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医療法人社団 南浜会 鈴木病院

看護部長インタビューinterview

看護部長の“想い”がわかるコンテンツです。

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看護部長インタビューinterview

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メイン写真
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看護職の処遇改善に取り組み、
もっと働きやすい職場へ。

Profile

看護部長/島津さおり看護専門学校を卒業後、精神科単科病院に2年間勤務。退職後は一般病院に入職して内科・整形外科病棟の勤務を経て、出産・育児で1年休職。外来で復職後はケアマネージャー資格を取得し、訪問看護や居宅介護支援室の開設にも携わり、関連施設の老健開設事業に参加。数年後には看護部長として病院に戻り、大学に3年次編入して労働法を学び、産業カウンセラー等の資格も取得。社会福祉士として入院相談にも対応し、約8年経験して退職。2015年に「鈴木病院」の看護部長として赴任後は、経営課題を把握できるよう医療経営専門士資格を取得し、看護職の処遇改善にも積極的に取り組んでいる。

これまでの歩み

新人時代の思い出を教えてください。

新卒で入職した精神科病院では、仕事で壁にぶつかるたびに「自分は看護師に向いていない」と葛藤していました。今思えば、知識も経験もないのだから当然ですし、「仕事が向いていない」という言葉を失敗の言い訳にしていた部分もありましたね。

私が新人の頃は、地域密着型病院に新人教育体制など皆無で、「仕事は先輩の背中を見て覚える」という時代でした。先輩に質問したいことがあっても、あまりに忙しそうなので自己判断で対応した結果、「これをやったのは誰?」と、何度怒られたことか…。そのたびに泣きながら仕事をして、患者様になぐさめてもらった思い出がたくさんありますよ(笑)。

卒後3年目からは一般病院で働かれたそうですね。

ええ。精神科の患者様も、年齢を重ねれば成人病で亡くなっていく現実を知り、一般科の知識も身に付けたいと思ったんです。一般病院では再び新人に戻ったつもりで基本から学び、内科と整形外科の病棟を経験しました。

出産・育児で1年ほど仕事を離れた後は、病棟で復職しようと夜間保育を利用したのですが、我が子はまったく寝てくれず、保育士さんがお手上げ!ということで退職し、夜勤がない外来に転職しました(笑)

それまで外来看護に興味を持ったことはなかったけれど、経験してみないと分からない魅力や苦労がありましたし、「みなし訪問看護」のスタートに携わったり、居宅介護支援室を立ち上げたりと、キャリアの幅を広げるきっかけにもなりました。

老健の開設にも携わったそうですね。

そうなんです。2000年の介護保険制度施行に伴い、勤めていた病院が老健を立ち上げることになり、出向しました。当時は仕事と子育ての両立に苦戦していた時期で大変でしたが、上司からケアマネージャーの資格取得まで促されてしまい、嫌々勉強していた記憶もあります(笑)。

でも、資格取得のために学びの時間をつくったことは、のちに「不安があれば学んで克服!」という私のポリシーになったので、当時の上司には本当に感謝しています。学ぶことって、不安を解消する最も有効な手段だと感じていて、自分に自信も持てるようになるんです。

それまでの私は大学で学んでいないことがずっとコンプレックスだったので、ケアマネージャーの資格取得後は大学に3年次編入し、在学中に労働法を学び、産業カウンセラーなどの資格も取りました。大学卒業後は通信制の専門学校に進学して社会福祉士の資格を取りましたし、当院に赴任後は、看護部も経営改善に取り組んでいけるように医療経営士の資格を取るなど、不安の数だけ資格が増えている状況です。

テーマ1

現在の挑戦

こちらの病院では、どんな看護に携わることができますか。

高齢者看護です。もともと結核サナトリウムとして開設された当院ですが、現在は一般病床54床と、療養病床71床の計125床を備え、慢性期疾患を抱える高齢患者様がメインで入院されています。看護部では、「自分の家族同様、敬愛と親しみをもって接します」いう病院の理念に沿って、患者様お一人おひとりにあたたかく寄り添ったケアの提供に努めています。

海に近い立地がとても魅力的ですよね。

そうですね。窓から見える湘南の海は本当にきれいで、特に海側の病室からの景色は絶景です。スタッフの中には、鎌倉での暮らしに憧れて県外から移住してきた方や、サーフィンや釣りなどの海にちなんだ趣味を持つ方もいますよ。

鎌倉市は人気の観光スポットが点在する華やかなイメージがある一方で、全国有数の高齢都市でもあり、過疎化が深刻です。私たちはそんな地域を支えるために高齢者医療に力を注ぎ、全国から湘南・鎌倉の地域医療に携わりたい仲間を募っています。

当院のような中規模な民間病院は、院長の人柄や方針で病院の雰囲気がガラッと変わりますよね。当院の鈴木院長は「朗らか」という言葉がぴったりな方で、外来・病棟・訪問診療とすべての患者様と関わりを持ち、スタッフからも愛されています。私自身も院長が築いてきた病院の雰囲気が大好きなので、それを守りつつ、より魅力的な看護部を目指して改革を進めているつもりです。

看護部長としての方針を教えてください。

スタッフの「自律」を尊重することでしょうか。だから、あまり指示を出すことはありません。クレーム対応やハラスメント対応時には存在感を出しますが、現場のことは現場で解決できるチームを目指してほしいと考えています。

もちろん、師長から相談を受けた時には一緒に悩みながら問題解決に取り組みますが、基本的にはそスタッフ一人ひとりが自分の役割や責任を理解し、自らの看護観に基づいて判断・行動してほしいですね。

テーマ2

職員への思い

職員のために取り組んでいることはありますか。

当院に赴任以来、ずっと取り組んでいるのは看護職の処遇改善です。待遇面や各種手当を充実させることで、スタッフの生活を支え、モチベーションを高めていきたいと思っています。

例えば、看護部では子育てなどを理由に日曜祝日勤務の免除を希望できるのですが、「日曜祝日手当」を設けたことで不公平感がなくなり、休日勤務に対応してくれるスタッフが増えました。また、直接応募(医療21経由含む)の看護師・准看護師・看護助手には「入職お祝い金(規定有)」を支給していますし、スキルアップを支える看護協会年会費の補助や、資格取得・外部研修費用の補助なども行っています。

他にもさまざまな処遇改善に取り組んだことでスタッフの職場定着につながり、現在は派遣スタッフの採用を行わなくなりました。すべての看護師を直接雇用しているので、委員会などの役割分担も偏ることなく、よりフラットな職場になったと感じています。

どんな仲間を歓迎していますか。

協調性と積極性があれば、キャリアは特に問いません。職員定着率の良い職場なので、看護部の平均年齢は年々上がっていて、今後の世代交代を見据えて次世代リーダーを任せられるような方が入職してくれたら嬉しいです。

地域で100年以上の歴史を持つ当院は、近い将来の新築リニューアルを前向きに検討しているので、これから大きな転換期を迎えそうですが、そういった変化にも柔軟に対応できる人材が理想ですね。

求職者へのメッセージをお願いします。

看護のプロフェッショナルとして最も必要な要素とは、「心身の健やかさ」であると考えています。看護の本質は人間関係にあると言われますが、気持ちに余裕がなければ人間関係は上手くいきません。まずは自分や家族を大切に、毎日笑顔で過ごせる働き方を選んでください。

私のモットーは、「自分に優しく、患者様に優しく、そして働く仲間にも優しく」です。毎日たくさんの人と関わりながら働く看護師だからこそ、人と人とのつながりを大切に、心身の健康第一でいきましょう!

テーマ3

プライベートの過ごし方

食べ過ぎた罪悪感を水泳で解消!

オフの日は、高齢の親のプチ介護に出向き、買い物の手伝いなどをしています。休日は暴飲暴食をしがちなので、アフターケアとしてスポーツジムのプールで泳ぎ、また美味しいものをたくさん食べる→泳ぐ→食べる→泳ぐ…という繰り返しです(笑)。

プライベート