外の建築家がデザインを手がけたそうです。玄関で迎えてくれたのは、入職2年目(写真左)と4年目(写真右)の看護師さん。「ようこそ!今日はゆっくり見学していってくださいね」。
アトリウム
玄関を入ると、自然光と間接照明が交ざり合う吹き抜けのアトリウム(中庭風の開放的な空間)があり、ツリーが飾られていました。とても素敵なスペースですね。「ありがとうございます。アトリウムには四季折々の装飾を施していて、患者様のリハビリを兼ねて一緒に飾りを作成することもあります。回復期リハビリテーション病棟の入院期間は約3カ月と長いですから、入院中も季節の移ろいを楽しむ工夫を取り入れているんですよ」。
病棟
つづいて、病棟を案内していただきました。「スタッフステーションは見守りがしやすいオープンな設計で、円形の空間を活かしてスムーズな動線を確保しています。当院では、看護師だけでなくリハビリスタッフ・MSW・管理栄養士・薬剤師なども担当病棟を決めているので、スタッフステーションにはいろいろな専門職が出入りしていて、同じ病棟を担当する仲間として連携しているんですよ」。
スタッフステーション
スタッフステーションを覗くと、新人指導が行われていました。「新卒者にはもちろん、中途入職者にも業務に慣れるまでサポート役の先輩が付き、キャリアに合わせたOJTを実施しているので、回復期の看護が未経験でも安心して業務を覚えられると思います。院内研修も充実していますし、実践に役立つeラーニングを受講できる時間を勤務時間内に設けているので、無理なくスキルアップに励むことができます」。
デイルーム
お次は、デイルームへ。「入院中も『ベッドは寝る場所』『食事は座って食べる』という生活を崩さないことも在宅復帰につながると考えているので、患者様には食事の時間にデイルームに集まってただき、皆さんで一緒に召し上がっていただきます。他にも、自宅の間取りに合わせて病室内設備の配置を変えたり、麻痺の向きに合わせて病室内のトイレの手すりの位置を変えたりと、退院後の生活を見据えた関わりを大事にしているんですよ」。
スタッフステーション
スタッフステーションに戻ると、多職種カンファレンスが行われていました。「当院ではこのような多職種カンファレンスを毎月行い、患者様お一人おひとりに必要な支援を検討しています。退院支援における多職種連携がしっかり取れているため、退院後は在宅生活を再開できる方が8割以上で、安心・安全な在宅生活を長く送っていただけるように、当院併設の通所リハビリ・訪問リハビリもご利用いただけるよう提案しています」と、皆さん。
会議室
会議室に伺い、NST(栄養サポートチーム)委員会の様子を見学しました。「NSTは、医師・看護師・リハビリスタッフ・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士などで結成されたチームで、定期的に話し合いの場を設けているほか、病棟回診やミールラウンドを通して適切な栄養管理が行えるよう支援しています。チーム医療を推進する当院では、NSTの他にも多職種による委員会活動が盛んです」と、お2人。
廊下
お次は、脳卒中リハビリテーション認定看護師資格を持つ看護師長にお会いしました。「師長は、院内外で専門分野の研修講師や学会発表を行うスペシャリストでありがなら、5歳のお子さんを持つママさんでもあり、キャリアと子育てを両立しています。当法人には、外部研修受講や資格取得、大学院進学などを支援する体制が整っていて、結婚・出産・育児などのライフイベントとキャリアを両立しやすい環境なんです」と、お2人。
保育室
病院を出て少し歩き、職種を問わず職員が利用できる法人合同の保育室へ。「保育室は24時間対応で、生後4カ月のお子さんから預けることができます。当院では男女ともに子育てを大切にできる職場づくりを進めているため、女性はもちろん、男性スタッフもほぼ100%育休を取得していて、お子さんの体調不良や行事によるお休みにも理解があります」。お子さんが小さいうちは時短勤務・パート勤務の選択もOKとのこと。
看護師寮
つづいて、独身のスタッフさんに人気の看護師寮を紹介していただきました。「看護師寮は病院の近くに複数あって、家賃がとてもリーズナブル。お部屋は広々としたワンルームタイプで、徒歩圏内にはお買い物に便利な商店街もあります。また、『ららぽーと東京ベイ』『ららアリーナ東京ベイ』『幕張メッセ』『ZOZOマリンスタジアム』なども近くにあり、仕事の後や休日の楽しみが広がりますよ」。魅力的な立地環境ですね!
職員食堂
最後は、ステンドグラスがおしゃれな職員食堂へ。「ランチは1食300円~とリーズナブルで、3種類の日替わりメニューから選ぶことができます。おいしくて栄養バランスもばっちりなので、毎日多くのスタッフで賑わっていて、毎月開催されるイベント食の日には、ハロウィンプレートやクリスマスメニューなど、季節を楽しめるメニューが登場するんです」。福利厚生も充実していますね。今日はありがとうございました。
帰り道
- ――お疲れさまでした。回復期に特化したリハビリ専門病院、いかがでしたか。
- リハビリテーション環境の充実は地域随一で、最新技術やロボットを活用した先駆的なリハビリテーションへの取り組みなどが業界内でも注目を集めているとのこと。同法人の、急性期医療に取り組む「谷津保健病院」や、在宅支援に取り組む「東京湾岸リハビリテーションセンター」「谷津訪問看護ステーション」などと連携して、地域の患者様に切れ目のない医療サービスを提供していました。
- ――どんなスタッフが活躍していますか?
- 看護部には幅広い年齢・キャリアのスタッフが在籍していますが、皆さん向上心が高く、回復期の看護にやりがいを持って取り組んでいる方ばかりでした。回復期の看護をゼロから学んでいける教育体制が整っているので、回復期未経験で入職される方も多いですし、新卒看護師の採用も毎年行っているそうですよ。
- ――では、ここはちょっと、というところは?
- すべての病棟が回復期リハビリテーション病棟なので、回復期以外の看護も学びたいという方はもの足りなさを感じるかもしれません。ただ、法人内に交換留学制度があり、法人内の急性期病院や訪問看護ステーションなどで働きながら学ぶこともできて、関心が高まった場合には異動を希望することもできるのだとか。
- ――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 職員同士の親睦を深めるため、年に1回、職員旅行が企画されるとのこと。日帰りプランの観劇から2泊3日の旅行まで、さまざまななプランから選べて、スタッフの皆さんはとても楽しみにしているそうです。2024年は、沖縄・北海道・箱根・草津・テーマパーク・大相撲から選べました。
回復期の看護に興味があり、多職種チームで患者様の支援に取り組みたい方
患者様とじっくり向き合える環境で、結婚・出産後も長く働きたい方