看護師として新しい挑戦がしたくても、一歩を踏み出すには勇気が必要。特に結婚・出産後となると悩んでしまう方は多いと思います。地域に根差して幅広い医療を展開する「白岡中央総合病院」では、働きやすさとキャリア支援を充実させて、年齢やライフスタイルに関係なく挑戦しやすい環境を整えているのだとか。ブランクのある方向けの復職支援もしているそうです。2027年には近隣地への新築移転を予定し、進化する病院とともに成長したい仲間を歓迎中らしいので、さっそく見学に行って働く魅力を見つけてきます。
- 形 態
- ケアミックス型病院
- 所在地
- 埼玉県白岡市/白岡駅
- 病床数
- 256床
玄関
「白岡中央総合病院」へのアクセスは、「白岡駅」西口から徒歩7分。駅に近い便利な立地ですが、マイカー通勤も選べるように職員用駐車場(月2200円)を用意しているとのこと。玄関では、整形外科病棟で働く新卒入職1年目の看護師さんが迎えてくれました。「ようこそ!当院では福利厚生として、近隣にリーズナブルな独身寮を用意しているので、寮から通うスタッフもいるんですよ」。
救急車入口
最初に伺ったのは、救急車入口です。「時代や地域のニーズに合わせた取り組みを積極的に導入している当院では、急増する高齢者救急に対応するために地域連携救急車『D-ER』を所有・活用しています。最も多いのは近隣の介護施設利用者様の救急要請で、基本的には当院に搬送しますが、状況に応じて他院に搬送することもあります」。すばらしい取り組みですね。
看護部長室
お次は、緩和ケア認定看護師の資格を持つ高崎看護部長にお会いしました。「看護部長には2024年に就任したばかりですが、当院第1号の認定看護師として専門活動にも従事してきました。当院には、キャリア形成を支える資格取得支援制度だけでなく、資格取得後の活躍の場まで用意されているので、患者様や地域社会に貢献している実感を得やすいと思います」。
新病院の完成予想図
「こちらは、2027年に予定している新築移転後の当院の完成予想図です」と、看護部長が紹介してくれました。移転先は近くですか?「すぐ近くで、『白岡駅』から徒歩10分圏内です。ハード面がきれいになり、働きやすい環境が整うと思います。また、職員が働きやすいような動線で構造を計画しているので、職員同士の距離間が縮まり多職種間のコミュニケーションがより図れるのではないかと期待しています」。楽しみな計画ですね。
病棟
スタッフステーションへ伺うと、多職種カンファレンスが行われていました。「職種の壁がなく、意見交換が活発なところも当院の自慢です。急性期や回復期の病棟では退院支援に力を入れていて、多職種が一丸となって住み慣れた地域での生活の再開をサポートしています。また、入退院支援課には専従の退院支援看護師を配置し、院内外の関係職種と連携しながら在宅療養まで支えています」。
病室
病室を覗き、看護風景を見学しました。「当院では、看護方式にPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)を導入しているため、2人1組で患者様を受け持ち、業務や看護ケアを補完し合うことができます。新卒者には、PNSのパートナーの他に、フレッシュパートナー(卒後3年目の先輩)やクリ二カルコーチ(教育担当)も付き、目標管理や振り返りなどをしっかり行ってもらえるんですよ」。
ナースステーション
お次は、緩和ケア認定看護師さんにお会いしました。どんな活動をしていますか?「配属部署での活動以外にも、看護外来を開設したり、院内外で研修講師を務めたり、いろいろな活動の機会を与えてもらえています。また、院内の認定看護師同士と協働する機会も大事にしていて、附帯の訪問看護ステーションに在籍する訪問看護認定看護師と連携し、在宅療養中のがん患者様のケアに入ることもあります」。
訪問看護ステーション
病院を出て、附帯施設の訪問看護ステーションを案内していただきました。「退院後は、こちらの訪問看護を利用して在宅生活を継続される方もいらっしゃいます。当院は、患者様の意思をできる限り尊重したいと思っているので、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)や意思決定支援に積極的に介入し、訪問看護ステーションと連携して在宅での看取り希望にも対応しています」。
病棟
院内に戻ると、ベトナム出身の技能実習生のお2人が活躍していました。「多様な人材の活躍を推進する当院では、現在7名の技能実習生・特定技能実習生が看護補助者として活躍しています。どの病棟にも身体介助や生活支援が必要な高齢患者様が増えているので、看護補助者の採用・教育にも力を注いでいるんですよ」と、看護師さん。応募を考えている方のために、仕事内容をイメージできる「看護補助者体験会」を定期開催しているそうです。
保育室
つづいて、敷地内にある保育室を案内していただきました。「こちらの保育室は生後6カ月のお子さんから利用できて、24時間対応なので、安心して夜勤にも入れます。看護部には育児経験を持つ先輩が多いので、妊活中や妊娠中の勤務の希望にも寄り添ってもらえますし、お子さんが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択もできるんです」。出産や子育てに理解のある職場ですね。
病棟
最後は、看護部の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「年間休日120日(+有休)と、お休みが充実しているので、とても働きやすいです。月3回まで申請できる希望休はほぼ100%通りますし、有休は入職3カ月後に付与され、1時間単位で取得できる『時間単位有休制度』も導入されています」と、皆さん。家庭やプライベートを大切にしながら働けますね。今日はありがとうございました。
帰り道
- ――お疲れさまでした。新しい挑戦がしやすい病院、いかがでしたか?
- 白岡市唯一の総合病院として、救急から在宅まで切れ目のない医療提供体制を整えていて、より地域に貢献していけるよう、2027年に新築移転を予定しています。看護部では地域を支える看護師の育成に力を注ぎ、さまざまな看護領域に精通したスペシャリストたちが看護外来を立ち上げ、地域の皆さんのお悩みに寄り添っていることも印象的でした。
- ――看護部にはどんなスペシャリストが活躍していますか?
- 緩和ケア・糖尿病看護・認知症看護・訪問看護・感染管理などの分野の認定看護師が在籍しているほか、特定行為研修修了者や、退院調整のスペシャリストも活躍していました。AMGには手厚いキャリア支援制度が用意されているので、経済的な援助を受けながら資格取得に挑戦できて、現在も緩和ケア認定看護師を目指して研修受講中の方がいるそうです。
- ――では、ここはちょっと、という部分は?
- 増築した新しい棟もあるのですが、一番歴史ある棟は築40年以上なのでハード面の老朽化が気になる方もいるかもしれません。ただ、2027年には新築移転計画があり、最新の医療機器なども導入予定とのこと。
- ――最後に、ここだけの話をお願いします。
- 地域連携救急車「D-ER」には、医師・看護師・救急救命士が同乗するため、病院への搬送中から医療行為を行うことができるのだとか。搭乗する医師は当番制だそうで、救急科だけでなく、各科の医師が地域のために協力しているそうです。
急性期から在宅までの幅広い看護に興味があり、深めていきたい方
もうすぐ新築移転予定の病院でキャリアを磨きたい方